💭

SpeakerDeckに載せるGoogleスライドはM PLUS 1pを使おう

2023/12/25に公開

これは GO Inc. Advent Calendar 2023 の13日目の記事です。

エンジニアの傍ら技術広報としても活動している鈴木です。今年最も繰り返し伝え続けたことのひとつを記事に残しておきます。

よくある悲しいSpeakerDeckのスライド

日本語の太字がかすれている悲しいスライドによく出会います。大事だから太字にしたはずなのに、むしろ見にくくなっています。

どうすれば良いか

Googleスライドで作った資料をSpeakerDeckに載せる可能性のある時にはM PLUS 1p(や他いくつかのフォント)を使いましょう。次の画像のように日本語太字が綺麗に表示されます!

具体的には以下リストのフォントです。(2023年12月時点)

  • M PLUS 1
  • M PLUS 1 Code
  • M PLUS 1p
  • M PLUS 2
  • M PLUS Rounded 1c
  • BIZ UDGothic
  • BIZ UDPGothic
  • BIZ UDMincho
  • BIZ UDPMincho

Googleスライドで最初に選ばれているArialは使わないでください。日本語フォントではないのでpdf化や印刷の時にも問題が生じます。M PLUS系でもM PLUS Code Latinは日本語フォントではないのでダメです。

それぞれを使ってみるとこんな感じです。

ちなみにM PLUS 1 Codeは名前の通りコードを表示するのに向いています。日本語のコメントと共にコードを載せたい時にはおすすめです。その他M PLUS系のフォントの詳細はここ、BIZ UD系のフォントの詳細はここを参照してください。

設定手順

上記リストのフォントはデフォルトでは表示されません。「その他のフォント」欄から追加ができます。

入れたいフォント名を検索してチェックを入れると使えるようになります。

スライドマスターにも設定して漏れなく使う

ページごとにフォントを変えているとどこかで失敗してしまう可能性が高くなります。スライドマスターのフォントを変更することで、スライド全体で漏れなく適切なフォントを使うことができます。

スライドマスターはスライド -> テーマを編集で出せます。

「テーマ」のフォントを変更することで、このスライド全体の基本のフォントが変更されます。

レイアウト崩れ対策にもなる

適切なフォントを選んでいないとpdf化した時点で日本語部分がGoogleスライドの時とは別のフォントに置き換わっています。改行位置がズレたりとレイアウトが崩れてしまうことがあります。太字を使わないとしてもフォントは気をつけましょう。印刷する際も同様です。

SpeakerDeckに載せることがなく、pdf化した時にレイアウトを崩したくないだけであれば、「その他のフォント」の画面で日本語を選択して出てきたフォントはどれも使えます。

太さがいろいろ選べて嬉しい

M PLUS系は太字が綺麗に表示できるに留まらず、太さを複数段階から選べます。SpeakerDeckに載せないにしても嬉しいフォントです。

他の手段

太字を諦める

太字を諦めれば文字がかすれてしまうことはありません。スライドは完成してしまっていて今まさにこの問題で困っているという場合には一番簡単な方法かもしれません。

画像化する

pdfを画像化するという方法もあります。ただし文字としての情報が消えてしまうので不便な部分がありますし、作業が少し面倒です。pdfを画像に変換する方法や、画像からpdfを作る方法についてはここでは省略します。

PowerPointを使う

PowerPointで作ったスライドのpdfをアップロードした場合は問題はありません。PowerPointでもOKな状況であればそちらを使いましょう。

既にGoogleスライドで作成済みの場合は、pptxファイルをダウンロード後にPowerPoint上でフォントの置き換えをすることで対処できます。ただし、それならばGoogleスライド上でフォントを置き換えた方が楽かなと思います。

SpeakerDeck以外のサービスを使う

Docswell(ドクセル)やSlideShareなど他のサービスを使うというのも手です。個人的には使うフォントを気をつけさえすれば使い勝手は良いのでSpeakerDeck推しです。

使えるフォントは何が違うのか

SpeakerDeckで綺麗に日本語太字を表示させられるフォントの場合は「太さがいろいろ選べて嬉しい」の所で見たように太字専用のフォントが用意されています。BIZ UDP系の場合も、BIZ UDPGothic - Google Fontsを見て分かるように太字専用のフォントが存在します。

太字専用のフォントが用意されていない場合は機械的に太くしているわけですが、それがSpeakerDeck上ではうまく表示できていないということのようです。

まとめ

  • Googleスライドでは適切なフォント以外で日本語を太字にしているとSpekerDeckで正しく表示されない。
  • M PLUS 1p他いくつかのフォントを設定することで正しく表示される。
  • pdf化や印刷時のレイアウト崩れ対策にもなる。

参考文献

これらの資料で分かりやすく解説されていますが、まだまだ解決策が浸透していない印象ですので記事にさせていただきました。

その他、文字を画像化する方法というのも「GoogleスライドでもSpeaker Deckで日本語フォントを崩さないアップロード手順」で直近紹介されていました。

Discussion