[個人的]データベースゆく年くる年(2023)
この記事は2023年の活動を振り返るものです。
今年は色々あった、、、あり過ぎました。8月ごろは何とかバーンアウトしないようにモチベーションを繋ぐ生活だったと思います。そして、このように平和な年末を過ごせることに、多くの方々に感謝です。
退職まで
今年は不本意に前職を退くこととなり、激動の1年となりました。
ここで詳しくは述べませんが、同じような方も周囲に何名か居ましたし、こんな例もありましたので、凡そ近いケースだと思ってもらえれば合っています。
転職活動
そして、5月に転職活動を始めます。
有り難いことに延べ80通ほどのDMを頂き、活動を終える7月までほぼ毎日なんらかの面談・面接が入っているという生活を送ります。
当時、並行で走る面接プロセスを管理するスプレッドシートを作っていたのですが、結果はこんな感じでした。
- 応募:8社
- オファー:5社
- 不採用:2社
- 辞退:1社
在職中の転職活動だとここまで応募を増やすこともないでしょう。
ただ、私もオファーを集めて比較したいという意図があった訳ではなく、特定の会社のオファーが出るのを待つ間にプロセスを進めていたらこんな事になってしまいました。
いくつかの会社さんのプロセスを経ての感想を残しておきます。
(コンサル会社)
- 結果:不合格
- 大手の外資コンサル
- ITも手広くやっているため、スペシャリストニーズがあるかな?と思ったが、自分の専門性とは合わなかった
- 最終のパートナー面接で、「メソドロジーを売りたい/提案したい」コンサル目線と、「ヒアリングして顧客が求めるものを提供したい」エンジニア目線が全然すり合わない。
- この結果は双方にとってハッピーだったと思う。
(外資ベンダー)
- 結果:辞退
- DB関連のプリセールスをもう少し続けたいと思って受けていた
- 国内に該当職種は当時おらず、チームと言うより個人で立ち上げが必要そうな雰囲気
- 条件はすばらしいが、今回の転職では外資への敬遠感があって最後まで決め切れなかった
(国内新興系の金融)
- 結果:辞退
- 事業会社のDBA的なポジション
- たぶん死ぬほど忙しい(雰囲気)
- 技術的にとてもおもしろい、新しいことにどんどん挑戦している
- 現職がなければ、ここに決めていた可能性が高い
メンタル的にだいぶやられて後ろ向きだった時期もありましたが、何とか乗り切れたのは暖かい言葉をかけて下さった皆さんのおかげです。
ありがとうございました。
アウトプット
転職が決まってしばらく経つと、色々な方から連絡を頂き、徐々にアウトプットを再開していきました。
@ITの連載再開
編集の方に連載再開を打診したところ、二つ返事でOKを頂き、今年は3本の記事を公開しました。
イベントレポートも良いですが、もっとDBエンジニアへのインタビューをしていきたいです。今回の渡部さんのような長く知っている方でも、ルーツを聞いていくとすごく良い話がたくさんあって、それを皆さんにも見える形で残しておきたい気持ちがあります。
ただ、インタビュー記事は時間かかる、、、頑張ります。
PostgreSQLコミュニティとの繋がり
まず、転職後の皮切りとして中国地方DB勉強会で最近のPostgreSQL機能について話しました。
ポスグレのバージョンアップを考える際に、例えばv15⇒v16のアップグレードをする人って少数派じゃないかな?と思っていて。v12⇒v14(一個飛ばして枯れたバージョン)とか、v14⇒v15(最新じゃないバージョン)とかのパターンも多いと思っています。
そんな時に複数バージョンの違いをまとめておくと便利かなと考えて、そうした目線で喋ってきました。
個人的に勉強になったのは論理レプリケーション周りの改善です。富士通さんのこちらのblogは、リンク含めて何度も読み込みました。そして、後述のPostgreSQL Conferenceで著者の黒田さんにもご挨拶できたのは良い思い出です。
お題「マルチクラウド時代のデータベースとは」
某所からお題を頂いて、11月以降はマルチクラウドにおけるデータベース選択、それらを取り巻くトレンドについて何回かお話をしました。
- PostgreSQL Conference Japan 2023
- Cloud Native Week 2023冬・特別編集版
- CloudNative Days Tokyo 2023
- Database Engineering Meetup #1
マルチクラウドに向かう動きは確実にありますが、全ての企業に必要な訳ではありません。ただ、いざそこに向かう際に何が課題となるのか、現実的な方策はあるのか、それらを現時点でまとめておく事に意味はあると思っています。
個人的に印象に残ったセッションはやはりCloudNative Days Tokyoです。
自分の今のキャリアのマイルストンになったイベントで、キーノートでお話させて頂く。とても幸せな時間でした。
まとめ
2023年は激動の1年でしたが、様々な方々からリクエストを頂いて、データベースの話が出来たことは望外の幸福でした。
一方でCfpを出して登壇するという能動的な動きは相変わらずできておらず、リクエストにお応えするだけで個人的なワークが埋まってしまったのは残念な点です。
色々な分野の方々とお話が出来る機会を来年も増やし、その中から自分なりにデータベース技術のホットスポット・課題を見つけて、何か新しいものをお届けできるように来年も頑張ります。
よろしくお願いします。
Discussion