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Azure VMのゾーン冗長ストレージ(ZRS)がGAされました、ただし…

2021/10/06に公開

はじめに

先月、下のようなupdateが公開されていました。
https://azure.microsoft.com/en-us/updates/zone-redundant-storage-zrs-for-azure-disk-storage-now-generally-available/

これまで、Azure VMのマネージドディスクのZRSは私の身の回りでも使いたいという話をよく聞きましたが、今回のupdateでZRSが正式に選べるようになります。
可用性はそんなに高くなくていいけど、データの耐久性は欲しい…なんていう用途にうってつけですので、これは嬉しいアップデートですね!

…と思って記事を書き出したのですが、東西日本リージョンにはまだ来ていない模様!でも悲しいので最後まで書き切ります。

参考ドキュメント

https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/virtual-machines/disks-redundancy#zone-redundant-storage-for-managed-disks
こちらのドキュメントによれば、

ということでした。残念です。

Azureストレージサービスの冗長性の考え方

つい先日、こんな記事を書きました。
https://zenn.dev/tomot/articles/4ee65fb8013bc8
というより、VMでZRSが使えるようになった、というアップデートを見て、それを試してみるために上の記事を書いたのですが・・・。
セルフ引用すると、ZRSは以下のようなストレージです。

ゾーン冗長ストレージ(ZRS)
ゾーン冗長ストレージは、あるリージョンの中で3箇所の可用性ゾーンにデータを書き込む方式です。こちらはVirtual Machineで言うところの「可用性ゾーン」と全く同じ考え方ですね。データセンター1箇所の障害に耐えられる、ということになります。

実際に試してみる

AzureポータルからVM作成画面を見てみます。

  • リージョンの指定
    まず、東日本リージョンを指定してVMを作成しようとしてみます。

  • ディスクの指定@東日本
    選べるのは、 LRSのPremium SSD、Standard SSD、Standard HDDの3種類です。

  • ディスクの指定@フランス中部
    フランス中部リージョンを選んでみると・・・下の方でZRSのストレージも選べるようになりました!

ゾーン冗長レベルのデータの耐久性が欲しかったら

VMだけでは実現できないので、Azure Backupを使ってバックアップを取り、格納先のRecovery ServiceコンテナのストレージをZRSに設定する…というのが最小構成で実現できる案でしょうか。
ただあくまでバックアップの冗長化ですので、リアルタイムなデータが保管できるわけではありませんので完全な代替にはなりません。

おわりに

今回、勇足で記事を書き出してしまったのですが、Azure VMのマネージドディスクで、ZRSがGAされました。日本ではまだですが、期待して待ちましょう!

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