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適切な音量、ラウドネスを設定しユーザーの鼓膜を守ろう!
これはなに
主にゲーム制作の音量を設定するにあたって、調べたことをまとめたスライドです。
ゲーム制作以外にも、動画制作や配信活動でも活かせるかもしれない情報を書いていますが、細かいやり方までは網羅できていませんのでご了承ください。
※基本的に調査したことに加え、一部憶測が含まれています。
筆者は専門家ではないため、誤りなどを発見した場合はご指摘いただけますと幸いです。
厳密にラウドネスについて知りたい方は、 ラウドネス規制を行っている 日本民間放送連盟の「T032運用ガイドライン」(https://www.j-ba.or.jp/category/t032)等をご参照ください。
スライドの補足
以下の文はスライドの補足です。
ffmpegでラウドネス計測のコマンド
ffmpegを使ってラウドネス計測を行う
ffmpeg -i ファイル名 -filter_complex ebur128=peak=true -f null -
見るのは次の2つ
- 平均ラウドネス値。Integrated loudnessの最初の数値 (I: の項)
- True peak
適当なCD音源を計測してみた。
平均ラウドネス値は-6.1LUFS、トゥルーピークは1.0dbFS。
True peakが0dbFSを超えているので音割れすると思われる。
ffmpegで音量を変更する
計測した値を元に、音量を変更する。
1db上げるとおよそ1LUFS上がり、-1dbするとおよそ-1LUFSされる。
音割れ回避のため、トゥルーピークに-1dbFS程度のヘッドルームを持たせるとよい。超えたらやり直す。
(ffmpegにはラウドネスノーマライゼーション用にloudnormやdynaudnorm, speechnormといった機能もあるが、場合によっては圧縮がかかる可能性がある。ここではもっとも単純な音量調整方法を使用する。)
ffmpeg -i 入力ファイル名 -af volume=ほげほげdB 出力ファイル名
(ほげほげは上げ下げしたい分のdB数。)
先ほどの音源を-8dBして、再度ラウドネス計測を行った。
平均ラウドネス値が-14.2LUFSになった。
音量を下げても、一度失われた情報は戻らず音割れしたままになってしまうことには注意。
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