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Androidアプリ開発におけるContentProviderの基本
Androidアプリ開発では、データの共有や管理にContentProvider
が広く利用されています。
というわけで、初めて使用する際に調べたことを簡単にまとめました!
ContentProvider
の基本
ContentProvider
は、アプリケーション間でデータを共有するための標準的なインターフェースを提供します。
特に、異なるアプリケーション間でのデータアクセスにおいて、セキュリティやデータ管理を効果的に行うことができます。
よく言われる、「生のSQL文を受け付けるな!」ってやつですね。
ContentProvider
へのアクセス方法
ContentProvider
へのアクセスは、主にgetContentResolver()
メソッドを通じて行われます。
このメソッドを使用することで、以下の操作を実行することができます。
(つまり、getContentResolver().query(引数) みたいに使用します)
query
メソッド
-
引数の説明:
-
Uri uri
: アクセスするContentProvider
のデータを指すURI。 -
String[] projection
: クエリで取得したい列の名前。null
を指定するとすべての列が選択されます。 -
String selection
: クエリの条件を指定するWHERE句。プレースホルダーを使用できます。
例えば '名前 = ?' の「?」がプレースホルダーで、「?」の中身は次の引数(selectionArgs)で指定します。 -
String[] selectionArgs
:selection
で使用されるプレースホルダーにバインドする値の配列。
さっきのselectionの「?」の中身を指定します。例えば['花子']みたいな感じです。 -
String sortOrder
: 結果をソートするためのORDER BY句。
-
-
返り値の説明:
-
Cursor
: クエリの結果を表すCursor
オブジェクト。クエリにマッチするデータセットをナビゲートするために使用します。
-
insert
メソッド
-
引数の説明:
-
Uri uri
: データを挿入するContentProvider
のURI。 -
ContentValues values
: 挿入するデータが格納されたContentValues
オブジェクト。
-
-
返り値の説明:
-
Uri
: 新しく挿入されたデータのURI。挿入が成功した場合に返されます。
-
update
メソッド
-
引数の説明:
-
Uri uri
: 更新するContentProvider
のデータを指すURI。 -
ContentValues values
: 更新に使用するデータが格納されたContentValues
オブジェクト。 -
String selection
: 更新の条件を指定するWHERE句。
例えば'名前 = ?' の「?」がプレースホルダーで、「?」の中身は次の引数(selectionArgs)で指定します。 -
String[] selectionArgs
:selection
で使用されるプレースホルダーにバインドする値の配列。
さっきのselectionの「?」の中身を指定します。例えば['太郎']みたいな感じです。
-
-
返り値の説明:
-
int
: 更新された行の数。更新操作の影響を受けた行の数を示します。
-
delete
メソッド
-
引数の説明:
-
Uri uri
: 削除するContentProvider
のデータを指すURI。 -
String selection
: 削除の条件を指定するWHERE句。
例えば'name = ? AND age = ?' の「?」がプレースホルダーで、「?」の中身は次の引数(selectionArgs)で指定します。 -
String[] selectionArgs
:selection
で使用されるプレースホルダーにバインドする値の配列。
["John Doe", "30"] みたいな感じです。
-
-
返り値の説明:
-
int
: 削除された行の数。削除操作の影響を受けた行の数を示します。
-
ContentProvider
の宣言と登録
ContentProvider
をアプリケーションに実装するには、AndroidManifest.xml
に<provider>
タグを使って登録する必要があります。
<provider
android:name="MyContentProvider"
android:authorities="com.example.app.provider"
android:exported="true">
</provider>
この宣言により、MyContentProvider
がアプリケーション内で利用可能になります。
- name : ContentProviderとして使用するクラスです。
- authorities : ContentProviderを使用するためのパスです。
URLみたいに唯一である必要があるので、慣例的にドメインの逆を使うようです。 - exported : ほかのアプリにContentProviderを使用させる場合はtrueです。
ContentProviderを使用する場合はデータを共有したい場合が多いはずなので、基本的には"true"を使うと思います。
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