UbuntuでKVMのゲストOSとしてWindowsをインストールする手順
この記事では、UbuntuにKVMをインストールし、そのKVMのゲストOSとしてWindowsをインストールする手順を紹介します。
はじめに
大抵のことはUbuntuで賄えるのですが、時々はWindowsを使わないといけないこともあります。そういった時、Ubuntuに仮想化環境があってWindowsが動くと便利です。
というわけで、今回はUbuntuにKVMをインストールして仮想化環境を構築します。また、そのKVMのゲストOSとしてWindowsをインストールしてみます。
ホストOSはUbuntu 20.04 Desktop、ゲストOSはWindows 10です。
KVMのインストール
KVMと関連するパッケージをインストールします。また、再起動もしておきます。
$ sudo apt install qemu-kvm libvirt-daemon-system bridge-utils virt-manager
$ sudo reboot
基本的にはこれで仮想化環境の構築は終わりです。
Windows 10のインストール
続けてゲストOSとしてWindows 10をインストールします。
あらかじめ Windows 10のディスクイメージのダウンロード からイメージファイルをダウンロードしておきます。ファイル名は Win10_21H2_Japanese_x64.iso
みたいになるはずです。
先程インストールした virt-manager
が仮想マシンの管理ツールなので、これを起動します。
$ virt-manager
実行すると次のようなウインドウが表示されるので、メニュー【ファイル】から【新しい仮想マシン】を選び、あとはステップバイステップで確認しながら進めればOKです。
virt-managerを起動した様子
今回はISOファイルがあるので【ローカルのインストールメディア】を選ぶ
ISOファイルの場所を【参照】から指定する
メモリとCPUを割り当てる
ディスクを割り当てる
Windowsのインストールを開始する
Windows 10のインストールについては省略しますが、問題なくインストールできましたし、普通に使えています。リソースの割り当てで Windows 10インストールのシステム要件 に記載されている内容をきちんと満たせば大丈夫のはずです。
おわりに
仮想化環境としてKVMを使うのは今回が初めてでしたが、特にトラブルなく使えて良かったです。
今回は、UbuntuにKVMをインストールし、そのKVMのゲストOSとしてWindowsをインストールする手順を紹介しました。どなたかのお役に立てば幸いです。
Discussion