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Twitter APIの審査に落ちまくってる人が読む記事

2021/11/12に公開

筆者はTwitter APIの利用申請にあたって審査に3回落ちました。その合格までのプロセスを振り返ると、審査を通過するためのポイントが見えてきたので記事にまとめてみました。

対象読者

この記事は、Twitterのbotを自作してみたいけど、ディベロッパー審査になかなか通らなくて行き詰まっている人に向けて解決策を提供するものです。サイトから申請する初回審査に落ち、以降Twitter社とメールで再申請のやりとりをしている状態であることを前提条件とします。

審査通過した申請の例文

まず、4回目の再申請にて通った実際の例文を紹介します。後述のポイントを踏まえた上で、自分なりに編集して活用してください。(2回目以降の申請は日本語で箇条書きでも大丈夫です。)

・私のブログを宣伝するために、Twitter APIのツイート機能を利用します。具体的には、私のブログの記事URLをランダムに4時間ごとにツイートするTwitter BOTを作成します。これにより、私のブログの認知を高めることを目標としています。具体的な処理について、4時間ごとに、私の運営するブログの全ての記事のURLを取得しそのうちの一つをツイートする処理を行います。

・ツイート、Twitterアカウント、またはそのコンテンツを分析しない。

・作成するbotはツイートの機能を含む。4時間ごとに、私の運営するブログの全ての記事のURLを取得しそのうちの一つをツイートする処理を行う。リツイート、いいねの機能は使用しない。

・TwitterコンテンツをTwitter以外で表示しない。

審査通過のためのポイント

審査に通過するためには、まずはTwitterが審査にあたって何を求めているかを知る必要があります。

以下、審査が却下された際に来たメッセージ


1回目



2回目



3回目


これらのメッセージを見ると、どうやらTwitterは作成予定のbotについて何を目的に、どのような機能を用いてどのような行為を行うのかを具体的に知りたいらしい。ということで、3回目のメールの「必要な情報」として列挙されている項目について、これらに回答するような形で情報を箇条書きにしていけばいいです。
特に使用目的については、全体的な目標と可能な限り詳細かつ完全な説明が必要とあるので、作成する予定のbotの機能を処理レベルで具体的に記述し、botを使って何をしたいのかについても具体的に説明します。

これらのポイントを踏まえると、大体上に挙げた例文のようになると思います。

却下された申請の例文

以下、再申請において実際に却下された例文2パターン。

例文1

・I want to use Twitter API to display articles regularly posted from my Website/blog onto my Twitter timeline.

・Even if i use Twitter API to get contents from Twitter, i will not display them outside of Twitter.

・Twitter APIを使って、自分のWebサイトやブログから定期的に投稿される記事をTwitterのタイムラインに表示したい。

・Twitter API を利用して Twitter からコンテンツを取得しても、Twitter 以外では表示しない。

ダメな理由:説明がザックリすぎる。どの機能を使うのか、なにを目的としたbotなのかが説明されていない。

例文2

・I’m requesting Twitter Developer Account for advertising my blog. By using Twitter API’s tweet function, I’ll create a Twitter BOT which tweets my blog’s post url every 4 hour. The main goal for this BOT is to attract interest of my follower, and guide to my blog.

・I will not analyze any tweets, Twitter accounts, or content.

・I am going to use the Tweet, Retweet, Like and Follow features of Twitter BOT. This will allow my followers to get more information about my blog. This can also direct the right users to my blog by Liking and Following users who might be interested in my blog.

・Twitter content will not be displayed outside of Twitter.

・私のブログを宣伝するために、Twitter開発者アカウントを申請します。Twitter APIのツイート機能を利用して、私のブログの記事URLを4時間ごとにツイートするTwitter BOTを作成します。このボットの主な目的は、私のフォロワーに興味を持ってもらい、私のブログに誘導することです。

・ツイート、Twitterアカウント、コンテンツの解析は一切行いません。

・Twitter BOTのTweet、Retweet、Like、Followの機能を利用します。これにより、私のフォロワーが私のブログについての情報を得ることができます。また、私のブログに興味を持ちそうなユーザーを「いいね!」や「フォロー」することで、適切なユーザーを私のブログに誘導します。

・TwitterのコンテンツはTwitter以外では表示されません。

ダメな理由:botの運用目的に対し、「いいね」「リツイート」「フォロー」機能の必要性が十分に説明されていない。これらの機能を持つbotはスパムbotになり得るので、これらの機能を使うには十分に妥当性がある理由を説明する必要がある。

メールを送る前にもう一度確認!

以上、申請に通りやすくなる例文と落ちる例文について紹介しました。最後に、これらのポイントをまとめましたのでメールを送る前にもう一度確認してみましょう。

  • botを使って何をしたいのかを具体的に説明している
  • どのような機能を持つbotなのかを具体的に説明している
  • 「自動化」の文言を使っていない
  • その機能がなぜ必要なのかを十分に説明している
  • botがコンテンツやアカウントを分析する場合、実施する分析の内容と手法、技術について具体的に説明している
  • TwitterコンテンツをTwitter以外で表示する場合、ツイートやコンテンツがどこにどのように表示されるかを、行レベルの表示か集計表示かを含めて具体的に説明している。

まとめ

さっさとbot作成に進みたいからといって申請をテキトーにしていたら、結局まる2日、計4回もの申請をするハメになってしまいました。逆に、上記のポイントさえしっかり押さえていれば余裕で1発合格できると思うので、審査に通らなくて焦っている方はぜひ参考にしてみてください。

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