Copilot エージェントとは?ざっくり理解したい人向けのわかりやすい解説
Copilot エージェントが数千万~数億人使われる未来
2024年11月19日に開催された Microsoft Ignite では、Copilot で埋め尽くすされた内容でしたが、
当然ながら Microsoft 365 にも多くの Update がありました。
その中で、本記事の主題である Copilot エージェントについても多くの紹介がありました。
(厳密には Ignite 前から使えるようになっていました)
Microsoft 365 ユーザーは、世界で数千万~数億人いると言われています。
それらの人が Copilot を使って、超効率化社会に突入する思うとワクワクしてきますね。
私自身、メインの仕事は Azure畑 ですが、Copilotが日常的に使われていく未来にワクワクしていて、きっと将来は「ぐぐれ」などと同様に、 コパれ という言葉が出てくるのではないかと思っています。
※わたし、普段は Azure VM、Azure Storage のサポートエンジニアです
今回、できるだけわかりやすく Microsoft 365 で使える Copilot エージェント について説明していきます。
ざっくりとした使い方についても、私の手元でできた範囲で解説しています。
※手元の環境だとリリースされているけど使えない機能などもあったので、触れた範囲での紹介です。
Microsoft 365 Copilot の Copilot エージェントとは?
Copilot エージェントは、シンプルにいうと、自分たち専用の Copilot です。
Microsoft 365 Copilot は幅広い機能を備えているので、一般的なことを調べるときには、BizChat(普段つかうCopilot)でも事足りると思います。
一方で、社内独自の用語を解説してほしい場合や、社内ドキュメント、ナレッジから調べてほしい場合などもあると思います。そういったときに、自分たち用に特化したCopilotエージェントを使うことで仕事効率アップ間違いなし!(と思う)
例えば、総務部用のCopilot エージェントを作成すると、仕事データとタスクにフォーカスして質問や指示を与えることで、仕事のパートナーになるかもしれません。
また、法務部用の Copilot エージェントであれば、膨大な過去の法律の書類から目的の書類を探すことや、顧客との過去の書類を確認する場合などにも役に立ちそうです。
「昨年と今年のXXの法律に関する違いを要約して箇条書きで教えてほしい」なんて指示をすると良い情報が出てくるかもしれません。
Copilot エージェントには大きく2つ種類がある
Copilot エージェントには大きく2つのタイプがあり、わかりやすくいうと一部を除き、標準機能で実装するか、カスタムするか、という差があります。本記事では、是非使って頂きたい標準機能で実装可能な部分について解説します。
「宣言型エージェント」と書かれているところが、標準機能で作る部分になるので、今回はその中でも赤枠のところにフォーカスして内容を進めていきます。
BizChatのエージェント機能
BizChat(通常のCopilotのチャット)で質問をしたときに、ナレッジベース(指定した情報ソース)も加味して情報を提供してくれるようになるというものです。簡単に RAG*(Retrieval-Augmented Generation) を使ったチャットアプリを作れるというもの。ブラウザ画面上から簡単に作成できるので、今後はM365ユーザーが使って当たり前の機能になりそうです。現在は、指定した情報ソースからの情報を加味して情報を提供してくれるのみの機能に限られていますが、将来は、やり取りの結果から別のアクションを実行できるようになります。
※Retrieval-Augmented Generation (RAG) は、大規模言語モデル(LLM)によるテキスト生成に、外部情報の検索を組み合わせることで、回答精度を向上させる技術のこと。
Copilot エージェント in SharePoint
ノーコードで作成可能なエージェントの1つに SharePoint の Copilot エージェントがあります。
SharePoint の Copilot エージェント を使用すると、SharePointサイトの管理者・編集者は、サイトにアクセスしてきた人向けにカスタマイズされた Copilot を作成して使ってもらうことができます。
サイトにアクセスしてきた人は、サイト内や関連する情報ソースから情報を素早く得ることができます。
※一方で、本執筆時点でCopilotに指示を与えて、何かをさせる(サポートチケットを作成する)などは筆者の環境ではまだ使えませんでした。(追々されると思う。)
Copilot Studio
Copilot Studioは、ナレッジを考慮して返答をするエージェントの作成ができます。
情報ソースは、Bing(Web上の情報)や、自社の公開FAQサイトなどを利用して、外部向けのCopilotの作成などもできるほか、SharePointやOneDriveなども対象とすることが可能。
その他、今回の記事では言及しませんが、Copilot Studio と PowerPlatform は、連携させてご利用頂くことを想定して設計されているため、今後に期待大です。
Power Platform コネクタを使用すると、アカウントを接続し、事前に構築されたアクションやトリガーのセットを使用してアプリとワークフローを構築できたりもする模様。
※きっちりとプレビューと書かれている
将来的にはカスタムエンジンエージェントの構築にも対応する予定のようです。
まだ、利用できる国や機能が制限されているものもあります。
エージェントを構築した後、共有可能なURLを発行し、社内ユーザーと共有することはもちろん可能です。
Copilot Studio の可能性
Microsoft は、Copilot Studio 発展させていくことを Microsoft Ignite で強く感じましたし、今後さらにPower Platform や Azure OpenAI との連携などで注目され続けると思います。
ここまで読んで頂いたところで、Copilot エージェントに関する前提となる知識はおわかりいただいたと思うので、次のステップは、マイクロソフト社員 ギークフジワラさんのYoutubeを見て頂くと、Copilot Studio のさらなる可能性と使い方を感じて頂けると思います!
私も参考なる動画…
Azure 畑のわたくしも、Copilot 大好きなので、日々情報を追って、共有させてもらえればと思います!
(完)
余談ではありますが、Azure と Copilot が好きすぎて、自作のパーカーをつくってしまいました🌞
自前作成かつ1マイもの。
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