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📖具体と抽象

うどんうどん

1章 人間の頭はどこがすごいのか

  • 抽象化を利用して人間が編み出したものの代表例が「数」と「言葉」
    • 数と言葉を成立させるためには「まとめて同じ」と考えることが重要→リンゴ3個も犬3匹も木3本も「まとめて同じ」と考えることで3という数が成立している
    • 上記は人間特有のスキル
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2章 デフォルメ すぐれた物真似や似顔絵とは

  • 抽象化とは「枝葉を切り捨てて幹を見ること」→特徴を抽出すること
    • 抽象化における幹と枝葉は目的によって変わる
  • すぐれた物真似や似顔絵の特徴とは?
    • 本物そっくりorどこが似ているかわからないのに似ていると思わせるもの→デフォルメされている
    • 特徴あるものを大袈裟に表現する代わりに他のものは一切無視してしまう大胆さが抽象化には必要
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3章 精神世界と物理世界 言葉には二つずつ意味がある

  • ボールを投げるという言葉の捉え方
    • そのままの意味(物理世界)
    • 諦めるという比喩的な意味(精神世界)
  • 物理⇆精神間で表現を拡大できるのも人間の特徴
    • 思考の世界を広げられるという意味
    • 例:物理的な実際の経験を、精神世界の感情や論理にまで延長させて、物理的な世界と同様の世界を頭の中だけで作り上げてしまう(諦めるという心理的な状況は他の人には明示的には見えない)
  • 人間が楽しんだり悲しんだり悩んだりするのは、「よくも悪くも」抽象化という行為のおかげ
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4章 法則とパターン認識 一を聞いて十を知る

  • 抽象化の最大のメリット
    • 一つの事象における学びを他の場面でも活かせる
    • 抽象化なくして科学の発展はなく、抽象化なくして人類の発展もなかったといってよいでしょう。

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5章 関係性と構造 図解の目的は何か

  • 抽象化のパターンは2つ
    • マグロ→魚→動物の抽象化は前者が後者の部分集合(単に包括的)の関係
    • 「反意語」という抽象化された単語は賛成⇆反対のような2つの言葉どうしの関係性を抽象化してできたもの
  • 関係性を抽象化するために必要なことは?
    • ある程度の複数の事象をまとめて上から眺めるのが大事(歴史の勉強が典型例)
    • 図解も有効
      • 一つの図形の個性を消して○や△に変える→相対的な繋がりのみに注目する
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6章 往復運動 たとえ話の成果は何で決まるか

  • たとえ話のうまい人とは「具体→抽象→具体という往復運動による翻訳」に長けている人のことをいいます

  • うまいたとえ話の条件
    • ①たとえの対象がだれにでもわかりやすい身近で具体的なテーマ(スポーツやテレビ番組など)になっている。 ②説明しようとしている対象と上記テーマとの共通点が抽象化され、「過不足なく」表現されている。
    • ②がより重要
    • 共通点は他には当てはまらないようなもので、相違点は説明したいポイントとは関係ないものであることが重要
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7章 相対的 おにぎりは具体か抽象か

  • 具体と抽象の関係は上下の階層関係
    • 階層上位が持つ性質は階層下位も持っている→「一を聞いて十を知る」ことができる
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8章 本質 議論が噛み合わないのはなぜか

  • 議論が噛み合わなくなるケース(対極の意見がぶつかるような)
    • 抽象度のレベルが合っていない
    • 変革期には抽象度の高いモノ、安定期には具体的なモノ
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9章 自由度 原作を読むか映画で見るか

  • 抽象は解釈の自由度が高いこと
  • 思考が具体寄りの人に対して、具体例を出して抽象度を下げて上位概念を伝えようとしても意図が伝わらないことがある
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10章 価値観 上流と下流は世界が違う

  • 大体の仕事は抽象から具体への変換作業
  • 下流の仕事は人が増えるほどレベルが上がり早く終わる
  • 上流の仕事は逆に品質が下がり凡庸になる(焦点ぼけて角が丸くなる)

その仕事がどのようなフェーズ(抽象度)でどのような価値観が求められるのか。場面ごとに判断することなく自分が普段生きている世界の価値観で判断しようとするのは危険な行為です。

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11章 量と質 分厚い資料か一枚の図か

  • 具体の世界は量、抽象の世界は質重視
  • 抽象の世界での単純化⇆短絡的な思考
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