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【参加報告】YANS2025@浜松 に参加してきました!

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はじめに

アクトシティ浜松で開催されたYANS2025に参加させていただいたので,報告いたします.本報告が,今後参加を検討される方々への足がかりとなれば幸いです.
よろしくお願いします.

YANSとは

YANSとは「言語処理学会若手支援事業」のことで,若手研究者や学生が交流しながら研究を深める場として開催されています.
詳細は以下の公式サイトをご参照ください.

https://yans.anlp.jp/entry/yans

プログラム

YANS2025は,9月17日(水)から19日(金)までの3日間にわたり開催されました.

  • 初日(9/17):ハッカソン(任意参加)
  • 2・3日目(9/18-19):チュートリアル講演,ポスターセッション,ラウンドテーブル,など

プログラムの詳細はこちらをご覧ください.

https://yans.anlp.jp/entry/yans2025program

ハッカソン

初日の9月17日(水)は,任意参加のハッカソンが行われました.

  • チーム編成:1チーム6人
  • テーマ:LLMのチューニング
    • LLMに小学生レベルの算術文章問題を解かせてその精度を競う
  • タイムライン:
    • 13:30 受付開始
    • 14:00 全体説明後,ハッカソンスタート
    • 約4時間の取り組み→手法や取り組みについてのプレゼン(16チーム×3分)
    • 結果発表・クロージングを含めて20:00に終了

私のチームではメンバー間のコミュニケーションがとても円滑でした.能力の高い方が多く,研究姿勢を見直す良い機会になりました.
表彰として「リーダーボード賞」,「特別審査員賞」,「YANS委員会賞(2枠)」が設けられており,入賞すると後日賞状がいただけるそうです.
最後には委員会や審査員の方々から研究者としての心得に関する貴重なお話をいただきました.

https://yans.anlp.jp/entry/yans2025hackathon

チュートリアル(1)

工藤拓 氏(グーグル合同会社)による講演「自然言語処理エンジニアのリアル:プロダクト開発の挑戦と発見」が行われました。
Mecabの開発者として有名な工藤氏の講演は、研究や開発の現場での考え方や経験則に基づいた非常に示唆に富むものでした。ご本人の自然体な語り口も印象的で、研究に取り組む姿勢を改めて考えさせられる機会となりました。

チュートリアル(2)

2日目には,落合陽一 氏(筑波大学/ピクシーダストテクノロジーズ株式会社)による講演「デジタルネイチャー化する世界と人間――数理・物理・最適化ループによるHCIの再構築」が行われました.
大阪・関西万博に出展されている「null^2(ヌルヌル)」やデジタルネイチャという概念について話されていて人工物と自然物の境界について改めて考えさせられました.

ポスターセッション

ポスターセッションは全部で5つあり,各セッションで50枚ほどポスターが並び,それぞれのポスターの前で活発に議論が行われていました.会場は非常に盛り上がっていて,声を張らなければ聞き取れないほどでした.
発表内容は未完成の研究や構想段階のものも多く,フィードバックを得やすい雰囲気でした.

ナイトセッション

2日目のポスターセッションの終わった後,2時間開催された.
立食形式で交流が行われ,研究だけでなくプライベートな話題も交えながら同世代の学生や企業の方々と話すことができました.
話題として,「方言」や「スタートアップ」についてなどで,人によって話題はさまざまでした.

クロージング

クロージングでは,奨励賞やスポンサー賞の表彰がありました.スポンサー賞は副賞として実用品が送られ,学生や研究者にはありがたい内容でした.これを目指して参加するのも一つのモチベーションになるのではないでしょうか.

おわりに

YANS2025は,研究に関する知見だけでなく,多くの交流を通じて刺激を受ける機会となりました.特に,私の場合研究姿勢を見直すきっかけとなりました.今回得た学びを日々の研究活動に活かしたいと思います.

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