🌟

Python[pyinstaller]で実行ファイル（exe）の作成

2023/08/12に公開

Python

exe

PyInstaller

tech

PyInstallerを使ってPythonアプリを独立した実行ファイルにしよう！

Pythonで素晴らしいアプリを作成したら、他の人にも使ってもらいたいと思いませんか？そんなときに便利なのが「PyInstaller」です。このツールを使えば、Pythonスクリプトを独立した実行ファイルに変換することができます。この記事では、PyInstallerの基本的な使い方から応用まで、詳細に解説します。

PyInstallerとは？

PyInstallerは、Pythonスクリプトをコンパイルされた実行ファイルに変換するツールです。これによって、Pythonのインタプリタが不要な状態でアプリを実行できるようになります。ユーザーはPythonの知識がなくても、簡単にアプリを利用できます。

インストール

まずはPyInstallerをインストールしましょう。ターミナルを開いて、次のコマンドを実行します。

pip install pyinstaller

基本的な使い方

PyInstallerを使ってPythonスクリプトを実行ファイルに変換する方法は簡単です。以下のコマンドを実行するだけです。

pyinstaller your_script.py

これによって、distというディレクトリ内に実行ファイルが生成されます。ただし、デフォルトでは一つのファイルにまとめられず、複数のファイルが生成されることがあります。

オプションを使って詳細な設定

さらに細かな設定を行いたい場合、PyInstallerのオプションを活用できます。以下はよく使われるオプションの一部です。

-F オプション: アプリケーションを単一の実行ファイルにまとめます。
-w オプション: コンソールウィンドウを表示しないようにします。
--icon=icon.ico オプション: アプリのアイコンを指定します。
--onefile オプション: -F のエイリアスです。

例えば、次のようにオプションを使って実行ファイルを生成できます。

pyinstaller -w --icon=app_icon.ico your_script.py

応用編: データファイルの取り扱い

アプリには画像やデータファイルが必要なことがよくありますが、これらのファイルも実行ファイルに組み込むことができます。

以下のコード例は、データファイルをアプリと同じディレクトリに置いて読み込む方法です。

import sys
import os

if getattr(sys, 'frozen', False):
    # 実行ファイルのパスを取得
    application_path = sys._MEIPASS
else:
    # 通常のPythonスクリプトと同様にカレントディレクトリを取得
    application_path = os.path.dirname(__file__)

# データファイルのパスを作成
data_file_path = os.path.join(application_path, "data_file.txt")

# データファイルを読み込む
with open(data_file_path, "r") as file:
    data = file.read()

print(data)

まとめ

PyInstallerを使えば、Pythonアプリを独立した実行ファイルに変換することができます。この記事では基本的な使い方からオプションの設定、さらにデータファイルの取り扱いまでを詳しく解説しました。ぜひこの知識を活かして、他の人にも簡単にアプリを提供してみてください！

公式ドキュメント: https://www.pyinstaller.org/

おすすめ書籍

1.　Python［完全］入門 Kindle版

この本は、まさに初心者向けのPython入門書としておすすめです。基本的な部分から実用的なテクニックまで、とてもわかりやすく解説されています。個人的に感じたのは、Pythonの基礎だけでなく、データ構造やオブジェクト指向プログラミング、さらにはファイル操作やウェブアプリケーション開発など、幅広いトピックが網羅されていることが理解しやすかったです。ただ、進むにつれて難解な部分も出てくるので、ペースを調整しながら進めることが大切だと感じました。Pythonの学習を深めるために、非常に役立つ一冊だと思います。

スッキリわかるPython入門スッキリわかるシリーズ Kindle版

こちらの本は、Python初心者向けの教材として好評です。シンプルな説明と実例が充実しており、プログラミング初心者でも理解しやすいと評価されています。基本から応用までの段階的なアプローチが魅力で、特にリストやループ、関数の解説が分かりやすいと感じられました。ただし、一部のトピックが少し深く踏み込んでいるため、初心者の場合は徐々に進めることが重要との意見もあります。全体的に、Pythonの理解を深めたい人にとって価値あるガイドとなるでしょう。