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AWS Certified AI Practitioner(AIF-C01)を受験してAI/MLの基礎をインプットした

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こんにちは、ツクリンクでSREエンジニアをやってるida.です。

先日AWS Solutions Architect Professional(SAP)を合格しましたが、AIについても社内利用が増えてきており、開発についても検討し始めたので、基礎を勉強するためにAWS Certified AI Practitioner(AIF)を受験してきました。そして無事合格できたので、勉強した内容や感じたことをまとめておこうと思います。

ちなみに、今回の試験の受験費用についても前回同様、弊社の「スキルアップ支援制度」を利用して、自己負担無しで取得することができました。感謝!

AWS Certified AI Practitioner(AIF-C01)とは

https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-ai-practitioner/

AIFは、現在12個あるAWS認定試験のうち、FOUNDATIONALに分類され、AWS認定試験の中でも難易度が低く設定されている資格です。
ただ、今回受験するにあたっていろんな方の受験レポートを参考にしましたが、多くの方が「難しい」「全然FOUNDATIONALレベルじゃない」と言っていたので、最初はかなりビビっていました。。現に最初に問題集を解いたときは全く知らない知識ばっかりでした😇
でも安心してください!勉強を進めていくとしっかり基本レベルの資格だなと思えてる(と思います)。ただ、AWSの中でもAI/ML系のサービスに絞られているので、AWSを利用している方でもAI/ML系サービスを利用したことがない方には最初はとっつきにくいかもしれませんが、しっかり勉強すると理解できます。

試験の概要

  • 試験期間:100分
  • 試験形態:65 個の問題
  • 料金:100 USD(2025/6現在 15,000 YEN)

受験時の状態と勉強内容

受験時の状態

  • AWS認定試験はCLF、SAA、SOA、DVA、SAPは取得済み(DOPも今年取らないと。。。)
  • 業務はがっつりAWSを利用していますが、AI/ML領域はほとんど皆無
  • 開発でAmazon Q Developerや他のAIエディタ等は利用している

勉強内容

WEB問題集(Cloud License)

https://cloud-license.com/

WEB問題集サイトです。SAP受験時に課金していたのでそのまま利用しました。正直、受かるだけならこれと後述のAWS公式問題集だけで受かると思います。

AIFは22セクションと模擬試験65問で合計200問ほどありました。セクションは2周やりました。1周目は正答率59%程度で、2周目完了時は83%程度でした。模擬試験はやらないとなと思いつつ、モチベーションが上がらず実施しませんでした。

AWS 公式問題集(Skill Builder)

https://explore.skillbuilder.aws/learn/courses/21219/exam-prep-official-pretest-aws-certified-ai-practitioner-aif-c01-japanese

初めて使ったのですが、こちらで無料で20問ほど問題を解けます。最後にささっとやってみると良さそうでした。WEB問題集を1周やった後にこちらを解いて、正答率は80%でした。

参考書

本当は問題集だけでも良いかなと思ったのですが、未経験の領域だったので体系的に理解したいと思い参考書も読みました。本屋でもあまりたくさん書籍は置いてなく、置いてあった以下の本を購入しました。

https://amzn.asia/d/glUjZ1a

問題集を解いた後に読んだのですが、問題集である程度理解は深まっていたのでスッと入ってきました。問題集で点で理解していたものが繋がって線になった感覚でした。
この順番で勉強するのいいかもしれません!

勉強のTips

以下を意識して勉強しました。

1. 不正解の選択肢はなぜ正解になり得ないのかを理解する

AWS SAP同様ですが、問題集の問題を解きながら、正解じゃない選択肢はなぜ正解じゃないのかを解説を読んできちんと確認しながら進めました。それを自分なりに咀嚼し、次の問題を解くときにこの選択肢はどこが間違ってるというのを考えながら消去法で解いていきました。

2. サービスの特徴をとにかく覚える

この要件を実現するにはどのサービスを使うべきか?みたいな問題が多いので、各サービスがどういうサービスなのかを覚えました。
各サービスの概要ページの難しい説明を漠然と覚えるのではなく、どういう要件の場合にそのサービスが利用されるのかを理解するようにすることで問題にも対応できるようになります。
例えば以下のような感じで覚えていきました。

  • テキストを音声に変換したい → Amazon Polly
  • OCR、画像認識、テキスト検出をしたい → Amazon Rekognition
  • バイアスを検出、解釈可能性・公平性を確認したい → Amazon SageMaker Clarify
  • ノーコード、詳しいエンジニアがいない中で構築したい → Amazon SageMaker Canvas、Amazon SageMaker JumpStart

あと、サービスではないですが、モデル評価の指標はどのタスクだとどの評価指標を使うのかは頑張って覚えました。

  • 分類タスクの評価 → F1-スコア, Accuracy(正解率)
  • 翻訳タスクの評価 → BLEU
  • 要約タスクの評価 → ROUGE

試験について

AWS SAPの時にも書きましたが、ピアソンVUEの場合15分前集合でした。遅刻しないように会場に行きましょう。

試験の感想は、AWS SAPを前月に受験していたのでそれと比べるとあっという間でした。全問を50分で解き終わり、20問ほどフラグをつけていたので見直しを10分くらいで行い、60分で終了しました。いくつかわからない問題はありましたが、受かっている気はしていたのでそのまま試験終了しました。

どこら辺の範囲が多く出たなーという感じはなく、勉強したことが満遍なく出たなという感覚でした。
WEB問題集の問題は感覚だと4~5割くらい出た気がします。

試験結果と取得した感想について

実際の試験結果は828/1,000でまずまずの点数で合格できました🎉

AWSのAI/ML試験ではありますが、AWSに限らずAI/MLの基礎が問題になっていると思うので勉強になると思います。
私もAIを利用したことはあっても開発をしたことはなかったので、実際に開発の用語や手法を知らなかったため、他のAWS認定試験と比べてもとてもインプットが多かった試験だったと思います。最初は問題だけ解いてもまばらに理解して実用的ではないと思っていましたが、さすがに問題数が多いと解説を読んでいく中で別の問題と関連づいて繋がっていくのを感じました。問題数が多いのは意地悪だと思っていたのですが、きちんと意味があるということを感じました💦

おわりに

今回の受験でAI/MLの基礎をインプットして、実際に開発のイメージは湧いたので、ハンズオン等でもう少し理解を深めて、実際のプロダクトにも還元していけたらなと思いました。次は今の知識が頭から消えないうちにMLAまで受験してしまおうと思います。(MLSはまた難しいのかな??)

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