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VS Codeにcodewhisperer-for-command-line-companion拡張機能が自動インストールされます

に公開

Visual Studio Code に突然、謎の Amazon Q Developer 関連の拡張機能が現れても慌てないでください。これは何か、なぜ現れるのか、そしてどう扱えばよいかを説明します。

要約

  • Amazon Q Developerを使っていて、Visual Studio Codeをインストールしていると、自動で「amazonwebservices.codewhisperer-for-command-line-companion」拡張機能がインストールされます
  • きっと無害です
  • どうしても気になる方は一応、アンインストールして手動で、q integrations install vscodeを実行して再インストールすればよいでしょう

はじめに

Visual Studio Codeの拡張機能を眺めていました。心当たりが有るような、無いような拡張機能が追加されていることに気づきました。

Amazon Q Developerは、CLI版を愛用しています。ですから心当たりはあります。ですが、上の画像の通り、「amazonwebservices」組織に認証マークがありませんし、Marketplaceにもありません。なんだかあやしく思いました。

しまった! 何かマルウェアのようなものをインストールしてしまったのかも!? と、夜中に焦りました。
とりあえず、アンインストールし、Amazon Q Developerを使っていることから心当たりは全くないわけではないので、「自動的に追加されている?」という線で解析をしてみました。結論から言うと、Yesですので、無害です。Amazon Q Developerが自動で追加しています。


調査報告

Codex CLIを用いて、GitHubに公開されているhttps://github.com/aws/amazon-q-developer-cli-autocompleteを解析しました。

拡張機能がインストールされるタイミング

amazonwebservices.codewhisperer-for-command-line-companion拡張機能がVisual Studio Codeにインストールされる主なタイミングは以下の通りです。

  • Amazon Qのデスクトップ(macOS)を起動したとき
  • q integrations install vscode コマンドを実行したとき

ポイントとなるソースコード

ポイントとなるソースコードを示します。

拡張機能の実体

https://github.com/aws/amazon-q-developer-cli-autocomplete/blob/466adcd4146fecf74cf13eeb4d4201bda1e4bd49/crates/fig_integrations/src/vscode/mod.rs

拡張機能の実体です。

Amazon Qのデスクトップ(macOS)を起動したときに自動インストール

https://github.com/aws/amazon-q-developer-cli-autocomplete/blob/466adcd4146fecf74cf13eeb4d4201bda1e4bd49/crates/fig_desktop/src/install.rs#L149-L161

vscode::variants_installed()が光ってみえます。

q integrations install vscode コマンドを実行したときのインストール

https://github.com/aws/amazon-q-developer-cli-autocomplete/blob/466adcd4146fecf74cf13eeb4d4201bda1e4bd49/crates/q_cli/src/cli/integrations.rs#L193-L201

これまた、vscode::variants_installed()が光ってみえます


さいごに

私はとても怖い思いをしました。なにか良からぬものをインストールしてしまったのではないか、と。同じことを思った方の時間節約になれば幸いです。

難しいソースコードの解析も、Codex CLIなどを活用すれば楽勝な世の中になりました。Amazon Q DeveloperはProプランを利用させていただいておりますが、月末に上限に引っかかってしまいましたので、Codex CLIに支援してもらいました。

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