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Vue Fes Japan 2025に参加しました!

に公開

2025年10月25日(土)、東京は大手町プレイスホールにて開催された Vue Fes Japan 2025 に参加してきました!

私自身、初のテックカンファということもあり勝手に大緊張していましたが、カジュアルに楽しんできました。(うれしい!)
ということで、「テックカンファ怖いめぅ><」という方に「来年は参加してみようかな…?」と思ってもらうべく、レポートします!

# Vue Fes Japan #とは

記事に入る前に、Vue Fes Japan (以下、「Vue Fes」) そのものについても触れましょう(´∀`)

Vue Fesは、Vue.js 日本ユーザーグループのみなさん (+ボランティアスタッフのみなさん) によって運営されている、国内最大級の Vue.js カンファレンスです!

Vue.js Creator の Evan You 氏をはじめとした、国内外の様々な著名エンジニアが登壇し、Vue.js に限らず、何気なく使っているフレームワーク・ライブラリの仕組みや技術の動向、実践ノウハウなどを1日中、4トラック並列で聴講できます!

## 学生支援制度に感謝

Vue Fes Japan 2025 は学生支援制度を持っており、活用させていただきました。
参加費用、そして交通費を援助してくださるという、USEM(Ultra Super Extreme Miracle) 画期的な制度…!
実際、学生限定セッション (※後述) で会話させて頂いた方の中には、大分や大阪といった西日本から参加される方もいらっしゃいました。
「遠くて行けないな…(._.)」という学生の皆さん!!!!チャンスです!!!!!

土曜日開催というのも学生には嬉しいポイント…。これも学生支援制度?

学生支援スポンサーは次の写真の企業さんです。多謝…!
学生支援スポンサーのロゴが3つ掲載されている。左からラインヤフー株式会社、株式会社プレイド、スタジオ株式会社。

制度の内容など、詳しくはこちら (note.com)をご覧ください!

# 参加録

お待たせしました!参加録です!
私が参加したセッションや会場で体験したことなど、たくさん詰め込みますよ〜〜〜(゚∀゚)

## 開場からオープニングまで

朝 8:29 には東京駅にいました。開場が 9:00 なので、東京駅で時間潰すか〜と思っていましたが、X を見ていると会場ついた報告がちらほらだったので、向かうことにしました。
途中から道が同じだった方、まさかの Vue Fes 参加者で、一緒にエスカレーターに吸い込まれていきました。

Vue Fes の入口にあったオブジェクト。Vue Fes Japan 2025と書かれている。

しっかりフライングして恥ずかしい気持ちになりながら待っていると、正規の開場時間 9:00 に。
Peatix の チケット QR コードを提示し入場。

自分でアップロードしたアバターと名前が印刷されているネームカード (詳細: vuefes.jp) を取って奥に進みます。
ネームカードを見た時、内心「うおお!!!!!」です。自分のアバターが、強いエンジニアさんの中に紛れているんですもの。強くなった気持ちです。

https://x.com/toreis_up/status/1981875517977702831

早速、タトゥーシールをば。顔に Nuxt ロゴをぺたり。手の甲に、Vue Fes ロゴをぺたり。
ここまで装備が揃っていれば、もはや最強です。

とはいえ、オープニングの 10:00 まで時間が余っていたので、早速スポンサーブースへ。

株式会社リンクアンドモチベーションさんのブースにて、「10秒モチベーションタイプ診断」を受け、「Thinker」と診断いただきました。
ということで頂いた、紫の斜めのカッケーやつ(語彙力)。
診断結果は4種類で、それぞれ別の色なんだそうです。

で、これ、実は Vue の象徴的なロゴである V の半分なんだそうで。

ということは?Thinker が二人いると?

https://x.com/toreis_up/status/1981961427960332650

つながって V になります!(うれしい)

そしてつながった証拠に、Linked Ringがもらえます!(とてもうれしい)

## サイドイベント

オープニング以降のお話をする前に、Vue Fes で開催されたサイドイベント (?) についてご紹介をば。

### 縁日!!

縁日、お祭りすぎると思いましたが、割とガチな縁日で、楽しかったです!

なお輪投げはエイムがガバすぎて全部はずしました!!残念!!!

