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Xamarin.Macでlog4netを利用する

2021/03/04に公開

やりたいこと

Xamarin.Macで作成したアプリにlog4netを導入して、ログ出力に利用する

Nugetでインストール

Visual Studioのメニューから「プロジェクト > NuGetパッケージの管理...」をクリックし、検索窓に「log4net」を入力してパッケージを見つけ、「パッケージの追加」をクリックしてインストールする。

設定はResourceから読み込む

log4netを使ってファイルやコンソールに出力を行うためには設定を行う必要があります。log4net.Config.XmlConfiguratorクラスを使って設定を読み込ませます。

設定を読み込ませる部分のソースコードは以下のような感じです。

var assm = Assembly.GetExecutingAssembly();
var configStream = assm.GetManifestResourceStream("MyApp.Resources.log4net.config");
XmlConfigurator.Configure(configStream);

設定ファイルをリソースに含める方法は、以下の記事を参考にしてください。

【Xamarin.Mac】プロジェクト内のリソースファイルを実行時にアプリから読み込む

また、log4net.configの書き方については当記事では触れません。なおlog4netにはWindowsやLinuxの環境で利用できるがMacからは利用できない機能もあるようなので、留意してください。

ソースコードにログ出力を埋め込む

ログ出力を行う際にはまずロガーのインスタンスを生成します。

private static readonly ILog logger
    = Modules.LogModule.Log.GetLogger("MyLogger");

GetLoggerメソッドの引数にはロガーの名前を指定しています。
ドキュメント によれば、すでにその名前のロガーインスタンスが存在していればそれを取得し、そうでなければ新しいインスタンスを生成するとあります。

ロガーのインスタンスが生成できれば、出力したいログレベルに応じてロガーのインスタンスメソッドを呼ぶことで、log4net.configで設定したアペンダでログが出力されます。

logger.Error(exception);
logger.Warn("設定を見なおしてください");
logger.Info("何かの処理が行われました");
logger.Debug($"myData:{data}");
logger.Trace($"myData:{data}");

注意

設定ファイルを読み込むConfigメソッドが実行される前にログ出力メソッドを呼んでしまうと、当然ながらそのメソッドでのログ出力は行われません。ありがちなミスなので気をつけましょう。

環境

Mac OS X 10.15.6
Visual Studio for Mac Community 8.8.1(build 37)
Xamarin Mac 7.0.0.15
XCode Version 12.2

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