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Windows 11 Homeを仕事で使えるようにセットアップする手順

2023/04/05に公開

仕事の開発環境をWindows 11 Homeに変えたので、そのセットアップ手順をまとめました。

はじめに

長らくメインの開発環境としてUbuntu 22.04 Desktopを使ってきましたが、わけあってWindows 11 Homeへ移行することにしました。移行してみると winget コマンドやWSLなどもあって、意外と便利に使えています。

以降ではWindows 11 Homeを仕事で使えるようにセットアップした手順について紹介します。

Windows

まずは次のサイトへ行き、Windowsのインストールメディアを作ります。[1]

https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows11

インストールメディアからPCをブートして、適当にWindowsをインストールしましょう。

Windows 11から、セットアップ時にMicrosoftアカウントが必要になりました。事前にMicrosoftアカウントを作っておいてからWindows 11をセットアップすると良いと思います。

ローカルアカウントでセットアップする方法

一応、Microsoftアカウントではなくローカルアカウントでセットアップすることもできます。

ネットワークに接続しない状態で、セットアップの最初に Shift + F10 を押して次のコマンドを実行すれば、ローカルアカウントでセットアップできます。

oobe\BypassNRO.cmd

Windowsのセットアップが終わったらWindows Updateを実行し、再起動します。[2]

アプリ

次はアプリです。私は主に次のようなアプリをインストールします。

  • Google Chrome
  • Google ドライブ
  • Google 日本語入力
  • Adobe Acrobat Reader
  • 1Password
  • Thunderbird
  • GIMP
  • Visual Studio Code
  • Visual Studio 2022 Community
  • Office 365
  • PowerToys
  • Arduino IDE
  • LTspice
  • KiCad
  • FreeCAD
  • Slack
  • Discord
  • Zoom
  • Tera Term
  • WinSCP
  • WSL2
  • Docker Desktop

wingetの更新

アプリのインストールは winget コマンドで行います。

ただ、Windowsをインストールした直後はwingetのバージョンが古くてきちんと動かないので、まずこれを更新しましょう。以前はMicrosoft Storeアプリで「アプリインストーラー」と検索し、それを更新すれば良かったのですが、今はなぜか検索しても出てこないです。。。

というわけで、次のサイトの Microsoft Store [Recommended] の下にあるリンクをクリックしましょう。これでアプリインストーラーを更新できます。

https://github.com/microsoft/winget-cli

PowerShellで次のコマンドを実行し、wingetのバージョンが新しくなったことを確認します。

winget --version

アプリのインストール

PowerShellを【管理者として実行】し winget コマンドでアプリをインストールしていきましょう。

コマンドとしては次のようになります。

winget install Google.Chrome
winget install Google.GoogleDrive
winget install Google.JapaneseIME
winget install Adobe.Acrobat.Reader.64-bit
winget install AgileBits.1Password
winget install Mozilla.Thunderbird
winget install GIMP.GIMP
winget install Microsoft.VisualStudioCode
winget install Microsoft.VisualStudio.2022.Community
winget install Microsoft.Office
winget install Microsoft.PowerToys
winget install ArduinoSA.IDE.stable
winget install AnalogDevices.LTspice
winget install KiCad.KiCad
winget install FreeCAD.FreeCAD
winget install SlackTechnologies.Slack
winget install Discord.Discord
winget install Zoom.Zoom
winget install TeraTermProject.teraterm
winget install WinSCP.WinSCP

このあたりでいったん再起動し、各アプリが問題なく動くか確認しておくと良いでしょう。あとはWSLとDocker Desktopですね。

PowerShellを【管理者として実行】し、次のコマンドでWSLをインストールします。

wsl --install

WSLのインストール後、再起動を促されるので再起動しましょう。

再起動してWindowsにサインインすると自動的にUbuntuのセットアップが始まります。これはユーザー名とパスワードを入力するだけなので適当に入力します。

Ubuntuをセットアップする様子
Ubuntuをセットアップする様子

Ubuntuのセットアップが終わったら、Ubuntuのソフトウェアアップデートを実行しましょう。

sudo apt update
sudo apt upgrade

最後はDocker Desktopです。これも winget でインストールできます。

winget install Docker.DockerDesktop

インストール後、再起動してWindowsにサインインするとDocker Desktopが起動します。

ひとまずアプリのインストールはこれで終わりです。

メモリ消費を抑える設定

WSLとDocker Desktopを使うとメモリ消費が大きくなります。

メモリ消費を抑える設定をしておきましょう。やり方としては次のような感じで .wslconfig という設定ファイルを作成し、それを C:\Users\username\.wslconfig に配置すればOKです。

.wslconfig
[wsl2]
memory=2GB

おわりに

今回はWindows 11 Homeを仕事で使えるようにセットアップした手順について紹介しました。実際には各種開発ツールの設定等も必要なのでまだまだ先はあるのですが、とりあえず最低限ということで。どなたかのお役に立てば幸いです。

参考資料

次の記事が参考になりました。

https://news.mynavi.jp/article/win11tips-76/

https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/package-manager/winget/

https://learn.microsoft.com/ja-jp/windows/wsl/install

脚注
  1. インストールメディアを作るための「メディア作成ツール」の実行にWindowsが必要という。。。 ↩︎

  2. 最近のWindowsは必要なドライバー類もあわせてインストールしてくれるのでとても楽ですね。 ↩︎

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