せんべいは Nuxt を落書きしました。
で、おうち帰って食うべと思ったらメジャーバージョンが上がっていました。(かなしい)

https://x.com/toreis_up/status/1982088358420676750

### タトゥー!

一番 Fes っぽい、タトゥーシールです!

チイサイシールを爪に貼ろうと思ったら失敗しました。(かなしい)
通りすがりのお姉さん曰く、アルコールとかで油分を拭くといいみたいです。
来年はアルコール持参で…。

### スポンサーブース巡り!

おもしろブースがいっぱいです。
宣伝というより、Vue で楽しむべって感じなんですよね。

初っ端からくじ引きで大吉出してグラスもらったり、AI に One-shot で直してもらおう!って企画で問題文直接突っ込んで勝ったり、トミカもらったり (?) しました。

また、シールラリーもあったのですが、回しに行くタイミングを見失っていたら景品がなくなっていました。残念…(._.)

## Keynote Session by "Evan You" san

Vue Fes に来たならばまずは生で Evan 氏を見たい…!!!
ということで、FitFits with hacomono トラック (生で見られる) にギリギリセーフで滑り込みました。

が、まあたくさんの人。
左前までがーーーーーっと進んで、座って見ることができました。

生 Evan 氏を初めて見ました。すごい。存在してらあ。
日本語での挨拶も聞けて、Happy そのものでした。そう、日本語で油断していました。

その後の発表は、英語!英語!!!英語!!!!!
全然聞き取れませんでした。無念。

ところがどっこい、同時翻訳システムで日本語字幕が登場。

今年はさらに多くの方々に楽しんでいただけるよう、カンファレンスの進化に向けたリブランディングや、日本語セッションの英語翻訳提供といった国際化に向けた取り組みも進めていきます。
(https://vuefes.jp/2025/#message より)

「わかる、わかるぞ…!!!!」となり、色々聞く(というより見る?)ことができました (でもネイティブで聞けるようになったほうが嬉しいかも)。

ということで、まずは Vue.js の成長、Vite など Rust で書かれたツールの話、エコシステム、そして去年立ち上がった VoidZero の話などなどを伺うことができました。お腹いっぱいです。

ただ、ここで思ったのは**「アタリを付けて、ちょっとだけ予習するのも大事かも?」**です。

何も知らないとよくわからない情報だらけになって、悲しくなる予感がしました。
私はある程度事前情報を入れておいたので、なんとかついていける状態でしたし、「それってそういうシステムなのネ」と学びを大量に得ることができました。

「聞いたことある!」以上の理解度があると、大変楽しめるのかなあと思います。

## webpack 依存からの脱却!快適フロントエンド開発を Vite で実現する by 弁護士ドットコム株式会社 "Nobuaki Kambe" san

キーノートの感動を堪能しがてら後ろの方に移動し、そのまま2つめのセッションへ。
よく聞く「webpack」から「Vite」への脱却の事例だと思って聞いていました。

HMR[1] や、ビルド時間が 90 % 以上削減されたというからびっくり。

ちなみに、弁護士ドットコムさん会社母体と同い年でびっくりしました。

▼ 驚いている様子
https://x.com/toreis_up/status/1981902728575255018

## Storybook 駆動開発で実現する持続可能な Vue コンポーネント設計 by ユニークビジョン株式会社 "矢光 隆太郎" san

Storybook は「コンポーネントが一覧でバーっと見れるやつ。(カタログ)」の印象があります。
「持続可能なコンポーネント設計」ってどういうことだろう?と思って聴講してみました。

まず印象に残っているのは「コンポーネントの期待値を設計、定義する」ってことです。
どんな props を渡したらどうなればいいのか、どんなインタラクションをするとどんな反応をするのか、とか。

個人開発していてここまでのレベルを要求することはありません。
でも、「このコンポーネントどうなったらいいんだっけ」って要件漏れを感じることは度々あります。

ということは、実務環境では絶対に導入されるべき概念なのです。

一方で、作るものを増やす (この場合には、Story をコンポーネントごとに作る) と、作成コストが膨れることも納得できます。
実際、開発の 1/4 程度の時間を Story 作成にかけている実績があるとのことで、コストかかりまくりです…

ですが、ドキュメントになっているという安心感は何にも代えられません…!

