📘

Microsoft Ignite 2023 のBook of Newsから気になるUpdate

2023/11/22に公開

はじめに

2023/11/15~18に「Microsoft Ignite」が開催されました。Igniteは、Microsoftのフラッグシップイベントの1つで毎年この時期に開催されます。

最近のイベントでは恒例となってきましたが、オンラインとのハイブリッドで開催されています。とはいえ日本人にとってはなかなかリアルタイム参戦は難しい(夜中だし…)ですし、現地参加できる方はかなり恵まれているかと思います。

さて、この手の大規模なイベントでは、大量の新製品やサービスのUpdateが行われます。全部追うのは難しいのですが、それでも「このUpdateは面白そうだぞ」というのをリスト化しておかないと、後から追うのも面倒臭くなってしまいますので、最低限のアップデート眺めます!という恒例の記事を書いていきます。

アップデート一覧

Microsoftの大規模なカンファレンスの際は、「Book Of News」というアップデートのまとめがあります。
https://news.microsoft.com/ignite-2023-book-of-news/ja/

日本語版もちゃんと用意されていますので、これを眺めながら気になるアップデートを拾います。
個人的な「後からこれちゃんと深堀しよう」なリストになるので、「何でこれを対象にしてないんだ!?」「これに注目しないなんておかしいぞ!」といった苦情はノーサンキューです。

気になるアップデート

(AzureカテゴリのMicrosoft MVP目線での)気になるアップデートなので、視点が"Azure"に寄っています。また、私はどうしてもインフラを中心に見ているので、だいぶ偏ります。
こんな属性の人がこんなアップデートに興味を持ってるんだな!というのが誰かの参考になればということで晒していきますので、早速、Book of Newsの目次に沿ってみていきます。

1.アジュール

ここは少し細かく章を区切ります。

1.1 AZURE AIサービス

※あまりにもAIサービスのアップデートが多いので、ここから選ぶのはかなり難し…

# 項目名 メモ Link
1.1.3 開発者が安全かつ責任をもってジェネレーティブAIソリューションを構築するための新機能 Copilot Copyright Commitment(CCC)の拡張で、AOAIサービスにも適用される。Custmer Copyright Commitmentと呼ぶ。著作権の侵害リスクに関して実施すべき技術的な対策とそれを行った場合の訴訟リスクをMSが(一定程度)負ってくれる…という話で、業界的な流れは要注目です。
1.1.5 AZURE OPENAI SERVICEにマルチモーダルAIの新機能が登場 画像とテキストを同時に扱えるようなアップデートとなっていました。いろいろ夢が膨らみそうですが、どんなアプリケーションとして生活に入ってくるか楽しみですね
1.1.7 AZURE OPENAIのアップデートで動画の洞察を解き明かす 動画からテキストに要約する…なんていうことができるようです。色んな解説が動画で行われるような時代になっていますが、動画苦手勢としてはとても興味深いUpdate…。

1.2 AZURE COMPUTE

1.3 AZURE コンフィデンシャル・コンピューティング

1.4 アジュールデータ

# 項目名 メモ Link
1.4.1 AMAZON S3のショートカットが一般的に利用可能に Microsoft FabricがGAされつつ、それと連携するような機能がちゃんとGAされた印象。AWSにデータがおかれていることは多いですし、公式対応はありがたい機能です。
1.4.5 マイクロソフト・ファブリックが一般利用可能に この手のコンセプチュアルなサービスはなかなかGAされない印象だったのですが、しっかりGAされました。まだ使ったことはないのですが、活躍の場が広がりそうです

AIと関連性が深いからか、1.4も項目数多いですね。

1.5 AZURE インフラストラクチャ

# 項目名 メモ Link
1.5.1 AIインフラのアップデート 利用者目線では、安くて早くなれば手段は気にしませんが、(特に生成AIに向けて)専用チップ化、というのがどんどん進むようです。
1.5.4 マイクロソフトとオラクル、ORACLE DATABASE@AZUREの一般提供を発表 これまでAzureでOralceを動かすには、基本的にはIaaS(VM)を建ててその上にインストール…という従来ながらのやり方でした。また「Oracle Database Service for Microsoft Azure」もありますが、OCIレイヤへの意識がより減らせる方向へのアップデートのようです。いずれにせよ、AzureでOracle…というユースケースがより実行しやすくなったことは間違いなさそうです。

AZUREの管理と運用

# 項目名 メモ Link
1.6.2 AZURE CHAOS STUDIOの一般提供を開始 AzureでChaosエンジニアリングを実現するサービスですね。ストレージの障害やネットワーク遅延といった、利用者レイヤでは再現の難しい障害に対して、アプリケーションの信頼性をチェックすることができます。試してみたいですねー。

2.開発者

あまり興味を持てず・・・!?

3.エッジ

専門から外れすぎてて評価できず!

4.マイクロソフト365

こちらも専門から外れてまして…。が、各種ツールがアップデートやGAされてますね。「Copilot」がどれくらい便利かは触ってみないと分からないですが、楽しみです。

5.マイクロソフトコパイロット

# 項目名 メモ Link
5.2.1 MICROSOFT COPILOT FOR AZURE、ジェネレイティブAIで生産性を向上 これは本当にどれくらい便利になるのか未知ですが、Azureのインフラ系を良く触っていると自負している私でも、特に新サービス・新機能はどう使えばいいかとかどんな設定がおかしいかとか分からないものです。…という中で、Copilotがどれくらい普段の運用に貢献してくれるか試してみたいものです。 -
5.11.4 リスク調査、トラブルシューティングを支援するSECURITY COPILOTがMICROSOFT ENTRAに登場 いちいちデータを探したり、クエリを書いたりするのは面倒なものです。自然言語で情報取ってこられるとなるとかなり精神的な負荷が下がり調査しやすくなりますが、果たしてどれくらい使いやすいものでしょうか。 -

Azureに関するところだけ挙げましたが、Copilotが入り込んだ世界は便利そうで、ウキウキしますね。ユースケースとして取り上げられているようなもの以外、ちょっと逸れた時にうまく動いてくれると嬉しいのですが…。。

6.パワー・プラットフォーム

面白そうなのが並んでるんですけど、全然使ったことないので…

7.セキュリティ

セキュリティCopolotのくだりは面白そうなのですが、5章で取り上げてしまったので

8.ウィンドウズ

昔は割と重要視していた領域だったのですが、最近触らなくなってしまいました。

おわりに

今年はちょっと忙しくて全然リアルタイムに情報収集できなかったのですが、自分のおしりタタキという意味を込めてこの記事を書きました。
Book of Newsを眺めるだけだと表層的なことしか分からないので、ちゃんと気になるUpdaateとして取り上げたものは深堀して・触って使えるようにしていきたいと思います。

こんな記事ですが、みなさんが興味のあるUpdateを見つけるのの役に立てば幸いです。

Discussion