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開発者アンケート実施の目的と期待する効果

おとのおとの

今回はSPACEのS:Satisfaction and well-being(満足度と幸福感)と C:Communication and collaboration(コミュニケーションと協力)の計測に焦点を当てて、開発者アンケートの目的と効果、内容について考えてみました。

アンケートの目的

  1. 現状の把握
    • メンバーが現在どのように感じ、どのような環境で働いているのかを客観的に把握します。
    • チーム内で満足している部分と課題がある部分を明確にします。
  2. 改善の指針を得る
    • チーム文化、開発プロセス、コミュニケーションの課題を浮き彫りにし、具体的な改善アクションを導き出します。
    • より良い働き方や環境を作るための優先順位を決めます。
  3. メンバー同士の理解促進
    • アンケートを通じて、メンバーがチーム全体の状況を知るきっかけを作ります。
    • チーム全体で問題意識を共有することで、協働の意識を高めます。
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期待する効果

  1. 働きやすい環境の実現
    • アンケート結果をもとに、業務負荷の調整やツールの改善、柔軟な働き方の導入などを検討します。これにより、個々のメンバーがストレスなく働ける環境を作ります。
  2. チーム力の向上
    • コミュニケーションや協力に関する課題が明確になることで、スムーズな情報共有や共同作業が実現します。これにより、チームとしての生産性が高まります。
  3. キャリア成長の促進
    • メンバーが自身の成長を実感できるような支援や機会の提供を強化します。これにより、個々のモチベーションが高まり、組織全体の成長にもつながります。
  4. 信頼関係の強化
    • メンバーの意見やフィードバックを真摯に受け止め、実際に改善策を講じることで、チーム内の信頼関係を深めます。
  5. チーム全体での振り返り
    • アンケート結果は、マネージャーだけでなく全メンバーに共有します。結果をもとに、振り返りの場を設け、チーム全体で次のステップを議論します。
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アンケートの形式

  • 回答は匿名で行い、集計結果は個人が特定されない形で共有
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開発者アンケート

回答方法

1 = 全くそう思わない
2 = あまりそう思わない
3 = どちらとも言えない
4 = そう思う
5 = 非常にそう思う

S:Satisfaction and well-being(満足度と幸福感)

  1. 開発体験(フローやツール含む)に満足している。
  2. 業務負荷が適切で、無理のない働き方ができている。
  3. 強い疲労感や燃え尽き感を感じることは少ない。
  4. チーム文化や雰囲気を心地よく感じている。
  5. フィードバックや意見を安心して表明できる環境が整っている。
  6. 親しい知人や友人に、現在の職場で働くことを勧めたい。
  7. キャリア成長やスキルアップのための機会が十分に提供されている。
  8. 現在の職場環境が、自分の健康や幸福感を保つのに適していると感じる。

C:Communication and collaboration(コミュニケーションと協力)

  1. メンバー間で必要な情報がスムーズに共有されている。
  2. レビュー待ちによる開発タスクの滞留が少ない。
  3. 会議やディスカッションで出た意見が、実際の改善に反映されている。
  4. 開発手順や技術仕様のドキュメントが整備されており、必要時に参照できる。
  5. チーム内外のコミュニケーションや共同作業が円滑に進んでいる。
  6. 新しいアイデアや提案が、チーム内で歓迎されている。
  7. 問題発生時に、チーム全体で迅速かつ協力して対応できている。
  8. メンバーのスキルや知識をお互いに共有し、学び合える環境がある。