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モバイルアプリを個人開発する前に伝えたいこと

2024/04/13に公開

自己紹介

初めまして。「うだ」という名前でSNS活動をしています。
23卒で理系の大学院を卒業し、現在は、ITエンジニア2年目です。
実は、1年未満で転職を一度しており、SES→SIerの企業に転職しています。
詳しくは別のところで話せたら良いと考えています。

はじめに

この記事は、これから個人開発でアプリを作っていきたい、という人が対象となります。個人開発をしていく上で、重要なことや気をつけることを重点にお伝えします。
まず初めにお伝えしたいこととして、アプリの個人開発は最高に面白いです。
この記事を読んでいる途中で、アプリ個人開発に対してネガティブに感じる部分もあるかもしれませんが、最後まで読んでいただけたら、アプリ開発の良さが伝わると思っていますので、ぜひ最後まで読んでいただけると幸いです。

個人開発を始めたきっかけ


※本セクションは重要度は低いので、飛ばしていただいても問題ないです。
私が個人開発を始めたきっかけは、一言でいうと「世界に影響を与えるサービスを提供したかった」からです。これは当時は本気で思っており、色々な起業家の話を吸収しており、マーク・ザッカーバーグのような起業家になりたいと思っていました(笑)。
そのくらい自分が作ったアプリが世に公開されることに期待していたわけです。
今もまだまだですが、モバイルアプリを開発した経験もなく、本当に何も分からずにアプリ開発に飛び込みました。

技術の選定

当時はモバイルアプリを作りたい、という思いだけで行動していたので、具体的にどのような技術が必要なのかも分からない状況でした。
結果的に、クロスプラットフォーム開発ができるFlutterを選択しました。私は広いユーザ層にリーチしたかったため、iOSとAndroidを同じコードで動作できるFlutterは自分の目的にピッタリと感じました。
技術選定に関しては、記事の最後にも書いています。

最初の失敗


最初は、自分だけが気づいている「需要」に基づいたオリジナルアプリを作成したいと思っていました。普段から不便に感じるサービスだったり、こういうのがあったら便利かも、みたいのをいくつかあったので、それらをアプリで解決したいと意気込んでいました。
しかし、結論から言うと、自分のみが持っていると思っていたアイディアはほとんど、似たようなものが世の中に既に存在していました。もしくは、アプリではなく違う形で問題を解決しようとしているサービスが既にありました。
私はせっかくアプリ開発するからには、多くの人に利用されるサービスにしたいと思っていたので、どのようなアプリを作るかについては慎重に考えていました。加えて、ほとんど技術力もなかったため、当時あった技術で他にないアプリを作成するとなると、なかなか難易度は高いわけです。。。
結果的に、自分のアイディアを絞り出し、簡単なアプリを完成させることができました。期待に胸を膨らませながら公開したのですが、全くと言っていいほどインストールされませんでした。。。敗因については、そもそもアプリのアイディア自体に需要がなかったのか、UIやデザインが酷くて使いづらいものだったのか、もしくはそもそも世に知ってもらえていなかったのか等、色々な原因があるかと思いますが、私はここでアプリ開発は大変なものであると痛感しました。(詳細は後々話す機会があるかもしれません。)
ただ、私の場合は作ったアプリを多くの人に利用してもらうことに重点を置いていたので、ユーザに利用されなくても問題ないと割り切っているのであれば、自分の好きなアプリを作ることをお勧めします。

結局どのようなアプリを作成したのか

既に需要のあるアプリを作成する必要があると思い、どのようなアプリがインストールして利用してもらえるか、について調べるようになりました。
最終的に、既にユーザを囲っていたアプリがサービス終了したタイミングで、代わりとなるようなアプリを作ることにしました。
サービスが終了してしまったとはいえ、ユーザ数を獲得されていたサービスなので、「需要があるものを作りたい」という目標は達成できると思いました。

最初は順調

なんとかアプリを作成し(1~2ヶ月くらいかかった気がします)、リリースをしたところ、正確には覚えていませんが、初日から10~20のインストール数がありました。全くインストールされなかった前作と比べたら、大きな成長でした。
その後も徐々にユーザが増えていると同時に、要望も増えてきていたので、ありがたいことに、よりアプリに対する作業量が増えていきました。

