Gemini CLI を Windows 11 & VSCode で使う手順
はじめに
個人用の備忘録です。
とは言いつつ、セットアップまでの手順を未来の自分が確実にトレースできるように書いていきますので、似た環境の方は参考にできるかもしれません。
- Node.js バージョン管理ツール nvm-windows の導入
- Node.js のインストール
- Gemini CLI のインストール
- VSCode 拡張 Gemini Code Assist の導入
- VSCode ターミナル での Gemini CLI の使用
- GEMINI.md の設定
という順番で進めていきます。
環境
- Windows 11
- Node.js ホスト PC には未インストール
- VSCode
筆者は普段 Node.js は使用しておらず、使うとしても Docker を用います。
想定ユースケース的に Gemini CLI はホスト PC に直接インストールした方が楽そう(コンテナや仮想環境由来の問題が起きると面倒)と考えました。
調べながら Node.js を入れていくので誤った記述があるかも、くらいのノリでお読みください。
Node.js のインストール
バージョン管理ツール nvm-windows のインストール
Gemini CLI 用の環境として管理したいので、バージョン管理ツールを導入します。
既存環境の確認・クリーンアップ
公式の Docs に従い、既存の Node.js があるかをチェック、存在するならアンインストールします。
- 以下のコマンドで Ver 名が出たら Node.js がインストール済みです
node --version
-
%ProgramFiles%\nodejs
が存在するかチェック、あるなら消去します
インストーラーの実行
releases から nvm-setup.exe
をダウンロードし、実行します。
・参考
・インストールの確認
> nvm version
1.2.2
使用する Node.js バージョンの選定
安定していそう & 寿命が長そう & アップデートが活発そう、という理由から Active LTS の 22 を選択しました。
その中で新しめの 22.17.0 をインストールしていきます。
2025/6/26 時点、Node.js リファレンスより引用
・nvm にてインストール可能なバージョン一覧を確認
> nvm list available
| CURRENT | LTS | OLD STABLE | OLD UNSTABLE |
|--------------|--------------|--------------|--------------|
| 24.3.0 | 22.17.0 | 0.12.18 | 0.11.16 |
| 24.2.0 | 22.16.0 | 0.12.17 | 0.11.15 |
| 24.1.0 | 22.15.1 | 0.12.16 | 0.11.14 |
| 24.0.2 | 22.15.0 | 0.12.15 | 0.11.13 |
| 24.0.1 | 22.14.0 | 0.12.14 | 0.11.12 |
| 24.0.0 | 22.13.1 | 0.12.13 | 0.11.11 |
| 23.11.1 | 22.13.0 | 0.12.12 | 0.11.10 |
| 23.11.0 | 22.12.0 | 0.12.11 | 0.11.9 |
| 23.10.0 | 22.11.0 | 0.12.10 | 0.11.8 |
| 23.9.0 | 20.19.3 | 0.12.9 | 0.11.7 |
| 23.8.0 | 20.19.2 | 0.12.8 | 0.11.6 |
| 23.7.0 | 20.19.1 | 0.12.7 | 0.11.5 |
| 23.6.1 | 20.19.0 | 0.12.6 | 0.11.4 |
| 23.6.0 | 20.18.3 | 0.12.5 | 0.11.3 |
| 23.5.0 | 20.18.2 | 0.12.4 | 0.11.2 |
| 23.4.0 | 20.18.1 | 0.12.3 | 0.11.1 |
| 23.3.0 | 20.18.0 | 0.12.2 | 0.11.0 |
| 23.2.0 | 20.17.0 | 0.12.1 | 0.9.12 |
| 23.1.0 | 20.16.0 | 0.12.0 | 0.9.11 |
| 23.0.0 | 20.15.1 | 0.10.48 | 0.9.10 |
インストール
以下を順に実行します。
# Node.js のインスール
> nvm install 22.17.0
# 使用するバージョンを指定
> nvm use 22.17.0
Now using node v22.17.0 (64-bit)
# 有効になっている Node.js のバージョンを確認
> nvm current
v22.17.0
Gemini CLI のインストール
公式 Docs には npm と npx の2パターンが提示されていますが、継続して何度も使用したいツールなので npm でインストールします。
npm install -g @google/gemini-cli
・参考
npm、npx、bunの使い分け:実践ガイド
(npm のアップデート)
npm のバージョンが古いと表示が出ていたので、アップデート。
この工程は Gemini CLI の利用には直接影響はないはずです。
> npm install -g @google/gemini-cli
added 431 packages in 13s
npm notice
npm notice New major version of npm available! 10.9.2 -> 11.4.2
