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Cursor v1.5 で追加された Commands 機能が便利!

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はじめに

Cursor v1.5 で「Commands」機能が追加されました

これは「よくやる作業を /xxx で素早く呼び出す」ための機能で、チームや自分のワークフロー(レビュー手順、PR 作成、テスト実行と修正など)をテンプレ化できます
Claude Code の カスタムスラッシュコマンドに近い機能を持っているかなと思います

Commands 機能を使いたい場合は、プロジェクト内の .cursor/commands ディレクトリに Markdown を置くだけで使えます。

リポジトリにコマンド用の .md ファイルを置くので、Git を使ってチーム全体でコマンドを共有することが可能です

使い方

  1. プロジェクト直下に .cursor/commands ディレクトリを作成
  2. 中に *.md を置く(例: code-review-checklist.md
    cursor-commands-file
  3. チャットで / をタイプ → コマンド選択
    cursor-commands-chat
  4. 実行
    result

.md の中身は「目的」「ステップ」「チェックリスト」などを普通に Markdown で書くだけ
Cursor はその内容をコンテキストとして認識し、チャットに流し込んでくれます

サンプルプロンプト

テストの実行と修正を行うコマンドの例です

# Run All Tests and Fix Failures

## Overview

全テストを実行し、失敗を洗い出して優先度順に修正する。

## Steps

1. テストを全実行
2. 失敗の原因を分類(フレーク/回帰/新規)
3. 影響度の高い順に修正 → 再実行

## Checklist

-   [ ] すべてのテストを実行
-   [ ] 失敗を分類し、Issue/メモに記録
-   [ ] 致命度の高いものから修正

これを .cursor/commands/run-all-tests-and-fix.md として保存すれば、すぐに /run-all-tests-and-fix というコマンドを使用することができます

ソフトルールや用語もここに明文化しておくと、レビューや実装のばらつきが減るかなと思います

使い道

AI にコマンド機能の使い道を考えてもらいました

  • コードレビュー簡易チェックリスト
  • PR 作成テンプレ(スクリーンショット貼付、破壊的変更の明記)
  • 依存関係アップデート手順(脆弱性確認 → 差分検証 → ロールバック手順)
  • セキュリティ簡易監査(入力検証、秘密情報、認可、ログ)
  • 新規機能セットアップ(ブランチ、フォルダ、テストの雛形生成)

などなど…

色々と使い道はありそうな気がします。特に、Claude Code のカスタムコマンドのプロンプトがそのまま使える可能性があるので、もし使えたらアツい(Claude Code なら情報がたくさんあるので)

Cursor のチャットに流し込みやすいように、見出しは Overview/Steps/Checklist の 3 分割に寄せておくのがおすすめです(公式ドキュメントのサンプルがそうなってる感じ)

さいごに

Cursor Commands は、ワークフローを瞬時にチャットから即呼び出せるようにする機能です

レビュー用のチェックリストから導入してみると効果を実感しやすいはずです

PR の作成やサーバーへの MCP を使ったデプロイ、非同期でのエージェント実行、通常のコード作成・編集依頼の強化などに使えるかと思うので、Cursor を使っている方はぜひ v1.5 にアップデートして使ってみてください

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