研究お役立ちまとめ(文献管理編)
参考文献を手打ちしない
論文執筆には参考文献の引用がつきものである。卒論など少ないものでは20~30、ということもあるが、フルジャーナルペーパーではAppendixも含めると100件近い文献を引用することがある。前者では参考文献を手打ちで管理することも可能だが、後者ではほぼ不可能である。これを助けてくれるのが文献管理ツールである。有料だが、MendeleyやPaperpileが代表格だ。文献管理ツールも世の中に種々あり、好みが分かれるところだが、個人的に使っているものを以下に紹介する。
Zotero
Freeの文献管理ツール。お金にシビアなことが多い学生にとって、無料というのはきっと素晴らしい響きだろう。無料だからといって機能が制限されているわけではない。文献の収集、参考文献リストの出力といった基本的な機能は問題なく使用可能である。文献の保存もChrome 拡張機能を用いればワンクリックで済むので非常に便利である。
筆者はZotero + WebDAV + Zotero for iPadを使用し、文献をオンラインクラウド上で保存・整理し、メモはiPadで書き込む、という形で運用している。オンラインクラウドで大容量を確保しつつ、複数デバイスからのアクセスが可能である点を特に気に入っている。
以下の参考記事を元に構築した。記事上では"TeraCLOUD"となっているが名前が変わって"InfiniCLOUD"になったのでそこは置き換えて読む必要がある。
原稿執筆ツールとの連携について
原稿の執筆はwordやoverleafを用いることが多いかもしれない。Zoteroはwordと連携して参考文献を出力することができるので、参考文献の番号・順番を入れ替えるだとか引用の仕方 (Nature系統、APA、IEEE系統など)の変更は一括で行うことができる。overleafの場合はBibtexファイルを出力させ、それをアップロードして使うのが良いだろう。