Pydantic で追加のフィールドを禁止する
Pydantic v2でのやり方
結論から言うとこんなふうにやります。
from pydantic import BaseModel, ConfigDict, ValidationError
class Model(BaseModel):
x: str
model_config = ConfigDict(extra='forbid')
try:
Model(x='test', y='test')
except ValidationError as exc:
print(repr(exc.errors()[0]['type']))
#> 'extra_forbidden'
この通り、ConfigDict(extra='forbid')
により、追加のフィールドを無効化することができ、タイポを抑制できます。APIに無効な入力が与えられた時にエラーが吐けるので便利です。
JSON Schema で言うところの additionalProperty: false
ですね。
プログラムの健全性を保つ上で、通常、設定すべき項目だと思いますが、フィールドが多く、何度も利用するクラスの場合、バリデーションが重くなることがあるので注意です。
参考:
以下はPydantic v1時代の古い情報となりますが、当時の雰囲気を知るための歴史的資料(傲慢)になると信じて残しておきます。
結論から
from pydantic import BaseModel, ValidationError, Extra
class Model(BaseModel, extra=Extra.forbid):
a: str
try:
Model(a='spam', b='oh no')
except ValidationError as e:
print(e)
"""
1 validation error for Model
b
extra fields not permitted (type=value_error.extra)
"""
この通り、Extra.forbid
により、追加のフィールドを無効化することができ、タイポを抑制できます。APIに無効な入力が与えられた時にエラーが吐けるので便利です。
JSON Schema で言うところの additionalProperty: false
ですね。
プログラムの健全性を保つ上で、通常、設定すべき項目だと思いますが、フィールドが多く、何度も利用するクラスの場合、バリデーションが重くなることがあるので注意です。
参考
(おまけ) バリデーションが重いので実際の実装を見に行く
大量のフィールドが存在するクラスにExtra.forbid
を指定したときに、バリデーションが著しく遅くなったため、そのパフォーマンス低下の原因を調査しました。
ココらへんが遅いことはわかりました。setの生成・処理が遅いのでしょうか。
私はFastAPIの内部でPydanticを使っていました。非同期処理が得意なASGI (Asynchronous Server Gateway Interface、uvloopがCythonで実装されている) による実装で高速化されているFastAPIと比較してpure Pythonによるフィールドチェックがボトルネックになっていたと考えられます。今後Rust実装で、フィールドチェックを高速化するらしいので、それが楽しみです!
(追記) Alpha 版がリリースされました!
Discussion
こんにちは。
同じことをやりたくて検索している中でこちらの記事を拝見しました。ありがとうございます。
Pydantic v2ではお作法が変わっているのでコメントを残させてください。