PLCでラダーをHTML出力
はじめに
最近のPLCエディターでは、ラダー図をHTML形式で出力できる機能が備わっています。本記事では、三菱電機 GX Works3やキーエンス KV-StudioのHTMLエクスポート機能について解説します。
PLCとFA業界についての補足
PLC(プログラマブル・ロジック・コントローラ)は、工場の自動化(FA: ファクトリー・オートメーション)を支える制御装置です。主に機械のシーケンス制御を担い、センサーやアクチュエーターと連携して装置の動作を管理します。FA業界では、PLCを活用した生産ラインの最適化や、IoTと組み合わせたスマートファクトリー化が進んでいます。
特に三菱電機やキーエンスのPLCは国内外で広く採用されており、それぞれの開発環境(GX Works3、KV-Studio)には、ユーザーフレンドリーな機能が充実しています。
三菱電機 GX Works3
特徴
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三菱電機のシーケンサ(MELSEC)向けの統合開発環境。
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ラダー図、ST(ストラクチャードテキスト)、FB(ファンクションブロック)などの複数の言語をサポート。
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HTMLエクスポート機能により、制御プログラムの共有が容易。
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産業用ネットワーク(CC-Link、Ethernet/IP)との連携が強力。
HTML出力方法
(ラダー上で右クリック)→ ファイルへエクスポート → OK → ファイルの種類でHTMLを選択
キーエンス KV-Studio
特徴
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キーエンスのKVシリーズPLC向けの開発環境。
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シンプルで直感的なUI設計。
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高速なスキャンタイムを実現し、高度な制御が可能。
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デバッグ機能が充実しており、開発効率を向上。
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HTMLエクスポート機能により、プログラムの可視化が容易。
HTML出力方法
ファイル → HTMLファイル出力 → ラダー図
HTMLエクスポートの活用例
HTMLで出力したラダー図は、以下のような場面で活用できます。
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社内共有・ドキュメント化: メンテナンス担当者や他部署への情報共有。
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教育・研修資料: 新入社員やFA技術者向けのトレーニング資料として活用。
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リモートサポート: HTML化されたラダー図を遠隔地のエンジニアと共有し、問題解析を迅速化。
まとめ
使い道がいまいち思いつきませんが、HTMLやCSSについてかなり勉強になりました。仕事で一番得意なのがPLCなので、PLCについても記事を書いていければと思います。
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