JetBrainsのAIアシスタントを使ってみた感想: Cursorとの比較
1. はじめに (Introduction)
こんにちは!最近、開発ツールの中にAIアシスタントが組み込まれることが増えてきましたね。JetBrains製品にもAIアシスタントが搭載されており、多くのエンジニアにとってコード作成やリファクタリングの強力なサポートとなっています。さらに、JetBrainsは学生向けに学生無料プランを提供しており、学生はJetBrainsの人気IDEやAIアシスタントを無料で利用することができます。
私自身、GoLandでJetBrainsのAIアシスタントを使用してみたのですが、Cursorのほうが優れていると感じるシーンもありました。特に、以下の機能についてはCursorとの比較が興味深かったです。
- ファイルメンション
- 開いているプロジェクトの要約
- 生成したコードをファイルに挿入
また、今回の記事では、値段についても触れてみたいと思います。GoLandとCursorの価格モデルは大きく異なり、それぞれの長所と短所があります。
JetBrainsの学生無料プランについて
JetBrainsの学生無料プランは、教育機関に在籍している学生に向けて提供されており、学生はJetBrainsの一部製品を無料で利用できます。JetBrains学生無料プランの詳細はこちらから確認できます。学生の皆さんは、この機会に最新の開発ツールを無料で体験してみてください。
2. 対象読者 (Target Audience)
- JetBrains製品を利用している開発者
- AIアシスタントの導入を検討しているエンジニア
- CursorやJetBrainsのAIアシスタントの使い勝手に興味がある方
- AIアシスタントの費用対効果に関心がある方
3. 記事を読むメリット (Benefits of Reading the Article)
- GoLandのAIアシスタントとCursorの具体的な機能比較がわかる
- GoLandとCursorの価格モデルの違いが理解できる
- AIアシスタント選びに関する新たな視点が得られる
- Cursorの生成コードの精度の高さや、関連コードの自動生成機能について知ることができる
4. 結論 (Conclusion)
CursorとGoLandのAIアシスタントには、それぞれ異なる強みがあります。特に、GoLandのAIアシスタントの「開いているプロジェクトの要約」機能は優れているものの、生成したコードの挿入に関してはCursorのほうが使いやすいと感じました。また、価格面でも違いがあり、GoLandは固定価格で利用できるのに対し、CursorはAPI利用料が変動するため、使用状況によっては高額になる場合もあります。さらに、Cursorは生成されるコードの精度が高く、関連するコードや補完的なコードを自動生成してくれる点で非常に優れています。ただし、これらの評価は特定のプロジェクトと個々の使用状況に依存するため、すべてのケースで当てはまるわけではない点を強調します。
5. 本文 (Main Content)
5.1 GoLandのAIアシスタントの機能
GoLandのAIアシスタントには、以下のような便利な機能があります。
- ファイルメンション: 現在編集中のファイルをAIが認識し、適切なサジェストやリファクタリングを提供します。
- 開いているプロジェクトの要約: プロジェクト全体を解析し、コードの概要を把握するのに役立ちます。
- 生成したコードをファイルに挿入: AIが生成したコードをファイルに直接挿入します。
5.2 Cursorの機能
Cursorは、シンプルかつ直感的な操作でコードの編集やナビゲーションを支援するツールです。特に以下の機能が特徴的です。
- ファイルメンション: GoLand同様に、現在のコンテキストを認識して適切なサジェストを行います。
- 開いているプロジェクトの要約: プロジェクト全体を簡潔に把握するためのサポートを提供します。GoLandのAIアシスタントほど詳細ではないものの、必要な情報に迅速にアクセスできます。
- 生成したコードをファイルに挿入: 変更部分だけを更新するため、既存のコードとごっちゃになることがなく、スムーズな挿入が可能です。
- コード生成の精度: Cursorの最も優れた点は、生成されるコードの精度の高さです。指定したコードだけでなく、関連するコードや類似のコードで必要だと思われる部分も自動的に生成してくれるため、開発の効率を大幅に向上させることができます。
5.3 機能ごとの比較
5.3.1 ファイルメンション
この点に関しては、GoLandのAIアシスタントとCursorの間で大きな違いはありません。どちらも現在のファイルやクラスの文脈を理解し、適切なサジェストを提供してくれます。開発効率を向上させるために欠かせない機能と言えます。
5.3.2 開いているプロジェクトの要約
GoLandのAIアシスタントは、プロジェクト全体の要約において優れた機能を提供します。一方、Cursorもプロジェクト要約の機能を持っていますが、GoLandほど詳細ではなく、シンプルな概要を把握するのに適しています。特定のニーズに応じて使い分けると良いでしょう。
5.3.3 生成したコードをファイルに挿入
