技術広報を始めて2年経ったエンジニアの記録
自己紹介
株式会社Chompyでエンジニアをしています。ChompyではGo,Flutter,React,Vueなどで飲食店向けアプリの開発をしています。
自分はこの中だとGoの歴が一番長いです。
Goの「とりあえずfor文書けばいいよね」ってところが好きです。精神が落ち着きます。
はじめに
私は約2年前に今の会社に入社しました。技術広報をやったのは今の会社が初めてで、約2年様々な活動をしてきました。CTOの八木さんと「今年はQiita Advent Calendar 2023やってみたい!」という話になったため、この2年間の振り返り記事を書こうと思いました。あまり期待せず気楽に読んでいただければと思います。また、八木さんがAdvent Calendarをやろうと思ったきっかけは初日に書いてあるので、併せて読んでみてください。
自分が技術広報を始めたきっかけ
自分が入社した時にはすでに技術広報というものは存在していて自分は後から加わりました。自分が入社直後に技術広報に参加した理由は「社内で何も役割がなかったので役割を持ちたかった」という理由でした。ご存知の方もいると思いますが、当時のChompyには俗につよつよの人が多くいました。元AAA社のデザイナー、PM、エンジニアなどイケイケ?オラオラ?な人たちが多く在籍していました。当時を振り返るとコードを書いていても「XXXさんが実装した方がいいコードになるんだろうな〜」と思いながら書いていた記憶があります。そのくらいスペシャリストな人が多く、自分はずっと「この会社で役割がないな」と感じながら仕事をしていました。そこで当時、やりたい人がいなかった技術広報に加わりました。あまり良い理由とは言えないですねw
やり始めてから今までのざっくりとした感想
結論、やって良かったなと思います。
最初はかなり後ろ向きな理由で始めましたが、始める前には想像していなかったメリットが多くありました。加えて、デメリットはあまりなかったように思います。(時間が思っていたよりかかるとか?)
技術広報が評価に反映されないという点もモチベーションが高くない自分にとってよかったですw
次にどんなメリットがあったのか書いていきます。
技術広報をやって感じたメリット
1. 自社の組織や人について考える時間になる
毎週、企画を考えていると「自社のXXXっていう制度のおかげでみんなと話す機会増えた」とか「XXXさんがやっているYYYって機能について企画にしたいなー」とか組織や人に気を配る時間が増えました。これのおかげで組織や人に興味を向けるきっかけができて、強制的に理解が深まったなと感じてます。加えて、CTOの八木さんと一緒に企画を考えているのでエンジニア組織のTOPと話す機会ができるのは大きいと感じました。また気軽に会話できることは自分としても良いモチベーションになりました。なので、エンジニア組織に対して興味がある人とかは、広く技術と組織について考える時間になり、面白いと思います。
2. 人のエモさに触れる瞬間がある
この活動をはじめてから普段の業務以外のこと関して知る機会が増えました。例えば「デザイナーインターンがメンターに対して何を感じているのか」とか、「QAエンジニアがQAエンジニアになったきっかけ」とか、「PMがどういう想いでこの機能をつくったのか」とか、「CTOが目指している組織の形」とか普段だと聞く機会のない話が聞けたりします。普段の業務だけだと表面に出てこないような一人一人の想いや情熱みたいなものに触れるきっかけが増えました。普段はそんなふうに見えない人も実は秘めてる思いなども聞けたりします。これは技術広報やってて面白かったことでした。
3. 発信に慣れてくる
私自身はこれまであまりブログなどの発信を積極的にしてきませんでした。技術広報をやっていて人の発信を手伝っていく中で、聞く側の人の観点とか、話の全体の流れとかを考える機会が増えるので、発信に対しての心理的と時間のハードルが下がってきました。
特に時間的なハードルは大きくて、前まで30分のPodcastをとるのに台本を2時間とか必要だったものが、今では30分くらいで終わるようになりました。これからは自分自身でも発信を増やしていきたいなと思っています。
2年間技術広報をやっていて一番重視していたことが継続することでした。
なので、最後になぜ2年間続けてこれたのかを書いてみたいと思います。
なぜ辞めずに続けられたのか
1. やり続ける意志と力のある人がいた
一言でいうと 「やらない、できない理由を考えたら負けのゲーム」 と思いました。技術広報はビジネス的なメリットを他のタスクと比較して説明することが難しいと感じています。専任の技術広報がいない前提の話ですが、技術広報をビジネス的な重要度や時間軸的な緊急度で測って比較すると優先度は下がってしまいます。それを考えると、やり続ける意志はもちろん必要なのですが、社内的な力がある人がいないと継続するのは難しいかなと思いました。簡単に言うと「今週までに終わらせなきゃいけないタスクがあるのに技術広報とかやってる場合じゃないのでは...」とか「ビジネスや採用文脈でもっと別の方法をやるべきなのでは...」という悪魔に対して「技術広報はやらなきゃいけないのでやります。(思考停止)」的なスタンスが一定必要なのかなと思ってます。
2. 役割を決めてゆるくやった
Chompyの技術広報は役割をざっくり決めて、その後は「できたらえらい!できなかったらしゃーない(^ω^ )」の精神です。これは私と八木さんのモチベーションの問題だと思うのですが、残念ながら2人とも技術広報に対して前のめりではないです。割と背もたれに全力で寄りかかってます。なので、お互いに期待値が低いので、「できたらいいよね」くらいでやっています。それが日々の負担にならずに息抜き程度となって継続に繋がっていると思っています。専任の技術広報がいないような組織ではこれぐらいでちょうどいいと思ってます。
3. 社内の人の協力があった
主にPodcastにはなりますが、色々な企画を考えてきました。企画をやっていて感じたことは周りのひとの協力必須ということでした。そういう意味だとChompyにはほぼみんなが快く協力してくれたので、「企画したけど実現しなかった」みたいなことは起きませんでした。感謝です。
おわりに
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。まだ技術広報やったことないけどやってみたいとか、やったけど続かないとかいう人がいたら少しでも参考慣ればと思います。
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