JISからUS配列への移行体験記:美しさと機能性の追求
はじめに
キーボードは、日々のコンピューター作業における最も基本的なツールです。この小さな装置が、私たちの作業効率やモチベーションに大きな影響を与えます。
私は小学生の頃から PC を使い始め、およそ 20 年ほど JIS(日本語)配列のキーボードを使い続けてきました。しかし、最近、US(英語)配列のキーボードに興味を持ち、実際に使ってみることにしました。
この記事では、JIS 配列から US 配列への変更をして「良かったこと」「困ったこと」「良くも悪くもなかったこと」を、実体験に基づいて共有します。これから US 配列に変更しようと考えている方にとって参考になれば幸いです。
US 配列に変更しようと思った理由
私が US 配列に変更しようと思った理由は、以下の 3 点です。
- 見た目がスタイリッシュだから
- プログラマーにとって使いやすいと言われているから
- 欲しいキーボードが US 配列しかなかったから
US 配列に変えて良かったこと
見た目がスタイリッシュ
ほとんどの人がローマ字入力を使う現代において、JIS 配列は不必要なうえに非常にダサいです...。MacBook はすごくスタイリッシュなのに、キーボードだけがダサいです...。ジョブズもこれを見たらがっかりすると思います。
見た目が良いとモチベーションにも繋がるので、この点は非常に大きなメリットだと感じました。
キーボードの選択肢が多い
US 配列キーボードは世界的に広範に供給されており、多様な製品から選ぶことができます。これにより、ユーザーは自分の好みに合わせた機械的特性、キータッチ、デザインを選択できます。
私が欲しかったキーボードも US 配列しかなかったので、自分好みのキーボードを選ぶことができたのは良かったです。
US 配列に変えて困ったこと
日本語と英語の切り替えが手間
JIS 配列のキーボードではボタン 1 つで日本語と英語を切り替えることができます。また、日本語 → 英語、英語 → 日本語の切り替えを行うキーもそれぞれ独立しているため、現在の入力言語がわからなくても、ボタンを押してから入力を始めれば必ず打ちたい言語で入力できます。
一方、US 配列のキーボードでは、日本語 ↔︎ 英語を切り替えるためには 2 つのキーを同時に押す必要がありますし、日本語 → 英語、英語 → 日本語の切り替えを行うキーも同じキーで切り替えるため、誤った言語で入力を開始してしまうことがあります。
フリーソフトをインストールすることで、スペースキーの左右の Command キー(Windows の場合は Alt キー)を JIS 配列のキーボードの「かな」キーと「英数」キーのように使うことができるので、「これで解決!」と思いましたが、実際に使ってみると、問題がありました。
文字の入力を始める直前に Command を押してから開始しますが、次のキーの入力が早いと、Command + [キー] が入力されてしまい、誤動作を起こすことがあります。
仕事中は日本語と英語を切り替えることが多いので、この点は非常にストレスでした。
ノート PC 本体のキーボードが JIS 配列だと使いづらい
私は、私物 PC は Mac の JIS 配列、会社 PC は Windows の JIS 配列、外付けキーボードは US 配列という状況です。そのため、ノート PC 本体のキーボードを使う時に、作業効率が落ちることがあります。
特に Windows のノート PC を使う時は最悪です。外付けのキーボードに合わせて、設定を US 配列に変更しているのですが、ノート PC 本体のキーボードの設定も US 配列になってしまいます。つまり、ノート PC 本体のキーボードは JIS 配列なのに、記号の位置が US 配列になってしまうのです。キーボードに記載されている記号とは異なる記号が入力されてしまいます。
普段は外付けキーボードを使っているので、問題ないのですが、会議の時や外出先でノート PC 本体のキーボードを使う時に、この問題が発生すると非常に困ります。
ちなみに、Mac の場合、本体は JIS 配列のままで使うことができます。
良くも悪くもなかったこと
US 配列に変更するにあたって、事前に調べていたメリットやデメリットの中で、実際に使ってみて良くも悪くもなかったことをいくつか挙げます。
US 配列は記号の配置がわかりやすい
US 配列のキーボードは、プログラミングやコーディング、ドキュメント作成などで頻繁に使われる記号が、よりアクセスしやすい位置に配置されていて、作業効率が向上すると言われていますが、私はあまり感じませんでした。
JIS 配列のキーボードでも、記号の位置は覚えてしまえば問題ないと思います。記号の位置は、使っていれば自然と覚えられるので、「配置がわかりやすい」というメリットもあまり感じませんでした。
また、プログラミング中も、入力補完やフォーマッターなどを使って自動で入力されることが多いので、記号の配置による作業効率の向上を感じませんでした。
US 配列はエンターキーの押し間違える
US 配列に変更することのデメリットとして、エンターキーの大きさが変わることによる押し間違えがあることが挙げられていますが、確かに、最初の1、2 週間はエンターキーを押し間違えることがありました。しかし、慣れてくると問題なく使えるようになりました。
なので、この点もあまり問題には感じませんでした。
結局どちらが良いのか
- 作業効率を求めるのであれば JIS 配列
- モチベーションを重要視するのであれば US 配列
私個人の観点で言えば、作業効率を求めるのであれば JIS 配列の方が良いと思います。やはり、日本語と英語の切り替えの時に誤動作してしまうのが非常にストレスでした。タイピング早い人ほど、この問題が顕著に現れるのではないでしょうか。
一方で、モチベーションを重要視するのであれば、US 配列の方が良いと思います。見た目がスタイリッシュで、キーボードの選択肢も多いので、自分好みのキーボードを見つけやすいです。
私はまだどちらをメインキーボードにするか悩み中ですが、現時点では仕事や勉強のモチベーションを重要視したいと思っているので、US 配列のキーボードをメインにしようと考えています。
もう少し使ってみて、どちらが自分に合っているかを判断したいと思います。
あなたも、自分に合ったキーボードを見つけて、快適な作業環境を整えてください!
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