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[Azure] Availability Set(可用性セット)はVNetを跨げない

2023/02/28に公開

はじめに

Availabilityu Set(可用性セット)は、ザックリ言うとVirtual Machineが同時にメンテナンスを受けない(更新ドメインを分ける)+同時に障害の影響を受けない(障害ドメインを分ける)機能のことです。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/azure/virtual-machines/availability-set-overview

可用性セット自体の解説はいろんなブログもあるので、詳細はそちらにお任せするとして…
今回は「可用性セットがVNetを跨げない」という話を確認したので記録しておきます。

やりたかったこと

下記のように、別のVNetに所属するVMを、同時に可用性セットに入れる構成を考えていました。

うーん、人に頼まれて考えてみたのですがりあまりメリットが無い気がします。他のリソース、特にネットワークで外部と接続するような構成を考えると別VNet経由で…という形もあり得る気がしますが、基本的にはこういうパターンは存在しないかなぁと。
とはいえ試してみます。

検証

下記のような手順で構築を進めたところ、★のところでエラーとなりました。

  • 可用性セットを作成
  • VM1を可用性セットに入れ、VNet1に作成
  • VM2を可用性セットに入れ、VNet2★に作成

vNET2を指定しようとすると、画面通りエラーとなりました。

なお、VM1を削除すれば、VNet2を指定して再作成できるようになります。

おわりに

公式ドキュメント上、可用性セットがVNetに紐づけられる…という記述は見つからなかったのですが、検証の通り最初に作成したVMに引きずられ特定VNetでしか利用できないようです。
同じ仕様にハマった方がこの記事に辿り着いていたら、ご参考になれば。

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