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Ryzen 7 3700Xが故障してWindowsでBSoDが発生するようになった

2021/04/18に公開

TL;DR

WindowsでBSoDが多発するようになり、CPU(Ryzen 7 3700X)が原因であることを特定するまでの経緯です。参考事例としてご覧ください。

環境

  • CPU: AMD Ryzen 7 3700X
  • MB: ASRock X570 Phantom Gaming 4 (BIOS: 1.40)
  • DIMM: Corsair Vengeance LPX 16GB (2x8GB) DDR4 DRAM 3000MHz C15 Desktop Memory Kit - Black (CMK16GX4M2B3000C15)
  • グラフィックカード: GIGABYTE GV-N1060WF2OC-6GD
  • OS: Windows 10(リリースチャンネル)

2019年8月

グラフィックカード、電源以外は新品を購入し、組み立てた。

BIOS設定は基本的にデフォルト。OCはしない(以降も1回もしていない)。

Windowsは旧環境(Intel)からそのまま流用。

ベンチマーク等をとったりしたが特に問題は起きていなかった。CPU負荷の高いLLVMも完遂していた。
Windowsのメモリ診断でも異常はなかった。

2020年7月(組み立てから1年後ぐらい)

BSoDが一日数回発生するようになる。
エラーコードが毎回ほぼ異なりドライバー名は表示されないので、特定のドライバーが直接の原因でなさそうだった。

ダンプの進捗が100%になった後に数分待っても再起動されず、ダンプは取得できていないようであった。ダンプ取得できないのは恐らくBSoDとは別問題。

この時点では、Windows Update等のソフトウェア要因かと疑っていた。
BIOSアップデート、各種ドライバアップデート等を行い様子を見るようにする。

2020年8月

個人的な経験則では、不安定になるのは電源要因の可能性が高いので、電源を交換してみる。しかし変わらず。

  • NE650C [NeoECO Classic Series 80PLUS BRONZE認証取得 650W電源ユニット]

https://twitter.com/kenichiuda/status/1299980672220631042

2020年10月

改善されないので、メモリを増強がてら交換してみる。やっぱり変わらず。
後から思えば、相性問題の可能性を考慮し、別メーカーにすればよかった。

  • CORSAIR DDR4-3200MHz デスクトップPC用 メモリモジュール VENGEANCE LPX シリーズ 32GB [16GB×2枚] CMK32GX4M2D3200C16

Windowsのメモリ診断も変わらず異常はなかった。

2020年12月

なんとなくPrime95(tORTUNE Test)を実行してみる。
そうすると、特定の2論理コア(1物理コア)で毎回エラーになった。

FATAL ERROR: Rounding was 377.3804367, expected less than 0.4
Hardware failure detected, consult stress.txt file.
FATAL ERROR: Rounding was 0.5, expected less than 0.4
Hardware failure detected, consult stress.txt file.
FATAL ERROR: Rounding was 2.762286924e+17, expected less than 0.4
Hardware failure detected, consult stress.txt file.
...

Prime95を数分動かしていると数分でBSoDがでるので、安易に再現できるようになった。
この時点でCPU故障の疑いが強くなる。(特定が遅い!)

BIOS見ても特定のコアを無効にする設定は無かったので、SMTを無効にしたら、日常のBSoDが0.5BSoD/day程度に減った。

2021年4月

年末に迷いながらAmazonで注文して入荷待ちになっていた Ryzen 5 5600X が発送された。

CPUを交換したらPrime95のエラーも無くなり、BSoDも発生せず! 原因はCPUの故障で確定!

これから

Ryzenは3年保証があるので、RMA申請します。
Ryzen SEGV問題を見ると英語でやり取りするそうなので、大変億劫ですが…。
ただ、良品と交換されたとして予備になるだけですが。

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