WSLとDocker、Pythonを使ったローカル開発環境でやってみよう【第1回】
WSLとDocker、Pythonを使ったローカル開発環境の構築【第1回】
こんにちは!今回は、WSL(Windows Subsystem for Linux)上でDockerを利用し、Pythonを使ってDynamoDBを操作するためのローカル開発環境を構築するシリーズの第1回目です。この記事では、以下の内容を説明します。
WSLの導入とセットアップ
Dockerのインストール
Pythonのインストールと仮想環境のセットアップ
それでは、早速始めましょう!
1. WSLの導入とセットアップ
まず、Windows環境でLinuxを使えるようにするために、WSLを導入します。
WSLのインストール手順
PowerShellを管理者権限で開く
スタートメニューで「PowerShell」と検索し、右クリックして「管理者として実行」を選択します。
WSLを有効化するコマンドを実行
以下のコマンドを実行して、WSLを有効化します。
wsl --install
※ このコマンドは必要なコンポーネント(WSL2やLinuxカーネル)を自動でインストールします。
Linuxディストリビューションをインストール
インストール後、再起動を促されます。再起動後、以下のコマンドで好みのLinuxディストリビューション(例: Ubuntu)をインストールできます。
Copy code
wsl --install -d Ubuntu
初期設定を行う
Ubuntuを初回起動すると、ユーザー名とパスワードの設定が求められます。これでWSLの準備は完了です。
2. Dockerのインストール
次に、WSL上でDockerを動かす環境を構築します。
Docker Desktopのインストール手順
公式サイトからDocker Desktopをダウンロード
Dockerの公式サイト(https://www.docker.com/products/docker-desktop/)からインストーラーをダウンロードします。
Docker Desktopのインストール
インストーラーを実行し、指示に従ってインストールします。インストール中に「WSL2 Backend」を有効にするオプションを選択してください。
WSL統合の設定
Docker Desktopの設定画面で、WSL統合を有効にします。以下の手順で設定します:
Docker Desktopを開く。
[Settings] > [Resources] > [WSL Integration] を選択。
使用するディストリビューション(例: Ubuntu)を選択して有効化。
動作確認
WSLのターミナルで以下のコマンドを実行し、Dockerが動作していることを確認します。
docker --version
docker run hello-world
3. Pythonのインストールと仮想環境のセットアップ
最後に、Pythonをインストールし、開発環境を整えます。
Pythonのインストール
WSLのターミナルでPythonをインストール
Ubuntuでは以下のコマンドでPythonをインストールできます。
sudo apt update
sudo apt install python3 python3-pip
インストール確認
Pythonのバージョンを確認します。
Copy code
python3 --version
pip3 --version
仮想環境のセットアップ
仮想環境を作成するディレクトリを作成
プロジェクト用のディレクトリを作成します。
mkdir dynamodb_project
cd dynamodb_project
仮想環境の作成
仮想環境を作成します。
python3 -m venv venv
仮想環境を有効化
仮想環境を有効化します。
source venv/bin/activate
動作確認
仮想環境が有効になっている状態で、pipコマンドを使用してパッケージをインストールしてみましょう。
pip install boto3
次回予告
次回は、Dockerを使ってDynamoDBのコンテナを立ち上げ、Pythonから接続する方法について説明します。
Discussion