課題管理システムをHubにして、SentryのissueをDevinに自動修正させよう!
はじめに
エラー監視ツールとして広く利用されているSentryは、アプリケーションの問題を早期に発見するのに役立ちますが、検出されたissueの修正は依然として開発者の手作業に依存しています。
DevinにSentryのissueを解決させる場合、DevinとSentryの連携には、MCPを利用したり、API連携するサーバーを内製したりせずとも、JIRAのような課題管理システムを中継することでお手軽に自動化を実現可能です。
本記事では、Sentryのアラートルールを活用してJIRAチケットを自動作成し、Devinを使って修正するワークフローを構築する方法を解説します。
Devinとは
Devinとは、ソフトウェア開発におけるタスクを自動化・効率化してくれるAIエージェントです。2024年12月に正式リリースされました。Ubie社でのDevinの活用事例は以下のページも参考にしてください。
1. Sentry for Jiraインテグレーションの設定
まず、SentryでJIRAインテグレーションを設定し、特定の条件でJIRAチケットを自動作成するアラートルールを構成します。
以下に従ってJIRAのプラグインを導入してください。
2. アラートルールの作成
Sentryのプロジェクト設定から「アラート」→「アラートを作成」を選択
「perform these actions」で「Create a JIRA issue」を選択
「Issue Link Settings」を選択
Labelsには「devin」を入力します
これにより、条件に合致するエラーが発生した際に、「devin」ラベルが付いたJIRAチケットが自動的に作成されます。
3. JIRAチケット監視とDevinタスク作成
次に、「devin」ラベルが付いたJIRAチケットを定期的に監視し、Devinにタスクを割り当てる設定を行います。
「Jira Integration Guide」に従ってセットアップします。
これでSentryで新しいissueが発生した際に自動的にdevinにタスクが割り当てられるようになります。
4. Devinによる問題分析と修正実装
Devinはラベルが付与されると自動的に修正の計画を立て始めます。
あとは実装計画を確認して人間が承認すればPR作成が行われます。
その他の課題管理システムとの連携
「Jira Integration Guide」同様に「GitHub Integration Guide」など他のIntegrationもあるので、利用している課題管理システムに合わせて利用するといいでしょう。
リファラルでチケットをもらえます
次のリンクからDevinを使うと、100ACU(200ドル分)のチケットをもらえるのでもし試してみたい方がいればぜひご活用ください!
まとめ
Devinのような開発AIエージェントは、今後ますます開発ワークフローに統合されていくでしょう。
個人的には課題管理システムをHubにすることで、作業の依頼側、開発AIエージェント側を疎結合にできる点がとても便利だと感じました。開発AIエージェントが課題管理システムと連携するのは必然です。
実際に弊社では開発AIエージェント側としてGitHub Copilot,Claude Code GitHub Actionsも同時に検証中です。
使い分け等もそのうち記事にできたらと思います。
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