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【AWS】EC2とは?概要から使い方までざっくり解説(実践あり)

2021/05/15に公開

EC2とは?

EC2とは、Elastic Computing Cloudの略(Cが2つあるからEC2)で、AWSが提供している仮想サーバー構築サービスのこと。EC2を使うと、画面上でポチポチ数クリックするだけで数分以内に仮想サーバーを立ち上げることができます。

EC2を使う上で登場することば

EC2を使う上で必ず登場する言葉をいくつか紹介します。最初は何が何だか分からないかと思いますが、使っているうちに嫌でも覚えていきますのでご安心ください。

インスタンス

EC2ではインスタンスという単位を使います。「1仮想サーバー=1インスタンス」というイメージですね。"インスタンス"という言葉が出てきたら、"仮想サーバーのことを言っているんだな"と考えればOKです。

AMI

AMIとはAmazon Machine Imageの略で、インスタンス(仮想サーバー)を起動するために必要なOSやボリューム情報がパッケージ化された環境のこと。仮想サーバーの雛形と思ってもらえばOKです。用途や予算に合わせて、豊富なAMIの中から選ぶことができます。

インスタンスタイプ

インスタンスタイプはEC2インスタンス(仮想サーバー)のスペックを表します。各インスタンスタイプには、「t2.micro」や「m5.large」といった風に名前がついており、それぞれ用途やスペックが異なります。

参考までに、インスタンスファミリーには以下のようなものがあります。

ファミリー(系) 目的 ユースケース
a, t, m 汎用 ウェブサイト、ウェブアプリケーション
c コンピューティング最適化 バッチ処理、広告配信
r, x メモリ最適化 オープンソースデータベース、メモリ内キャッシュ
p, g 高速コンピューティング 機械学習、ハイパフォーマンスコンピューティング (HPC)
i, d ストレージ最適化 データウェアハウジング、分析ワークロード
参考:Amazon EC2 インスタンスタイプ

EC2について何となくイメージはできましたか?
ではEC2についてざっくりと分かったところで、お次は手を動かしていきましょう。

実践|EC2インスタンスを起動してみよう

ここからは、実際にEC2インスタンスを起動してみます。
今回は以下の手順で行います。

  1. AMIの選択
  2. インスタンスタイプの選択
  3. インスタンスの設定
  4. ストレージの追加
  5. タグの追加
  6. セキュリティグループの設定
  7. インスタンスの確認/キーペアのダウンロード
  8. 起動したインスタンスを確認

では、さっそく行っていきましょう。

1. AMIの選択

EC2のダッシュボードを開き、画面右上の [ インスタンスを起動 ] をクリックします。

AMIを選択する画面が表示されますので、ここで希望に合ったAMIを選択します。
※今回は無料利用枠対象の [ Amazon Linux 2 AMI ] を選択して次へ進みます。

2. インスタンスタイプの選択

次にインスタンスタイプを選択します。インスタンスタイプとはインスタンスのスペックのことでしたね。CPUはどのくらいがいいか?メモリは何GBにするか?など、システムに必要なスペックに合わせて選ぶことができます。
※今回は無料利用枠対象の [ t2.micro ] を選択して次へ進みます。

3. インスタンスの設定

ここではインスタンスの詳細設定を行います。起動するインスタンス数やインスタンスを置くVPCなどをここで決めていきます。

主な設定項目は次のとおりです。

項目 概要 今回の設定
インスタンス数 起動するEC2インスタンスの数 1
ネットワーク インスタンスを配置するVPC デフォルトVPC
サブネット インスタンスを配置するサブネット ap-northeast-1a
自動割り当てパブリックIP インターネットからインスタンスにアクセスするためのIPアドレスの自動割り当て有無 有効

今回は上記を設定し [ 次のステップ:ストレージの追加 ] をクリックします。

4. ストレージの追加

ここでは、ルートボリュームの設定を編集したり、新たなボリュームを追加することができます。
※今回はデフォルトのまま(8GiB)で次へ進みます。

5. タグの追加

AWSリソースを識別するために、「キー」と「値」のセットで定義されるタグをつけることができます。例えば、キーに「Name」、値に「プロジェクト名」などを入力しておけば、何のインスタンスなのかが一目で分かります。特にインスタンスが増えてきたときは必ずつけておいた方がいいです。

今回はタグキーに「Name」、タグ値に「test-sv」を入力して次へ進みます。

6. セキュリティグループの設定

次に、インスタンスのセキュリティグループを設定します。セキュリティグループはインスタンスのファイアウォールのような機能で、どこからのアクセスを許可するか?をインスタンスごとに設定することができます。

デフォルトではどこからもアクセスできない設定になっているため、インターネットからのアクセスを許可する場合はここで追加する必要があります。

今回は「SSH」と「HTTP」接続を許可して [ 確認と作成 ] をクリックします。

7. インスタンスの確認/キーペアのダウンロード

インスタンスの設定内容を確認し、SSH接続用のキーペアファイルをダウンロードします。キーペアファイルはここでダウンロードした後はダウンロードできなくなりますので、大切に保管してください。

[ インスタンスの作成 ] をクリックするとインスタンスが起動されます。

8. 起動したインスタンスを確認

[ インスタンスの表示 ] をクリックし、起動したインスタンスを確認していきましょう。

以下のようになっていれば起動完了です。

インスタンスへSSH接続してみよう

では、作成したEC2インスタンスへSSHで接続してみましょう。

作成したインスタンスにチェックを入れ、「パブリックIPv4アドレス」のIPをコピーします。

Terminalを開き、キーペアファイルの権限を変更しておきます。

chmod 400 test-key.pem

その後、下記コマンドでSSH接続してみてください。
※キーペア名とIPアドレスはご自身のものに変えてください。

ssh -i test-key.pem ec2-user@175.41.211.20

このような表示になれば接続成功です。

後は必要なミドルウェアをインストールして、アプリケーションを開発していくといった形になります。

まとめ

今回はAWS EC2について概要から使い方をざっくりと解説していきました。

覚える用語は多いですが、手を動かしていれば自ずと頭に入っていきますので、ぜひご自身でもサーバーを立ち上げてみてくださいね。

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