【レポート】AI駆動開発ハンズオン会に参加してきました!〜Cursor初心者向け勉強会〜
はじめに
こんにちは!株式会社HARVESTの駆け出しエンジニア、しっしーです。
前回の記事でもご紹介した通り、弊社ではCursorを用いたAI駆動開発を導入しています。
日々の業務でも活用を進めていますが、より実践的な知見を得るために、
AI駆動開発勉強会運営委員会さん主催の「AI駆動開発ハンズオン会」に参加してきました!
本記事では、その参加レポートをまとめていきます 💪
概要
対象:Cursor初心者
目的:機能紹介・ハンズオンを通じてCursorの使い方を学ぶ
勉強会内容
自己紹介サイトの改修を通して、Cursorの機能を体験する
使用リポジトリ:https://github.com/taiga-K/cursor-workshop-profile
- 自己紹介サイトのテンプレートに、Cursorに指示をして改修
- 主に以下の機能を体験
Pixabay APIを使った画像・動画検索アプリをCursorで作る
使用リポジトリ:https://github.com/eltociear/cursor_handson_20251010
- Pixabay APIを使った画像・動画検索アプリを、Cursorに指示を出しながら一枚のHTMLで構築
- 使用モデル: claude-4.5-sonnet
- 初期プロンプトを用いて、土台となるHTMLファイルを作成
- 機能追加プロンプトを用いて、初期プロンプトで作成したHTMLをよりリッチなものにする
主催者の方が作成した完成形はこちら
初期プロンプト例
新しいディレクトリを作成してください
Pixabay APIを使って、検索キーワードから写真を取得し、ブラウザ上に表示する
シンプルな index.html を生成してください。
(HTML/CSS/JavaScriptのみで、ローカルHTTPで動作するように)
【要件】
- Pixabayの画像APIを使用(無料)
https://pixabay.com/api/?key=YOUR_KEY&q=cat&image_type=photo
- 結果を20枚表示(サムネイルのみ)
- 検索フォームを上部に配置して再検索できるようにする
- APIキーは const PIXABAY_KEY = 'YOUR_KEY' として定義
- デザインはシンプルでOK(後で拡張予定)
出力は index.html 1ファイルでお願いします。
初期プロンプトで実装後のイメージ

機能追加プロンプト例(UIのパワーアップとライト/ダークの実装)
index.html をさらに拡張し、Pixabayの「動画検索」を追加してください。
(HTML/CSS/JS 単一ファイル。フルコード)
【要件】
前ステップで作った index.html を、見た目と体験を大幅に改善した版として作り直してください。
(HTML/CSS/JS 単一ファイル。ローカルHTTPで動作)
【変更・追加】
- ヘッダーを固定(sticky)にして検索フォームを常時表示。検索ワードはURLクエリ(q)に反映・復元。
- レスポンシブなカードグリッド(モバイル2列〜PC4列)。CSS変数・ダークテーマ。
- カード:サムネ+作者名バッジ。ホバー時に軽い拡大/シャドウのアニメーション。
- ローディング状態は「スケルトンカード」を表示。取得完了で置き換え。
- 結果0件時の空状態UI(アイコンとメッセージ)。
- エラー時はトースト通知。再検索で自動的に消える。
- アクセシビリティ:img に alt、ヘッダー要素に適切な role。
- API_KEYは書き換えないでください。
【出力】
- 完成した index.html(全コード)。差分でなくフル出力。
機能追加プロンプトで実装後のイメージ

その他
スポンサーLT
株式会社FLINTERSさんによるLTもありました!
Cursorの話題とは少し離れますが、興味深い内容でした👇
発表資料:LintのみでAIに開発スタイルを叩き込めるのか?
学び
カスタムコマンドの機能(ベータ版)
- チャット入力欄で「/」をつけることで呼び出せるワークフローを作成可能
- .cursor/commands に Markdown ファイルを配置すれば、いつでも呼び出せる
- PR作成やレビューなどを標準化でき、レビュー工数削減にもつながる
✅ チーム開発のフローを標準化・自動化する上で非常に有用かと思われます!
例:PR作成コマンド
# PR作成
## 概要
適切な説明、ラベル、レビュアーを含む構造化されたプルリクエストを作成します。
## 手順
1. **ブランチの準備**
- すべての変更がコミットされていることを確認
- ブランチをリモートにプッシュ
- ブランチがmainと最新の状態であることを確認
2. **PR説明の作成**
- 変更内容を明確に要約
- コンテキストと動機を含める
- 破壊的変更があれば記載
- UI変更がある場合はスクリーンショットを追加
3. **PRの設定**
- 説明的なタイトルでPRを作成
- 適切なラベルを追加
- レビュアーを割り当て
- 関連するissueをリンク
## PRテンプレート
- [ ] 機能A
- [ ] バグ修正B
- [ ] 単体テストが通過
- [ ] 手動テストが完了
例:コードレビュー用チェックリスト
# コードレビューチェックリスト
## 概要
品質、セキュリティ、保守性を確保するための包括的なコードレビュー実施チェックリスト。
## レビューカテゴリ
### 機能性
- [ ] コードが想定通りに動作する
- [ ] エッジケースが処理されている
- [ ] エラーハンドリングが適切
- [ ] 明らかなバグや論理エラーがない
### コード品質
- [ ] コードが読みやすく構造化されている
- [ ] 関数が小さく焦点が絞られている
- [ ] 変数名が説明的
- [ ] コードの重複がない
- [ ] プロジェクト規約に準拠している
### セキュリティ
- [ ] 明らかなセキュリティ脆弱性がない
- [ ] 入力検証が実装されている
- [ ] 機密データが適切に処理されている
- [ ] ハードコードされた秘密情報がない
MCP機能
Context7という、Cursorが最新ドキュメントを自動参照してくれるMCPサーバーを教えてもらいました。
- CursorがMCPサーバーを通じて取得した、新しく正確な情報に基づいて回答を生成できるようになる
- 古い情報や誤った情報に基づく手戻りを減らし、開発の効率化に繋がる
Plan Mode
- エージェントチャットのModesのうちの一つ
- 作業計画を相談すると、markdownファイルで計画を出力し、そのまま実行が可能
- Askモードでも似たようなことはできるが、より実装計画向けの機能
作業別おすすめLLMモデル
- バックエンド:gpt-5-high
- フロントエンド:claud-4.5-sonnet
詳細な理由までは聞けず、、、
まとめ
初心者向けの内容ながら、使ったことのない機能も多く学べて非常に有意義でした。
特にカスタムコマンドのような機能は、カスタムの自由度も高くチーム開発の効率化に大きく貢献しそうです!
プロンプト設計においては、要件を詳細に定義し、段階的に実装を進めることで、AIに意図を正確に伝える重要性を再確認しました👀
今後もこういったカンファレンスに積極的に参加し、AI駆動開発の知見を深めていきたいです!🔥
お知らせ
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