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AzureでWebサーバーを起動するまで

2023/10/09に公開

概要

前回のお話

前回はAzureに入門したという記事を書きまして、そこではリソース・コスト管理の見通しの良さについて書かせていただきました。

https://zenn.dev/ttaniguchi/articles/9c19e2654c09fe

前回の予告通り、今回はWebサーバーの立ち上げについて書いてみたいと思います。

今回やること

  • Virtual Machineを1台起動して、リモートデスクトップで接続する。
  • WEBサーバーアプリケーションを起動して、ブラウザからアクセスする。

構築作業

手順

まずは簡単に手順書を用意しておきます。
作成するリソース名称もここで決めておきます。

  • リソースグループ(webapp-rg)の作成
    • 仮想ネットワーク(webapp-vnet)の作成
      • サブネット作成(webapp-subnet)
    • ネットワークセキュリティグループ(webapp-nsg)の作成
      • 開放ポートの設定(80/3389)
      • サブネットとの関連付け
    • Virtual Machine(webapp-vm)の作成
      • 併せてパブリックIPを作成
      • Remote Desktopで接続確認

リソースグループを作成

記事で利用するプロダクトのためにリソースグループを新設しました。これによって、起動確認が一通り終わったら、まとめてプロダクトを削除することもできます。今後も、まずはリソースグループを作って開発単位を細かく管理できるよう心がけています。

仮想ネットワークを作成

サーバーをネットワークに乗せる前準備として、仮想ネットワークを用意しておきます。

「基本」タブではリソースグループと名称の設定などをおこないます。

「IPアドレス」タブではサブネットを作成します。WEBサーバー用にひとつだけ用意しました。

「セキュリティ」タブのオプションはテスト用のため設定を割愛しました。

ネットワークセキュリティグループを作成

ネットワークセキュリティグループは作成後にサブネットと紐つけて利用します。今回は以下の接続のみを許可するよう設定しました。

  • HTTP(80): インターネットブラウザからのアクセス
  • RDP(3389): リモートデスクトップからのアクセス

こちらも、基本画面ではリソースグループと名称の設定などをおこないます。

作成後、「受信セキュリティ規則」タブにてポートの開放を設定します。

「サブネット」タブからサブネットとの紐付けを設定します。

Virtual Machineを作成

ようやく仮想マシンの作成をおこないます。VMの作成時にはログインに利用するID/PASSやインスタンスサイズ、ネットワーク設定など、これまで作成したリソースとも紐つけていきます。

まずは基本画面にて設定をおこないます。
今回はWindowsサーバーを利用しています。

「ディスク」タブは最も価格が安いStandardHHDを利用しました。
また、「VMと共に削除」オプションをいれて、削除時にゴミが残らないようにしています。

「ネットワーク」タブでこれまでで作成した仮想ネットワーク、サブネットを設定します。
パブリックIPはここで作成し、「VMが削除されたときに〜削除する」オプションを有効にすることにしました。

動作確認

リモートデスクトップ接続

VMへの接続はMicrosoftが提供しているRemote Desktopを利用します。このアプリはAppStoreでも配布されているので、Macを利用している方はこちらからダウンロードしましょう。

https://apps.apple.com/jp/app/microsoft-remote-desktop/id1295203466

こちらが起動画面です。

「PC name」のところにIPアドレスを入れましょう。

接続するとこんな感じ。クライアント版Windowsと同じUIが出てきます。
Server Managerはログイン後すぐに起動してきます。

WEBからの接続

VMへのリモート接続まで確認できたので、ここからWebページの配信をおこなってみたいと思います。今回はIISというMicrosoft製のアプリケーションサーバーを追加してみました。手順はこちらを参考にしました。

https://tech.willserver.asia/2022/04/15/ws2022-iis-install/

以下のキャプチャの通り、IISをサーバーマネージャからインストールすることができました。
インストール後、IISは自動的に起動され、外部からのアクセスを受け付ける状態になります。

URLはIPアドレスをそのまま入力します。
キャプチャの通り、IISの提供するデフォルト起動画面が確認できました。

総括

今回はAzureでWEBサーバーの起動を試しながら、併せてGUIのWEBサーバー(Windows2022)を体験できました。CUIでの操作に慣れていましたが、こういう環境もあるんだと勉強になることが多々あり、またクライアントと近しい操作感覚でサーバーインスタンスを利用できるのも非常にリッチで楽しいものだと感じました。

今後、WEBサーバー以外の用途でも活躍しそうなVMに非常に興味が持てました。

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