Unityセキュリティ対応メモ:2025年10月の脆弱性修正を反映したアップデート手順
はじめに
2025年10月、Unity公式から「プラットフォーム保護:ゲームとアプリを保護するために、ただちに対処をお願いします」というメールが届きました。
これは、Unity 2017.1 以降でビルドされた Android / Windows / macOS / Linux 向けアプリに影響するセキュリティ脆弱性への修正を求める重要な通知、とのことです。
今回は、Unity 2022.3.60f1で作成したアプリ「なでくまCombo!」(Android版)のアップデートを通して行った対応手順をまとめます。
(Unity 2022.3.60f1 → 2022.3.62f2 への更新)
なでくまCombo!(Android版)
対応の概要
✅ 対応内容
- Unityランタイムのセキュリティ修正版へ更新
- アプリ再ビルド & Play Consoleへ再リリース
🔒 対象
- Unity 2017.1 以降でビルドされた
Android / Windows / macOS / Linux アプリ
実施手順
1. Unityエディターのアップデート
- 旧バージョン: 2022.3.60f1
- 新バージョン: 2022.3.62f2(セキュリティ修正版)
Unity Hubから 62f2 をインストール。
2. クリーンビルド準備
プロジェクトを安全に再構築するために、
該当プロジェクトのLibraryフォルダを削除しました。
こうして古いキャッシュ等が残らない状態にします。
3. Player Settings の更新
- Version Name:
1.50
→1.51
- Version Code:
150
→151
Version Codeを上げないとGoogle Play ConsoleでUpload時に叱られます。
4. ビルド
Android AAB 形式で再ビルド。
Build時、うちのMac miniは全力でファンが回ります。
コーヒーを淹れて待つ間に無事完了しました。
5. テスト & リリース
実機テストでも問題なし。
タッチ操作、ロード時間もOK。
Play Consoleでリリースノートを記載して審査へ送信します。
<ja-JP>
Ver1.51です。
・アプリの中のしくみを見なおして、あんぜんにあそべるようにしました。
・Unity のシステムを最新の安全なバージョンに更新しています。
</ja-JP>
<en-US>
Ver1.51
- We reviewed the internal system to make the app safer for everyone.
- Updated the Unity engine to the latest secure version.
</en-US>
お子さまのプレイも想定したゲームアプリなので、なるべくやさしい文言にしました。
Wi-Fi環境改善でビルドが快適に
最近、LAN環境とWi-Fiを改善しまして、
各種ダウンロード・AABアップロード速度等が劇的に速くなりました。
アップロード中のストレスが減るだけで、開発がかなり快適になります。
まとめ
- Unity 2022.3.62f2 以降に更新で脆弱性対応完了
- クリーンビルドでランタイムを再生成
- Wi-Fi改善も地味に大きな生産性アップ!
おわりに
Unityの更新メールを見たら、早めの再ビルドとリリースをおすすめします。
今日も安全で、楽しい開発を★
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