AsciiDocの良さを知る
AsciiDocというのを聞いたことはあるか?
AsciiDocとは、軽量マークアップ言語のひとつである。例を挙げるならMarkdownがそのうちのひとつである。Markdownは、シンプルで読み書きが容易であるため、多くの人に利用されている。そのため、AsciiDocの影は薄い。しかし、AsciiDocにはMarkdownにはない機能があり、それが非常に便利であるので紹介する。
AsciiDocとは
繰り返しになるが、AsciiDocは軽量マークアップ言語のひとつであり、2002年に開発された。構想としては、「平文、つまり対人可読なファイルを通常の出版に用いられる形式に変換」ということから始まり、現在ではPython, Ruby, JavaScriptでの翻訳機が存在する。
他の軽量マークアップ言語との違い
Markdown
2004年に開発された言語であり、現在はGitHubなどで広く利用されている。
# Markdown
This is a paragraph.
- List item 1
- List item 2
reStructuredText
2002年に開発された言語であり、Pythonのドキュメントに利用されている。特にSphinxというツールで利用されており、技術ドキュメントを書くのに適している。
===============
reStructuredText
===============
これは段落です。
- リストアイテム 1
- リストアイテム 2
.. note::
これはノートです。
**強調**
*斜体*
.. code-block:: python
def hello_world():
print("Hello, world!")
AsciiDocの特徴
実際に使った感想として、AsciiDocはMarkdownで表現できることがほぼすべてでき、さらにそれ以外の機能が多くある。
詳しくは、AsciiDocの公式サイトを参照してほしいが、以下にいくつかの機能を紹介する。
機能 | コード例 | 説明 |
---|---|---|
アンダーライン | [.underline]#アンダーライン# |
アンダーラインを引く |
上付き文字 | ^上付き文字^ |
上付き文字を表示 |
下付き文字 | ~下付き文字~ |
下付き文字を表示 |
他のファイルをインクルード | include::path/to/file.c[] |
他のファイルをインクルードする |
キーボード入力 | kbd:[Ctrl+T] |
キーボード入力を表示する |
そのほかにも、表が楽に書ける、参考文献を書ける、脚注を書ける、などの機能がある。
AsciiDocの利用例
、、、ここまで読んだら、こう思うはず。
とても便利なのでは!!
ということで、実際にAsciiDocが使えるツールについて紹介する。
- Asciidoctor
- Hugo (AsciiDocでブログが書ける、、、!)
- Antora
また、AsciiDocで書いたファイルはいろんな形式に変換することができる。HTMLやPDF、EPUB、DOCXなどに変換することができる。
まとめ
AsciiDocは、Markdownに比べて多くの機能があるため、技術ドキュメントを書くのに適している。また、AsciiDocで書いたファイルはHTMLに変換することができるため、Webページとして公開することも可能である。ぜひ、AsciiDocを使ってみてほしい。
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