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GradioでPegasusを使ったWebクローリング:ユーザーフレンドリーなクローリングツールを作ろう!|スクレイピング, python

2024/06/12に公開

対象読者: Pythonの基本的な知識を持ち、Webクローリングに興味のある開発者。

Webクローリングは、インターネット上の膨大なデータを取得し、分析、活用するための重要な技術です。しかし、クローリングツールの開発は、複雑な設定やコーディングが必要となる場合があり、初心者にとってハードルが高い場合があります。

本記事では、PythonのPegasusライブラリとGradioフレームワークを組み合わせることで、ユーザーフレンドリーなWebクローリングツールを簡単に作成する方法を紹介します。

https://colab.research.google.com/#fileId=https%3A//huggingface.co/spaces/tregu0458/web_crawler_powered_by_pegasus/blob/main/web_crawler_powered_by_pegasus.ipynb

1. WebクローリングとPegasusの紹介

Webクローリングとは、自動的にWebサイトを巡回し、情報を収集するプロセスです。検索エンジンのインデックス作成、価格比較、市場調査など、様々な用途で利用されています。

Pegasusは、Python製の高速かつ強力なWebクローリングライブラリです。柔軟な設定と豊富な機能により、効率的なWebクローリングを実現できます。主な特徴は以下の点が挙げられます。

  • シンプルなAPI:分かりやすいAPIで、クローリングプロセスを簡単に定義できます。
  • 高速なクローリング:並列処理により、高速なWebページの取得が可能です。
  • データ抽出機能:XPathやCSSセレクターを用いて、必要なデータのみを抽出できます。
  • robots.txtの遵守:Webサイトのrobots.txtに従ってクローリングを行います。

2. Gradioの紹介

Gradioは、Python製のオープンソースライブラリで、機械学習モデルやデータ処理スクリプトのための、ユーザーフレンドリーなWebインターフェースを簡単に作成できます。Gradioを使うことで、Web開発の専門知識がなくても、インタラクティブなデモやツールを構築できます。

3. GradioとPegasusを組み合わせたWebクローリングツールの作成

それでは、GradioとPegasusを使って、Webクローリングツールを作成してみましょう。

このコードでは、pegasus_web_crawler 関数がPegasusを使ったクローリング処理を実行します。gr.Interface を使って、ユーザーがURL、出力先などを指定できるインターフェースを作成し、interface.queue().launch() でGradioアプリケーションを起動します。

4. ツールの実行と結果の確認

ターミナルで python app.py を実行すると、Gradioのインターフェースがブラウザに表示されます。

インターフェースでは、以下の項目を設定できます。

  • Input URL: クロールを開始するURL
  • Output Directory: クロールしたデータを保存するディレクトリ
  • Exclude Selectors: 除外するHTML要素のセレクター(カンマ区切り)
  • Include Domain: クロール対象のドメイン
  • Exclude Keywords: 除外するキーワード(カンマ区切り)
  • Output Extension: 出力ファイルの拡張子
  • Dust Size: 最小単語数
  • Max Depth: クローリングの最大深度

各項目を設定後、「Submit」ボタンをクリックするとクローリングが開始されます。

クローリングが完了すると、指定した出力ディレクトリに、各ページのテキストファイルが保存されます。

5. まとめと今後の展望

本記事では、GradioとPegasusを組み合わせることで、ユーザーフレンドリーなWebクローリングツールを簡単に作成できる方法を紹介しました。

これらの機能拡張を通して、自身のニーズに合わせた、より強力なWebクローリングツールを構築していくことができます。

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