ここでの違いは顕著です。GoLandのAIアシスタントでは、生成したコードを直接ファイルに挿入すると、既存のコードとごちゃ混ぜになってしまうことがありました。これにより、コードの可読性や整合性が損なわれることがあります。一方、Cursorは変更部分だけを更新するので、既存のコードと衝突することなく、スムーズに生成したコードを挿入できます。
さらに、Cursorは生成されるコードの精度が非常に高いです。単に指定したコードを生成するだけでなく、関連する補完的なコードを自動的に生成することも可能です。例えば、ある機能に必要なヘルパー関数やユーティリティ関数を自動的に作成してくれるため、開発者の手間を大幅に削減します。この点で、Cursorは単なるコード生成ツール以上の存在であり、開発者の思考を先取りしてサポートしてくれる点が優れています。
5.4 値段の比較
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GoLand: GoLandは固定価格で提供されており、年間または月間サブスクリプションで利用できます。
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Cursor: 一方、CursorはChatGPTなどのAPIを利用して動作するため、利用量に応じてコストが変動します。私の経験では、Cursorを頻繁に使用した際に、わずか1日でGoLandの1か月分のコストに相当する料金が発生したこともありました。つまり、使用量が多い場合、CursorのコストはGoLandよりも高くなる可能性があります。しかし、生成されるコードの精度と関連コードの自動生成の利点を考慮すると、その価値を感じる場面も多々あります。逆に、使用量が少ない場合はコストを抑えられるため、利用頻度に応じた柔軟性があるとも言えます。
5.5 どちらを選ぶべきか?
どちらのツールが優れているかは、プロジェクトの内容、開発スタイル、そして予算に応じます。以下に選択のポイントをまとめました。
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GoLandのAIアシスタントが向いている場合:
- プロジェクト全体の詳細な要約が必要な場合
- JetBrains製品にすでに慣れている
- 固定価格で利用できるため、コストを一定に抑えたい
- 学生で無料プランを利用できる
- コード補完やリファクタリングを強力にサポートしたい
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Cursorが向いている場合:
- 生成されたコードを素早く既存のコードに挿入したい
- 生成されるコードの精度や関連コードの自動生成を活用したい
- 変更部分だけを更新するスムーズなコード挿入を求めている
- 利用頻度に応じて費用を調整したい
- 予算に余裕がある場合や、高品質のコード生成に対する費用対効果を重視する場合
- Visual Studio Codeでの開発に慣れている
GoLandは、安定した費用で強力な開発サポートを受けたい場合に適しています。固定価格で利用できるため、予算管理がしやすく、学生プランで無料で利用できる学生には非常に魅力的です。また、プロジェクト全体の概要を把握したい場合や、JetBrains製品のエコシステムに慣れている場合には、GoLandのAIアシスタントが役立ちます。
一方、Cursorは、生成されるコードの精度が非常に高く、指定していない関連コードや、必要と思われるコードまで自動で生成してくれる点が特に優れています。このため、開発者の思考を先取りし、迅速に高品質なコードを生成することが求められる場合に最適です。また、変更部分だけを更新する機能により、既存のコードと衝突しないスムーズなコード挿入が可能です。しかし、利用量に応じてコストが変動するため、使い方次第では高額になる可能性があります。そのため、高品質のコード生成に対して費用対効果を重視するエンジニアや、必要なときだけ集中的にAIアシスタントを活用したい場合に向いています。
6. まとめ (Summary)
GoLandのAIアシスタントとCursorには、それぞれ異なる強みと特徴があります。GoLandは固定価格で安定したサポートを提供し、プロジェクトの全体像を把握するのに優れています。一方、Cursorはコードの挿入に関して高い柔軟性を持ち、生成されるコードの精度が非常に高いというメリットがあります。Cursorは単に指定したコードを生成するだけでなく、関連する補完的なコードも自動で生成してくれるため、開発効率を大幅に向上させます。しかし、利用頻度が高いとコストがかさむ可能性があるため、使用状況に応じて選ぶ必要があります。
この記事で取り上げたのは、特定のプロジェクトでの感想や経験に基づくものであり、すべてのケースに当てはまるわけではありません。自分の開発スタイルやプロジェクトのニーズに合わせて、最適なツールを選択してみてください。
JetBrainsの学生無料プランは、学生が最新の開発ツールにアクセスする素晴らしい機会です。学生の皆さんは、ぜひ無料プランを活用し、さまざまなツールを試してみてください。
読んでいただき、ありがとうございました!今後の記事では、実際の使用例や他のJetBrainsエディタでの経験について詳しく解説していく予定です。お楽しみに!
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