Sigmaはコンテンツを生成するとリネージ(Lineage)を自動で生成してくれるので便利ですよ
ちょっとした小ネタです。
AIと連携しExcel感覚で操作できるクラウドBIサービス、Sigma(Sigma Computing) では、ワークブックやデータモデルの作成や連携設定を行う事で、各種要素間の『リネージ』を自動で生成してくれるようになります。
各種チュートリアルを実践していくなかでこの『リネージ』の機能に触れ、『これは便利だなぁ』と思ったので当エントリではSigmaにおける『リネージ』に焦点を当てて、機能や使い勝手の紹介をしてみたいと思います。
概要
データリネージとは、Sigmaのワークブックまたはデータモデル内の「データ要素間の祖先情報と関係性」を指します。すべてのワークブックとデータモデルにはリネージグラフが含まれており、ドキュメント内の依存関係を確認及びナビゲートできます。
データリネージのユースケースには以下の様なものが挙げられます。
- データ要素への変更が子要素にどのような影響を与えるかを判断
- 予期しないデータのソースを特定
- 既存のワークブックをクリーンアップして、未使用または冗長な要素を削除
- データソースや権限エラーを診断
- マテリアライズスケジュールの依存関係を特定
このエントリでは、ワークブックまたはデータモデルのデータリネージを表示およびナビゲートする方法について説明・解説していきます。
要件
Sigmaにおいてデータリネージを表示するには、ワークブックまたはデータモデルに対して「編集可能」なアクセス権限が必要です。
ワークブック・データモデルの「データリネージ」を参照
任意のワークブックを開き、編集モードで任意のコンテンツメニューから[View Lineage]を選択、または画面右下にあるリネージのアイコンを選択。
ドキュメント全体に関するデータリネージが、選択した際のコンテンツを起点とした情報がハイライトされた状態で開きます。
Sigmaのデータリネージグラフでは、以下の操作を行う事ができます。
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[+]と[-]のオプションを使用してズームイン/ズームアウト
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データ系譜グラフをブラウザのウィンドウ表示に合わせる
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「コントロールを表示」(Show Controls)チェックボックスを選択し、コントロール要素の表示/非表示を切り替える
(チェックを入れると、こちらのエントリでワークブックに追加した要素が表示されるようになりました) -
カーソルでグラフ内を移動し、ドラッグして要素を移動
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要素をクリックしてドラッグすることで、グラフ内の要素を再配置(要素の位置変更は、データ系譜を閉じるとリセットされる)
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特定の要素またはページにデータ系譜の表示を絞り込む
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データ系譜から要素を開く
データセットのリネージ
ウェアハウステーブルとデータセットの[Linage]タブでは、データセットまたはウェアハウステーブルがSigma内で使用されているすべての場所と、データセットが依存するすべてのソースを確認できます。これにより、特定のデータセットまたはウェアハウステーブルに変更を加えた場合に何が影響を受けるかを確認できます。
データリネージで任意のデータソースを選択すると[Focus]、[Open]を選択出来ます。[Focus]を選択。
対象データソースを含めたフローが絞り込み表示されます。[Open]を選択すると
対象データソースの詳細画面に遷移します。[Lineage]タブでは、表示中のテーブルまたはデータセットを直接参照するすべてのSigmaドキュメントが表示されます。
まとめ
というわけで、Sigmaにおける『リネージ』についての紹介エントリでした。一連の作成・連携設定を行う事で自動でここまでのリネージ情報を見られるようになるのは利用者としても嬉しいポイントなのではないでしょうか。Sigmaを利用する際はこのリネージ機能をフル活用して業務に役立てて行きたいですね!
参考: