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地方国立大学から他大学の大学院の修士過程に入学するまで(情報系)

2024/01/17に公開

この記事では、地方国立大学の情報系の学部生だった私が、他大学の大学院の修士課程に入学するまでに実施したことについてまとめました。

同じような境遇の方もいるかもしれないので、他大学の大学院への入学を考えている人への参考になればと思います。

なぜ他大学の大学院を目指したか

他大学の大学院への進学の決意

私は、中国地方にある国立大学の情報系の学部に通っていました。
私が所属していた学部は、3回生の後期に研究室への配属が行われていました。
大体の人は3回生のときに院へ進学するか就職するか選択する必要がありますが、私の場合、配属されるときにはすでに院への進学を見据えていました。

私は諸事情で一度研究室が変わったのですが、最終的に配属された研究室は、情報検索が主な研究分野の先生の研究室でした。

あるとき、研究室で先生と話をしていると、院への進学の話になり、相談すると、「院で研究するなら、人も多くて、大きい研究室」が良いと勧められ、先生の古巣の研究室を紹介されました。
先生の古巣の研究室は九州にある大学院であり、研究分野も変わらないということもあり、新しい環境に挑戦してみるのも悪くなあと感じたため、他大学の院へ進学することを決めました。
また、自身は九州出身だったので、故郷に近くなることも他大学の大学院を希望した要因の一つにあったと思います。

受け入れ先の先生への連絡

早速、受け入れ先の先生へメールで連絡を取りました。
ゴールデンウィークが終わる次の週に研究室訪問を行う旨の連絡を行いました。
配属先の先生も事前に連絡をしてくれていたようでしたので、話がスムーズでした。

研究室訪問

研究室訪問を行い、5分程度自身の研究を話す機会があったので、その時点での研究内容を紹介しました。
先生の部屋で議論をしたり、研究室を覗かせてもらったり、ゼミに参加した記憶があります。
また、訪問の際には、可能であれば、研究室の学生さんや先生に入試の情報について確認しておくことが重要だと思います。

他大学の大学院入試の準備

受け入れ先の先生へ挨拶を行った後は、修士課程の入試の準備をしました。
当時は、他大学の院試の問題を入手するにはWebの情報もあったと思いますが、私の場合は、直接教務課に問い合わせを行い、過去問のURLを確認しました。

私の場合は、英語、数学、専門科目、面接がありましたので、それぞれについて対策を行いました。
当時は、部活やバイトをしていたので、部活やバイト以外の時間帯は研究室の部屋で院試の勉強をしていました。

英語

英語ではTOEICのスコアが必要でした。
そのため、TOEIC対策としてTOEICの公式問題集を解いたり、リスニングのため、Duo3.0を毎日聞いたりしていました。

Duo3.0は有名なリスニング対策の教材なので、ご存知の方も多いと思います。
現代英語の重要単語1600語と重要熟語1000語を重複なしで560本の英文にまとめられており、効率的に単語や熟語を学習することができます。

https://www.amazon.co.jp/DUO-3-0-鈴木-陽一/dp/4900790052

学科試験日から遡って2年以内の点数を提出できたので、複数回TOEICを受験し、一番高い点数のスコアを提出しました。

数学

数学は線形代数、解析学・微分積分、ベクトル解析、確率・統計から3分野を選択する形式でした。
主に過去問を解きつつ、適宜教科書を参考にしつつ勉強をしました。
教科書は学部時代に利用していたものや、過去問にあったものを新たに購入した記録があります。
教科書については、受験する大学の講義で用いられているものを利用するのが望ましいと思います。

専門科目

専門科目は、電気回路、情報理論、オートマトンと言語、電磁気学、アルゴリズム/プログラミング、計算機アーキテクチャから2分野選択する形式でした。
私の場合は、当日、アルゴリズム/プログラミング、計算機アーキテクチャを選択したと思います。
専門科目についても過去問ベースの学習を行いました。

口頭試問

口頭試問は教授らの前でいくつかの質問に答える形式でした。
質問はそこまで変わったものはなく、会話のキャッチボールができれば問題なかったと思います。

入学までに実施したこと

合格通知を頂いた後は、卒論を仕上げたり、受け入れ先の先生へ挨拶をしたり、家探しをしたり、奨学金を借りる準備をしました。

受け入れ先の先生への挨拶

まずは、合格通知を頂いた旨を早速、現研究室の先生や受け入れ先の先生へ連絡しました。
これからお世話になる先生なので、挨拶はきちんとしておくのが大事です。

家探し

新しい大学院に通うための下宿先を探す必要があります。
私の場合は、母にお願いして現地の物件を見に行ってもらい、決めてもらいました。
新しく入学する大学院が近ければ、直接自身で見にいくのが望ましいかと思います。
私の場合は、研究室と授業のキャンパスが異なっていたので、その中間地点のところの物件を選択しました。今思うと、研究室に近いキャンパスでも問題なかったと思います。

奨学金

大学院からは奨学金を借りました。私が借りていたのは、日本学生支援機構(JASSO)の第一種奨学金と第二種奨学金です。第一種奨学金は無利子ですが、第二種奨学金は有利子です。
どちらも貸与奨学金であるため、返済する必要があります。授業料や生活費を全て奨学金で賄っていたので、合計で月に16万8千円借りていました。
しかし、なるべくであれば返済不要の給付奨学金を借りることができないかを検討した方が良いかと思います。

私の場合は、修士の時に論文発表を多く行うことができたので、運良く、「特に優れた業績による返還免除」の半額免除を受けることができました。結果として、第二種奨学金を半額免除することができました。
それでも合計の奨学金は300万円近くありました。

まとめ

この記事では、地方国立大学の情報系の学部生だった私が、他大学の大学院の修士課程に入学するまでに実施したことについてまとめました。
もし、同じように別の大学院への進学を希望する方の参考になれば幸いです。
まずは、所属する先生に相談してみると、知り合いの先生を紹介していただけたり、有益な情報が得られるかと思います。

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