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【トニオ流】速読術

2024/01/14に公開

概要

速読についてのお話です。

2024年、僕は本をたくさん読む決意をしました。1冊目は家族とサンリオピューロランドに行った日、行き帰りの電車内で、スクラムの本を1冊読みきりました。

そう、僕は速読派なんです。本の内容や難易度次第ですが、だいたい30分で300ページの本を読みます。

これが意外と周りの人にとっては珍しい特技に思われるようなので、今回、僕が考える速読のコツを4つ紹介します。

1. 知っているキーワードを追う

僕は一字一句読んでいません。文字をババッと目で追うとき、知っているキーワードを目で追っています。

知らないキーワードのほうが重要じゃない?と思うかもしれませんが、知らないことは知っていることの前後にあるので、知っているキーワードのほうを探索の目印にするのです。
目印を定めたら、前後の「なんだこれ!わかんね〜」ってものがぼんやり視界に入ってきます。そのタイミングで、視界に入ったそれをさっとスマホにメモったり、蛍光ペンで線を引いたりしておいて、次に進みます。

大抵の場合、本には同じような内容が複数の章に書かれてあるので、一気に読み抜くことで初見のキーワードにも2回目、3回目と出会います。すると前後の文脈でなんとなく意味がわかるようになってきます。
また、本を読んだ!という達成感が、読了後にメモを自分の宝物として読み返す気にさせてくれます。
もしくは、誰かに「この本、読みましたよ」って自慢げに話すとき。どうだったか聞かれて「あれあれ?覚えてないな?」ってなるはずです。恥ずかしいからコソコソ調べにいきます。そういう機会が良いことだと思ってます。

ただし、あまりにも何言ってるのかわからないキーワードだったら、今の自分には時期尚早だと割り切って、すっ飛ばします。

2. 内容を覚えない

僕は速読するとき、何かを覚える目的ではありません。新しい気づきを得るのが目的です。

読んだ内容を全て覚えることではなく、出てくる文章に対して「あー、そうなんだ!」とか「いやいや、そんなバカな」とか、自分が何かしらの感想を抱くことのほうが重要です。
要するに、本を読まなければ考えもしなかったようなことを考える機会が大事なんです。

覚えることが図面上に新しい点を打つ作業だとすると、気づきを得ることは図面上の既存の点から線を伸ばす作業です。既存の点から1mmでも線が伸びれば、今の活動から何かを前進させたということです。むしろ気づきが小さいものであればあるほど、取っ掛かりやすいことであるはずです。

逆に本をどんなにじっくり読んだとしても、1回で本のすべてを記憶するのは僕には不可能だと思ってます。
なので1回目読んだときは「むずかしー!」でも何でもいいので自分がどう思ったかの体験が最優先かなと思っています。後で内容を深く学びたいと思ったら、もう一度本を開けばよいです。

3. 読書を他のことと両立しない

僕の速読は、だいたい何かをしながら読んでます。たとえば電車での移動中とか、子どもを目の前で安全に遊ばせている状況とか。
僕にとっては、その状況で本を読むことは両立ではなく切り替えです。

読書していたけど移動する。読書していたけど子どもと話す。そんなときしっかり本を閉じて中断しているので、両立とか、マルチタスクって感覚がありません。
読書が中断するタイミングは何度も訪れます。最後まで読もうと思うから邪魔に感じるわけで、逆に考えます。どうせ最後まで読書に集中できるわけない、と。
ならば今が本から離れるチャンスだ!とプラスに考えて中断できます。

割り込みは読書に飽きないための小休止ですし、本に戻ってきたときに前回の謎が解けているかもしれません。

4. 読書後に他の人の感想を見る

速攻で読み終わった後、もっとちゃんと読みたいと思うときもあります。

そういうときは2周目でしょうか。いえ、僕はその前にインターネットで感想を検索します。他の読者の感想を読めば、自分が見落としていた情報や、異なる解釈を知ることができます。
そしていますぐ2周目に入るべきか、もう少し後でよいか、1回で十分だったかの判断をします。

人の感想がなぜ自分と違うんだろう、と考え込んでみても良いと思います。これは自分に無かった観点や考え方を修得する機会としてかなり役立ちます。
モヤモヤするのでこの内容を誰かと話したい!という気持ちが行動にも繋がります。

おわりに

これらのコツを半ば無意識に活用することで、僕は速読をできていたんだなと、書き出してみて思いました。
速読するからといって本を軽んじているわけではなく、むしろ本を何回も読みたいからこそ1回目にこのようなアプローチを取っています。
目的次第で1回目からじっくり読むときもあります。

速読家の中には違った方法をとっていたり、得意苦手が違う方もいると思いますが、何か1つでも参考になることがあれば幸いです。

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