大変、意識が変わるセッションでした。

## 学生支援ランチタイム

学生支援制度の醍醐味!!!学生支援ランチタイム(今名前をつけました)です。

なんと豪華な「セッション + パネルディスカッション」二部構成に、お昼ごはんのお弁当までついてニッコリです。

### 学生支援セッション

#### LINE公式アカウントの技術スタックと開発の裏側 by LINEヤフー株式会社 "佐野 友亮" san

まず1つめのセッションは、LINE公式アカウントの裏側! (略した)

なんといっても UI ライブラリ内製にびっくりしました (toly というらしい) 。

Custom Elements Manifest を書いて、自動で変換・生成して、保守性もバッチリ!
もちろん React など他のライブラリ用にも生成できるので、唯一のソースは守られているってのがサイコーですね。

#### プレイドのユニークな技術とインターンのリアル by 株式会社プレイド "片山拓海" san

続く 2 つめのセッションは、KARTE をプロダクトのユニークな技術!

データアナリストを 3 年くらいやっているので、プロダクトにも興味あり、引き込まれる…!

秒間 134,000 を超えるトラッキングを 0.x 秒で解析するとのことで、率直に驚きました。何事?

KARTE のデモンストレーションも含め、興味津々で学びを得ました。

#### Vue.jsを8年間使ってきた会社が今考えていること by Studio株式会社 "齊藤広野" san

最後のセッションは、ノーコード HP 書けるツールでおなじみの STUDIO を作っている Studio株式会社から、アンチパターンの大反省会! (笑)

8 年も醸造させたコードベースだからこそ見つかる、よくやる (やってはいけない) 「同じ画面という理由でまとめたStore」や「actions で値を生成してしまっている」などのコードの保守性が悲しいことになってしまう事件。

実際の改善パターンなど、しっかり Fix するところまで見ることができ、ド満足でした。
€€

### 学生支援コンテンツ kazuponが見つけた才能たち ── Vue.jsそしてOSSエコシステムを変える開発者発掘術 by "kazupon" san, "Anthony Fu" san, "ubugeeei" san, "Naoki Haba" san

私が一番楽しみにしていたセッションです!
ここで登壇されている方はみな、kazupon san に「見つかった」人です。

一番心に残っているのは「OSSって無償だからこそ、モチベで楽しんで」ってことです。
突き詰めて言えば「好きにプログラミングしてたら勝手に『見つかった』」なんだと思います。

形はどうであれ、少しでもサンプルコードにならって書いてみたり、TL に流れてきた repo を見てみたり、Issue 読んでみたりして、少しずつレベルアップしてるなぁなんて思いながらスモールステップで進んでいこうという気持ちになりました。

### 生成AI時代のWebアプリケーションアクセシビリティ改善 by "yamanoku" san

生成 AI がエンジニアと伴走するこの時代、a11y (Accessibility) についてのセッションです。

生成 AI でアプリケーションは出来上がります。
ですが、「そのアプリケーション、a11y はいい感じですか?」と聞かれたら、私は黙ってしまいます。

ということで、とある論文をベースに「生成 AI にアクセシビリティ対応させたらどうなるのか?」を検証した事例が紹介されました。

また、生成 AI に間違った知識がインプットされていることにも留意しなければなりません。
そこで、axe MCP Server や yamanoku san 自ら開発された ARIA Validate MCP Server など、正しい知識を持った AI ツールの活用なども併せて紹介されました。

アクセシビリティとユーザービリティの差などを発表を通じて理解し、Vue.js 以外でも意識していきたい気持ちが芽生えました。

### Inside Vitest: テストフレームワークアーキテクチャの詳細解説 by VoidZero Inc. "小川 浩志" san

個人開発では、全くテストを実装していません。
ですが、Jest から Vitest に移り変わっているのは明らかなので、今回聴講してみることにしました。

「ついていけるかな…」という不安とは裏腹に、そもそもテストがどう解釈されて、どう実行されているのかなど、テストよりそもそも実行の仕組みについて知ることができました。

### 中級者向けハンズオン

普段 Nuxt を使っているのですが、「なんとなくで使ってるなあ」と思い受講しました。
教材は公式チュートリアルで見慣れているつもりでしたが、新しい発見もありました。

