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PLCでラダーをHTML出力

2025/02/10に公開

はじめに

最近のPLCエディターでは、ラダー図をHTML形式で出力できる機能が備わっています。本記事では、三菱電機 GX Works3やキーエンス KV-StudioのHTMLエクスポート機能について解説します。

PLCとFA業界についての補足

PLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)は、工場の自動化(FA: ファクトリー・オートメーション)を支える制御装置です。主に機械のシーケンス制御を担い、センサーやアクチュエーターと連携して装置の動作を管理します。FA業界では、PLCを活用した生産ラインの最適化や、IoTと組み合わせたスマートファクトリー化が進んでいます。

特に三菱電機やキーエンスのPLCは国内外で広く採用されており、それぞれの開発環境(GX Works3、KV-Studio)には、ユーザーフレンドリーな機能が充実しています。

三菱電機 GX Works3

特徴

  • 三菱電機のシーケンサ(MELSEC)向けの統合開発環境。

  • ラダー図、ST(ストラクチャードテキスト)、FB(ファンクションブロック)などの複数の言語をサポート。

  • HTMLエクスポート機能により、制御プログラムの共有が容易。

  • 産業用ネットワーク(CC-Link、Ethernet/IP)との連携が強力。

HTML出力方法

(ラダー上で右クリック)→  ファイルへエクスポート → OK → ファイルの種類でHTMLを選択

キーエンス KV-Studio

特徴

  • キーエンスのKVシリーズPLC向けの開発環境。

  • シンプルで直感的なUI設計。

  • 高速なスキャンタイムを実現し、高度な制御が可能。

  • デバッグ機能が充実しており、開発効率を向上。

  • HTMLエクスポート機能により、プログラムの可視化が容易。

HTML出力方法

ファイル → HTMLファイル出力 → ラダー図

HTMLエクスポートの活用例

HTMLで出力したラダー図は、以下のような場面で活用できます。

  • 社内共有・ドキュメント化: メンテナンス担当者や他部署への情報共有。

  • 教育・研修資料: 新入社員やFA技術者向けのトレーニング資料として活用。

  • リモートサポート: HTML化されたラダー図を遠隔地のエンジニアと共有し、問題解析を迅速化。

まとめ

使い道がいまいち思いつきませんが、HTMLやCSSについてかなり勉強になりました。仕事で一番得意なのがPLCなので、PLCについても記事を書いていければと思います。

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