🐡

フィンテックにおけるプログラミングスキル:実践編

2024/12/31に公開

フィンテック(FinTech)分野でソフトウェアエンジニアとして働く上で、実際にどのようなプログラミングスキルが求められるのか、私が実際に使用している技術スタックを基に解説していきます。この記事では、Kotlin/Java、Spring Framework、Pythonを中心に、テストフレームワークであるJUnit、Cucumber、Pytest、そしてサーバーレス環境におけるPythonの利点についても触れます。

フィンテックにおけるプログラミングスキルの重要性

フィンテックは金融とテクノロジーの融合であり、ソフトウェアエンジニアは安全で効率的な金融システムの開発に貢献する重要な役割を担っています。

バックエンド開発:Kotlin/JavaとSpring Framework

私が主にバックエンド開発で使用しているのは、KotlinとJava、そしてSpring Bootです。

  • Kotlin/Java: Javaは長年の実績と安定性を誇り、大規模な金融システムの基盤として広く採用されています。KotlinはJavaと互換性があり、より簡潔でモダンな構文を提供するため、近年注目を集めています。私は新規開発ではKotlinを積極的に採用し、既存のJavaベースのシステムとの連携もスムーズに行っています。
  • Spring Boot: Spring Bootは、Spring Frameworkをベースに、設定の簡略化や自動構成により、迅速な開発を可能にするフレームワークです。私は、RESTful APIの開発、データベース連携、トランザクション管理などにSpring Bootを活用しています。従来のSpring Frameworkに比べて、開発効率が大幅に向上します。

サーバーレス環境におけるスクリプト:Python

システム運用や自動化スクリプトの作成にはPythonを使用しています。特に、サーバーレス環境においては、PythonはJavaと比較して大きな利点があります。

  • Python: Pythonは、システム運用、自動化スクリプト作成など、幅広い用途で活用できる汎用性の高い言語です。私は、システム運用のためのスクリプト作成などにPythonを使用しています。

サーバーレス環境におけるPythonの利点:

  • 起動時間の短さ: Pythonはインタープリタ言語であり、コンパイルが不要なため、Javaに比べて起動時間が短いです。サーバーレス環境では、関数が呼び出されるたびにコンテナが起動されるため、起動時間の短さはパフォーマンスに大きく影響します。特に、頻繁に呼び出される関数や、応答速度が求められるアプリケーションでは、Pythonの利点が際立ちます。
  • シンプルな構文と開発の容易さ: Pythonはシンプルで読みやすい構文を持っており、開発が容易です。サーバーレス環境では、迅速な開発とデプロイが求められるため、Pythonの生産性の高さは大きなメリットとなります。
  • サーバーレス環境との親和性: AWS Lambda、Google Cloud Functions、Azure Functionsなど、主要なサーバーレスプラットフォームはPythonをサポートしており、容易に統合できます。

テストコード:JUnit, Cucumber, Pytest

品質保証は金融システムにおいて非常に重要です。私は以下のテストフレームワークを活用しています。

  • JUnit: Java/Kotlinの単体テストフレームワークとしてJUnitは欠かせません。各コンポーネントの挙動を個別に検証することで、早期にバグを発見し、品質を向上させます。

  • Cucumber: Cucumberは、BDD(Behavior Driven Development)を実現するためのフレームワークです。自然言語で記述されたシナリオに基づいてテストを実行することで、開発者だけでなく、ビジネス関係者もテスト内容を理解しやすくなります。

  • Pytest: PythonのテストにはPytestを使用しています。Pytestは、Pythonのテストをシンプルかつ効率的に行うためのフレームワークです。豊富な機能とプラグインを備えており、柔軟なテスト記述が可能です。

実際の開発例

例えば、オンラインバンキングシステムの開発では、KotlinとSpring Bootを使用してRESTful APIを構築し、JUnitで単体テストを実施しています。また、Cucumberを用いて、入出金処理などの重要なビジネスロジックを検証しています。さらに、Pythonを使用して、システム運用に必要なスクリプトを作成したりしています。特に、定時実行されるバッチ処理や、特定のイベントに応じて起動される処理などは、サーバーレス環境でPythonスクリプトとして実装することで、運用コストの削減と効率化を図っています。

まとめ

この記事では、私が実際に使用している技術スタックに基づいて、フィンテックにおけるプログラミングスキルの実情を紹介しました。Kotlin/JavaとSpring Bootによる堅牢なバックエンド開発、JUnitとCucumberによる徹底的なテスト、そしてPythonによるユーティリティスクリプト作成、特にサーバーレス環境におけるPythonの活用は、現代のフィンテック開発において重要な要素です。これらの技術を習得することで、安全で効率的な金融システムの開発に貢献できるでしょう。

この情報が、あなたのブログ記事作成に役立つことを願っています。必要に応じて加筆修正ください。

Discussion