Raspberry PiにHomebridgeをインストールしてSesameをHomeKitに対応させる
はじめに
SesameとWi-Fiモジュールを組み合わせて使うことで、自宅・外出先を問わずセサミアプリで施錠・解錠することができる。
これにHomebridgeを組み合わせることでAppleのホームアプリでコントロールできるようになる。
HomebridgeからRaspberry Pi用のOSイメージが配布されているが、この記事では標準のRaspberry PiイメージをベースにHomebridgeをインストールする方法を紹介する。
また、SesameのAPI key, UUID, Secret keyをWeb UIから簡単に取得できるようになっていたのでこれも合わせて紹介する。
Homebridgeのインストール
公式ドキュメント
Homebridgeの公式ドキュメントはこちら。
https://github.com/homebridge/homebridge/wiki/Install-Homebridge-on-Raspbian
Homebridgeリポジトリの追加
$ curl -sSfL https://repo.homebridge.io/KEY.gpg | sudo gpg --dearmor | sudo tee /usr/share/keyrings/homebridge.gpg > /dev/null
Homebridgeのインストール
$ sudo apt update
$ sudo apt install homebridge
SesameのAPI key, UUID, Secret keyを調べる
https://partners.candyhouse.co にアクセスして、
- API key
- UUID
- Secret key
をメモする。
API keyは画面上部の「ご利用のapi key」直下に表示されている。
UUID, Secret keyは、人のようなアイコン (user devices) をクリックして、
右端に表示されるデバイス(画像だと自宅というボタン)をクリックすると表示される。
Homebridgeの設定
ブラウザで http://raspberrypi.local:8581/ にアクセスするとHomebridgeのWeb UIが表示される。
Sesameプラグインのインストール
Web UIのプラグイン設定の検索フィールドでsesameを検索してHomebridge Open Sesameをインストールする。(sesameを検索するといくつかヒットするので間違えないように)
Sesameプラグインの設定
上で調べたSesameのAPI key, UUID, Secret keyを設定画面で入力する。
Homebridgeの再起動
Homebridge Web UI右上の再起動アイコンをクリックする。
ホームアプリに登録(アクセサリの追加)
PCのブラウザで http://raspberrypi.local:8581/ にアクセスしてHomebridgeのWeb UIを表示する。
iPhoneでホームアプリを起動して、アクセサリを追加を選ぶとカメラが起動するので、Homebridge Web UIに表示されているQRコードを読み込む。
これで自宅にいる間はホームアプリでSesameをコントロールできる。
おまけ
Homebridgeを使うことでSesameがHomeKit対応になるが、コントロールできるのは自宅にいる間だけで外出先ではコントロールできない。外出先でホームアプリでSesameをコントロールするためにはホームハブが必要となる。
現時点でホームハブの機能を持った製品は、HomePod miniもしくはApple TVのみ。(少し前のiPadOSだとiPadをホームハブとして使うことができたらしいが最新のiPadOS 16ではNG)
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