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Azureの予算アラート(コストアラート)を設定する

2022/02/14に公開

はじめに

クラウド環境を利用するにあたって、気を付けることの一つに「予算アラート」の設定があります。
クラウドは一般的に従量課金になっており、リソースをウッカリ使いすぎるとビックリするような請求を受けることがあります。企業で使っていれば多少上振れしても怒られるくらいで済みますが、個人で使ってるときは泣きを見ることになります。
また、ウッカリ使いすぎるだけでなく、環境に侵入されてマイニングなどに使われてしまった場合などに気付く1手段としても機能します。
設定しないことでのメリットなど皆無に等しいので、これは必ず実施したほうがいいと思います。

Azure環境を作ったら最初にやるべきこと、と言えば以前こんな記事を書いたことがあるのですが、この設定抜けてますね。いつか追記ねば。。。
https://zenn.dev/tomot/articles/7ddeb902e8f426

設定内容

設定箇所

Azureポータルから、「コストの管理と請求」>「コスト管理」>「コストのアラート」と遷移します。

「スコープ」を選ぶことで、サブスクリプションだけでなくリソースグループなどを対象にすることもできます。「1サブスクリプションの中で、システムごとにリソースグループを分けている」といった場合は変更するようにしましょう。
今回は、サブスクリプション全体に対して、アラート条件にしたいと思います。

予算の作成

先ほどの画面で「+追加」ボタンを押下すると下記の画面に遷移します。

ポイントは「リセット期間」と「金額」です。

リセット期間

「月単位」の他に、「四半期ごと」や「毎年」を選べます。会社での予算の考え方や、お小遣いの仕組みに従って決めましょう。一般的には、月単位を選ぶことが多いのではないでしょうか。

金額

画面下に表示される「何か月かの利用料推移」を参考にし、「ここを超えたら異常だよね~」という数字を設定します。¥50,000くらいは使いそうな環境なので、倍の¥100,000を設定してみます。

通知の設定

続けて、通知の設定を行います。
注意するべきは「種類」の項目で、「実際」と「予測」を選べます。

  • 実際
    →その日までにかかったコストが、閾値を超えているかどうかを判定します

  • 予測
    →その期間中利用料が「いくらくらいなりそう」という予測値が、閾値を超えているかどうかを判定します

いずれにせよ、予算の〇%を上回ったら…という条件でアラートメールを出すことができます。またActionGroupを指定することで、メール以外のアクションを行うことも可能です。
予算の割合を段階ごとに設定することができますので、例えば
①コストを「実際」で判定する
②30%、50%、80%などと段階的に設定しておく
とすることで「まだ月初なのに50%アラートメールが来た!何かマズいんだろうか!?といった判定をすることが可能です。

通知内容

上で設定した、15%の閾値を超えた通知を試してみます。以下のようにメールで飛んできました。

予算の値や閾値、今の利用額など必要十分な情報が記載されていますね。ただサブスクリプション名やリソースグループなどのスコープは表示されませんでした。
「予算名」がメールタイトルや本文に記載されますので、予算名やメールの宛先でコントロールするのが良さそうです。

おわりに

「予算アラート」の設定から動作確認まで行いました。どの環境でもやったことがいいコトの一つですので、ぜひ皆さん設定してみてください。請求が来てからビックリしないように…

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