Shopifyの画像管理機能の魅力とファイルを一括でダウンロードする方法
はじめに
こんにちは、株式会社Tsuzucle SPRING開発事業部の神田です!
極めて当たり前のお話をしますが、ECサイトの運営に「画像」は欠かせません。商品写真はもちろん、各ページのバナー画像やブログなどで使うグラフィックなど気づけば膨大な量になりますよね。
こうした画像の管理は、日々の運用業務において手順が増えるほど時間と労力、そしてミスが発生しやすい箇所でもあります。そんな運用担当者にとって大きな助けとなるのが、Shopifyの画像管理機能。
以前は管理画面の設定項目にある「ファイル」というセクションで管理していましたが、2023年以降は「コンテンツ」というセクションに移行し、より便利に利用できるようになりました。
本記事では、Shopifyが備える画像管理機能の魅力を改めて整理したうえで、意外と知られていない画像ファイルを一括でアップロード / ダウンロードする方法から、おすすめのアプリまでご紹介します。
Shopifyの画像管理機能のすごいところ
1. とにかく使いやすい
画像編集
Shopify管理画面(コンテンツセクション)にアップロードした後の画像を簡単に編集できるのも魅力の一つです。以下の編集機能を活用することで、効率的に画像をカスタマイズできます。
-
リサイズ
画像のサイズを変更して、ECサイトに最適な表示を実現します。 -
トリミング
不要な部分をカットし、必要な部分だけを表示できます。 -
反転 / 回転
画像を反転させたり回転させたりして、見栄えを調整します。 -
描画
画像にテキストや図形を追加し、より魅力的なビジュアルを作成します。 -
背景の合成 / 差し替え(※ShopifyMagic使用)
「ShopifyMagic」を利用すれば、背景の塗りつぶしや差し替えなど、より高度な編集が可能です。これはAIを活用した新機能で、Shopify Editions Summer‘23で発表されました。アカウントの言語を英語に設定すれば、基本的にどのプランでも無料で使用できるため、画像編集ソフトを立ち上げる手間が省ける非常に便利な機能です。
AIが自動的に背景を選択
塗りつぶしや別の背景なども、プロンプトで自動的に差し替えが可能
画像の検索 / フォルダ分け
画像が増えるにつれて、目的の画像を迅速に見つけることが重要になります。Shopifyでは、以下の機能を活用して効率的に画像を管理できます。
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フィルター機能
「ファイル名」「拡張子」「ファイルサイズ」「画像の使用場所」など、さまざまな条件を指定して画像を検索できます。これにより、必要な画像をスムーズに見つけることが可能です。 -
ビュー機能
検索条件を保存し、「○○用ビュー」「バナー画像ビュー」など、用途に応じたビューを切り替えることができます。繰り返し使用する検索条件を保存しておくことで、あたかも「フォルダ分け」しているような感覚で画像を管理できます。
これらの機能を活用すれば、大量の画像を扱っていても瞬時に必要な画像を特定したり、効率的に作成することができます。画像管理の効率化により、運営業務がさらにスムーズになることでしょう。
直感的でわかりやすい一覧画面
ファイルサイズや商品との紐付け有無など様々な条件でフィルタリング
2. 容量がほぼ無制限で太っ腹
他のECカートシステムでは、画像のアップロード容量や数量に対して、シビアな制限が設けられているケースも少なくありません。
一方で、Shopifyではプランに応じて異なりますが、最低でも100GB、Shopifyプラン以上では300GB、さらにエンタープライズプランではなんと10TBのストレージ容量が利用できます。さらに、それ以上の容量が必要であれば追加のストレージをリクエストすることも可能。膨大な量の画像を扱うことが多いファッションやアパレル系のサイトでも十分に対応が可能です。
参考記事:
Shopifyで画像をアップロード / ダウンロードする方法
Shopifyの管理画面に標準で搭載されている「コンテンツ」セクションから行う単発のアップロード / ダウンロード(UL / DL)方法は非常に直感的でシンプルです。ですが、数百・数千といった大量の画像をまとめて扱いたい場合は、少し手間がかかります。そこで便利なのがアプリを活用した一括処理です。
ダウンロード | アップロード | |
---|---|---|
単発 | Shopifyのコンテンツセクションから直接DL | Shopifyのコンテンツセクションから直接UL(URLを指定してULすることも可能) |
一括 |
- 画像インポートアプリ(例:Filey)でストアの全画像データをまとめてDL(選択不可) |
- 標準のコンテンツセクションでドラッグ&ドロップなどでまとめてUL - 予め画像をShopifyに一括でULした上で、CSVデータアプリ(Matrixify)で「画像パス」を指定すれば商品画像と一括で紐付けが可能 |
コンテンツセクションで特定のURLから画像をULすることも可能
おすすめアプリ
Filey – Files Backup & Export
Fileyは、標準機能ではできないストアのファイルの一括ダウンロードを実現するアプリです。料金もリーズナブルで、画像のバックアップや外部への納品時などに重宝します。
Shopifyアプリストア:
無料プランでもワンクリックで一括DLが可能
Matrixify
Matrixifyは、Shopify内のあらゆるデータ(商品・注文・顧客・ブログなど)をインポート / エクスポートできるアプリです。
商品情報のCSVをエクスポートするときに画像URLをまとめて出力したり、大量の画像を含む商品データをインポートしたりできるため、日常的にたくさんの画像を扱うECサイト運営者にとって非常に便利です。
データ移行やスケジュール設定、バックアップにも使用できるため、画像だけでなくShopifyで管理する全てのデータの運用効率が大幅に向上します。
Shopifyアプリストア:
標準のエクスポート機能よりも細かい項目のCSV入出力が可能
まとめ
ECサイトを運営する上で、画像管理は意外と重要で時間もかかる業務ですが、Shopifyでは標準で実装されている機能や直感的なUIによりとても効率的に運用することができます。さらに、追加でアプリを活用すれば、一括でのアップロード / ダウンロードも非常にスムーズ。とくにFileyやMatrixifyを組み合わせることで、大量の画像を扱うケースでも運営担当者の負担をグッと減らすことが可能です。
画像管理の効率化に悩んでいる方は、ぜひ一度Shopifyのコンテンツ機能やこれらのアプリを試してみてはいかがでしょうか。
株式会社Tsuzucleでは、Shopifyのストア構築から運用・カスタマイズまで、幅広くサポートを提供しています。今回ご紹介した画像管理や商品情報のインポート・エクスポートを含め何かご不明点やご相談がありましたら、下記のリンクよりお気軽にお問い合わせください。
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