#### ViteとTypeScriptのProject Referencesで大規模モノレポのUIカタログのリリースサイクルを高速化する by 株式会社サイバーエージェント "did0es" san

一番「おべんきょしとけばなあ」と思ったセッションでもあります。

TypeScript での Project References で一気に、しかも Vite を使うことでビルド時間などが大きく改善した、というセッションです。

開発中の静的な解析などは TypeScript の Project References が、動的なコンパイルなどは Vite に移行したことが大きく改善につながっており、「すげー!!!」とシンプルながら最高の気持ちになりました。

#### 中級者向けハンズオン

公式チュートリアル (learn.nuxt.com) を教材に、Vue.js の振り返りを少し、そして Nuxt だからこその機能を総ざらいしました。

Composables や Rendering Mode など、なんとなくで使っていた機能についても詳しく理解し直すきっかけになりました。

Q & A でも、「これ、なんで computed なんですか?」といった質問がなされ、内心「確かに…」と着眼点に驚きました。
kazupon san も「これいらないかも、コントリビュートチャンス!」みたいな感じだったので、本当にいらんやつだったんだと思います。
※ 10/28 に見ている限り、まだ Issue も PR も立っていなさそう。コントリビュートしちゃおうかな

### Introducing Vite DevTools by NuxtLabs "Anthony Fu" san

この日最後のセッションです。
なんか面白そうなセッションだぁと思って部屋に入りましたらば、まだまだ入ってくる。
壁一面みっちり人。真ん中のちょうど椅子がないところに座る人も。
人口密度高すぎ。それだけ Anthony Fu さんの話が聞けるってのは、レアなんですな。

▼ 人口密度の高さに思わず chibivue land でボヤく私

そして始まったセッション。まさかのフル日本語。
Vue DevTools、Nuxt DevToolsなど、それぞれのライブラリ・フレームワーク特有のDevToolsがありますが、React に必要な機能を入れれば React DevToolsに。Astro なら Astro DevTools に。
そう、必要なものを自分で入れてさえしまえば、自分専用の DevTools が出来上がるのです。

そして出来上がりつつあるのが Vite DevTools。
なんでも2年前から構想はあったそう。すげーや。

https://github.com/vitejs/devtools

## アフターパーティー

これでも 20 歳を超えていますので、アフターパーティーに参戦しました。

飲み物持って、乾杯 + 写真撮影!!!
入った場所が悪く、撮影は 2 列目でした。(リュックサック背負っててほんますみませんでした。)
あと目の前に見たことある方いらっしゃるなあと思ったら、Anthony san でした。びっくり。

で、乾杯のあと、特に喋るあてもなくふら~っとしていたところ、スピーカーでいらした sayn0 san とぬるっと乾杯し、雑談させていただきました。a11y についてなど、濃いお話ができて嬉しかったです。
そのうち、リンクアンドモチベーションさんも混ざり、ワイワイガヤガヤ。

そのうちまたふら~っと、Staff さんや、他に学生支援制度で来た方々とも交流。

Vapor Mode にコントリビュートされ、chibivue の Creator でもある ubugeeei san とお会いすることができ、「chibivue やります!!!!!」とご挨拶を済ませ、「Anthony san と写真撮りたいなあ」とボヤいたところ、ubugeeei san が Anthony san を見つけ出して「君のファンが写真撮りたいらしい」と引き合わせてくださいました。

そういえば ubugeeei san 、さっきの学生支援コンテンツで「大人に『あれこれやりたい』って言えば、多分なんかやれるよ!」的なことを言っていたなあと思いつつ、これ以上ないチャンスだったので写真を撮らせていただきました。

## 帰宅

Vue Fes で出会った方といっしょにラーメン食って帰りました。

ラーメンは、うまい。

# お気持ち表明

もう本当に、めちゃめちゃ楽しかったです。
運営の皆さん、ありがとうございました。

いろいろお話してくださった皆さん、ありがとうございました!!!

ということで、どうでしょう。参加してみたくなりましたか?
学生であれば、学生支援制度で気楽に飛び込んでみませんか?(来年に期待!)

来年の Vue Fes Japan でお会いしましょう!!!

脚注
  1. Hot Module Replacement。F5を押さなくても画面に反映されるやつのこと。 ↩︎

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