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Vertica のテスト環境をDockerで構築する(Windows)

2024/06/11に公開

はじめに

Vertica のテスト環境を構築したので、その手順を備忘録として残します。

Vertica とは

Vertica は、大規模データウェアハウス用のカラム指向データベース管理システム(RDBMS) です。Vertica は、大量のデータを高速に処理するために設計されており、クエリのパフォーマンスが非常に高いことが特徴です。

普通の RDBMS とは異なり、Vertica はデータを行ではなく列で保存するため、データの読み取りが高速に行えます。例えば、あるテーブルに 100 万行のデータがある場合、Vertica では必要な列だけを読み取ることができるため、処理が高速に行えます。

また、Vertica は、データ圧縮や並列処理などの機能を備えており、大規模データの処理に適しています。

Vertica のテスト環境構築手順

Docker を使用して、Vertica のテスト環境を構築します。
Docker がインストールされていない場合は、事前にインストールしておいてください。

1. Vertica コンテナの起動

下記のイメージを使用して、Vertica のコンテナを起動します。
このイメージは、Vertica の公式 Docker イメージです。サンプルデータベースが含まれています。
vertica/vertica-ce

下記のコマンドを実行して、Vertica のコンテナを起動します。

docker run -p 5433:5433 -p 5444:5444 --mount type=volume,source=vertica-data,target=/data --name vertica_ce vertica/vertica-ce
コマンドの説明

docker run:

  • Docker コンテナを実行するためのコマンドです。

-p 5433:5433:

  • ホストのポート 5433 をコンテナのポート 5433 にマッピングします。これにより、ホストマシンから Vertica のデータベースにアクセスできるようになります。
  • 5433 は Vertica のデフォルトのクエリポートです。

-p 5444:5444:

  • ホストのポート 5444 をコンテナのポート 5444 にマッピングします。これは管理ポートであり、管理ツールや API からのアクセスに使用されるポートです。

--mount type=volume,source=vertica-data,target=/data:

  • Docker ボリュームをマウントするためのオプションです。
  • type=volume: ボリュームの種類を指定します。ここでは Docker ボリュームを使用しています。
  • source=vertica-data: ソースボリュームの名前を指定します。このボリュームは、データの永続化に使用されます。
  • target=/data: コンテナ内でこのボリュームがマウントされるディレクトリを指定します。ここでは、コンテナ内の/dataディレクトリにマウントされます。

--name vertica_ce:

  • コンテナに名前を付けます。ここでは、vertica_ceという名前が付けられます。

vertica/vertica-ce:

  • 使用する Docker イメージを指定します。ここでは、Vertica のコミュニティエディションの公式 Docker イメージを指定しています。

2. Vertica Client Driver のインストール

Windows からクライアントツールを使用して Vertica に接続するために、Vertica のクライアントドライバをインストールします。

Vertica Client Driver のダウンロード

Vertica の公式サイトから、クライアントドライバをダウンロードします。
会員登録が必要な場合があるので、登録してダウンロードしてください。

ダウンロードしたドライバをインストール

  • ダウンロードしたインストーラを実行
  • 画面の指示に従ってインストールを完了

3. SQL クライアントの設定

Vertica に接続するために SQL クライアントを設定します。
ここでは、クライアントツールに DBeaver を使用します。

DBeaver のダウンロードとインストール

公式サイトからインストーラーをダウンロードしてインストールします。

新しい接続を設定

DBeaver を起動し、新しい接続を設定します。
VMart というサンプルデータベースがあるので、それを使用します。

ホスト: localhost
ポート: 5433
データベース: VMart
ユーザー名: dbadmin
パスワード: password

dbaever_接続設定

テスト接続を行い、問題がなければ接続を保存します。

以上で、Vertica のテスト環境構築が完了です。

おわりに

Vertica は、大規模データの処理に適したデータベース管理システムです。Vertica のテスト環境を構築することで、Vertica の基本的な操作やクエリの実行などを学ぶことができます。ぜひ、Vertica を使ってデータウェアハウスの構築やデータ分析を行ってみてください。

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