Slackから商業登記簿を取得する方法 [所要時間30分]
はじめに
この記事では、Slackから商業登記簿を取得する方法について記載します。
設定完了後のイメージ↓
この記事は、商業登記簿APIを使った手順であり、事前にご契約頂く必要があります。
(月100件の登記簿取得が可能なプランは即日ご登録いただけます。 手順)
また、この手順は参考情報として提供されるものであり、その正確性、完全性、有用性等について一切の保証を行うものではありません。
なお、商業登記簿APIについてのお問い合わせはcontact@tychy.jpまでお願い致します。
事前準備
- 商業登記簿APIのAPIキー
- AWSアカウント
- Slackワークスペース
この記事では以上の3つが事前に用意されていることが前提になります。
大まかな手順は以下のようになります。
- AWS Lambdaの新規作成
- API Gatewayを作成しURLを取得
- Lambdaのタイムアウトを3秒→30秒に変更
- SlackBotの新規作成
- Event Subscriptionの登録
- Botに権限を付与
- Slack BotのWorkspaceへのインストール
AWS Lambdaの設定 手順1~3
まず、AWS Lambdaの新規作成を行います。
ランタイムにはPythonを指定します。
Lambdaが作成されたら、「トリガー」を押してAPI Gatewayを作成します。
HTTPでもRESTでも問題ないですが、セキュリティをOpen(開く)としてください。
作成されたURLをメモしておきます。Slack Botから呼び出すURLとなります。
次にLambdaのコードを設定します。サンプルコードをそのままコピペしてください。そして、「Deploy」ボタンを押します。
次にタイムアウトの設定を3秒から30秒に変更します。
環境変数以外のLambdaの設定が完了しました。
Slack Botの作成
次にSlack Botを作成します。
https://api.slack.com/apps/ から「Create New App」を選択して新しいSlack Appを作成します。
「From Scratch」を選択してBotの名前をつけます。
Verification TokenをLambdaの環境変数として設定する必要があるため、控えておいてください。
次にEvent Subscriptionの設定を行います。右上のトグルを「ON」にしてください。そしてRequest URLにAWSのAPI Gatewayで取得したURLを設定してください。
「Subscribe to bot events」を選択して、「Add Bot User Event」を押しapp_mentionを割り当ててください。これによってSlack BotがメンションをトリガーにしてLambdaにリクエストを投げることができます。
次に、OAuth & Permisssionsタブに移動します。
Scopeセクションに移動してchat:write権限を追加してください。
その後「Install to Workspace」を実行すればSlack BotがWorkspaceに追加されます。
そして、「Bot User Oauth Token」をメモします。
AWS Lambdaへの環境変数の登録
最後に、Slack Botから取得したVERIFICATION_TOKEN, BOT_USER_OAUTH_TOKEN
と登記簿APIのTOUKIKUN_API_TOKEN
(ポータルサイトからご確認いただけます)をLambdaの環境変数として設定します。
これで設定が完了しました。
動作確認
まず、@Toukikun helpと呼び出して、AWS Lambdaへの疎通を確認してください。
次に、@Toukikun usageを呼び出して、商業登記簿APIへの接続を確認してください。
最後に、@Toukikun 法人番号 を入力して登記簿取得が行えることを確認してください。(注意: 新規の登記簿取得の場合には課金されます。)
Enjoy your toukibo life!
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