npm notice Changelog: https://github.com/npm/cli/releases/tag/v11.4.2
npm notice To update run: npm install -g npm@11.4.2
npm notice
# 更新
> npm install -g npm
# バージョン確認
> npm -v
11.4.2
VSCode の拡張 Gemini Code Assist の導入
このセッションの手順は以下を参考にしています。
- 拡張機能の導入
- Agent モードの有効化
インストール
Gemini CLI を VSCode で良い感じに使えそうな拡張を google が出しているので、これを利用します。
Gemini Code Assist は、オープンソースの AI エージェントである Gemini CLI へのアクセスを提供します。
名前: Gemini Code Assist
ID: Google.geminicodeassist
説明: AI-assisted development powered by Gemini
バージョン: 2.37.0
パブリッシャー: Google
VS Marketplace リンク: https://marketplace.visualstudio.com/items?itemName=Google.geminicodeassist
Google アカウントへのログイン
VSCode のタブから Gemini Code Assist
を選択し、Sign in のボタンを押します。
自身の Goole アカウントを選択してログインします。
私は Gemini Diffusion の使用申し込みに使ったアカウントを使いました。特に有料プランには入っていませんが、問題なく使えました。有難い。
ログイン後は 3 分ほど待っても以下の画面から変わりませんでした。
VSCode を一度落として立ち上げなおすと、使用可能な状態になっていました。
プライバシー設定
自身のコードや情報が学習に使われたくない方は、以下の設定画面からチェックを外しましょう。
Agent モードの有効化
Gemini Code Assist の設定を変更して Insiders ビルドを指定します。
Ctrl
+ ,
を押して VSCode の設定画面を開き、以下の値に設定します。
"geminicodeassist.updateChannel": "Insiders",
VSCode を再起動します。
Gemini Code Assist タブを開くと、先ほどまで無かった Agent トグルが出現しました。
VSCode のターミナルで Gemini CLI を動かす
ターミナルにて gemini
を実行します。
ただし、シェルによっては実行がブロックされるので、要注意です。
> $PSVersionTable
Name Value
---- -----
PSVersion 5.1.26100.4202
PSEdition Desktop
# 省略
# ブロックされる
> gemini
gemini : このシステムではスクリプトの実行が無効になっているため、ファイル C:\nvm4w\nodejs\gemini.ps1 を読み込むことがで
きません。詳細については、「about_Execution_Policies」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkID=135170) を参照してくださ
い。
# 以下のどちらかを実施する必要がある
## 1. スクリプト実行の許可する(永続的な設定)
Set-ExecutionPolicy -ExecutionPolicy RemoteSigned -Scope CurrentUser
gemini
## 2. 一時的に許可する
powershell -ExecutionPolicy Bypass -Command "gemini"
PowerShell 7 の場合はブロックされず、そのまま実行可能です。
> $PSVersionTable
Name Value
---- -----
PSVersion 7.5.1
PSEdition Core
# 省略
# ブロックされずに実行できる
> gemini
Agent コンテキストファイル(GEMINI.md)の設定
Agent の制御を行うファイル GEMINI.md
を作成します。
(Claude Code における CLAUDE.md
、Github Copilot における copilot-instructions.md
です。)
以下の 3 パターンの配置場所があります。
Scope | Location |
---|---|
All your projects | ~/.gemini/GEMINI.md |
A specific project | Your working directory or any parent directories up to either your project root (identified by a .git folder) or your home directory. |
A specific component, module, or sub-section of a project | Subdirectories of your working directory. |
公式ドキュメントより引用
GEMINI.md
での具体的な指示ですが、公式に良さげな例が載っていました。
これを参考に作ると良いでしょう。
おわりに
駆け足気味ですが、これで VSCode で Gemini CLI を Agent として利用できるようになりました。
無論、CLI から直接 gemini
コマンドで呼び出すこともできます。
Discussion