ユーザ数の低下


順調な状態はいつまでも続かず、新規ユーザはどんどん減っていきました。新規ユーザのみではなく、既存ユーザのアクティブ数も減少していました。当時は分からなかったのですが、私は個人開発アプリにおいては、「どのようにしてアクティブユーザ数を維持するか」が重要と考えています。新規ユーザを増やしていきたい気持ちを抑えて、既存ユーザの満足度にコミットしたほうが、長期的には新規ユーザ獲得に繋がると考えています。

モチベーションの低下

新規ユーザ数、アクティブユーザ数の低下により、アプリ開発へのモチベーションも下がっていきました。
アプリを個人開発していると、やはりモチベーションの維持の壁にぶつかることが多く、私もやる気が起きない時期がありました。私は、地道に改良を続ければ、長期的にはユーザ数が増えるだろう、という未来への希望を持ち続けました。また、開発した技術は決して無駄にはならないので、自分の技術力アップにも繋がっているという考え方で取り組んでいました。

アプリのシャットダウン

紆余曲折あり、結果的に公開してから1年数ヶ月でアプリをシャットダウンすることにしました。理由はいくつかあるのですが、一番はアクティブユーザ数の低下です。
初期から応援してくれた人もいて、我が子のように育ててきたアプリだったので、悔しいですが、色々なことを学ぶことができました。

業界やユーザ需要を調べる


ここからは、全体の反省を書いていきます。
まず、アプリを作成する前に、どのようなアプリがインストールされるかの事前調査がものすごく重要だと思いました。その業界やユーザの需要を調べることは、アプリが失敗しない方法の一つと考えています。作ろうとしているアプリが、もう既に誰かが作って失敗しているアプリかもしれませんし、ネットワーク効果が強いサービスは、新規でアプリを作っても利用されにくい、というのもあります。
そのため、多くの人に使ってもらうアプリを作るには、宣伝方法や使いやすさも重要ですが、まずどのようなコンセプトのアプリを作るのか、が重要です。
私の場合は、サービス終了したアプリの代わりを作ったのですが、そもそもそのアプリが終了した原因を突き止める必要がありました。私はそれを怠ってしまい、「需要があったサービスだから自分が作っても使ってもらえるだろう」と安易な考えで始めてしまったのが、敗因と考えています。また、私のアプリを使うことによって、ユーザは何が得られるか、などのコンセプトも定まっていなかったのも良くなかった点だと思います。

技術選定の大事さ

私は、技術についての知識がほとんどない状態でアプリを作成したので、自分で考えて技術を決めたのではなく、ネットで調べた記事を参考に決めました。結果的にFlutterとFirebaseを使用して開発しましたが、ネイティブ言語(Swift、Kotlin)にはネイティブ言語の良さがあると今なら分かりますし、今後の会社やフリーランスで活用していくなら、自身のキャリアも考えて、技術選定することが良いかと思います。

さいごに

ここまで個人開発のリアルを書いてきたのですが、私は個人開発はめちゃくちゃ楽しいと思っています。物作りが好きな人や、プログラミングをすることが好きな人なら最高だと思います。自分の成果物にもなりますし、技術面だけでなく、ユーザ目線でどのようなサービスが需要があるのかなど、マーケティングの知識も付くと思います。また、ユーザからフィードバックがもらえ、一緒に良いものを作っている感覚もあります。
アプリの個人開発は長期戦です。この記事は、個人開発を始めるにあたって、長く継続するための一助となれたら嬉しいです。
もしこれからアプリの個人開発を始めるにあたって、聞きたいことがあれば、コメントやXで聞いてください。私のできる範囲でお答えしたいと思います。
これからも個人開発を含め、エンジニア関連の記事を書いていきたいと思っていますので、よろしければフォローしていただけると大変嬉しいです。
以上、「モバイルアプリを個人開発する前に伝えたいこと」の記事でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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