iGEM参加の振り返り
概要
2024年4月から約7カ月間、Grand-Tokyoチームの一員としてiGEMに参加しました。
成果は以下のWikiサイトに掲載:
iGEMとは
iGEMは世界規模の合成生物学コンペティションで、生物学系の国際大会の中でも、特に高い難易度と大きな規模を誇ります。
私の役割
私はWiki班の一員として、研究成果を公開するWikiサイトの開発を担当しました。Wikiには以下の内容が含まれています。
- プロジェクトの全体像
- チームの紹介
- 実験データと結果
- 対外的な活動記録
Wiki班は3名体制で運営され、以下の役割分担で進行しました。
- プロジェクトマネージャー:1名
- デザイナー:1名
- コーディング担当(HTML/CSS/JavaScriptなどなど):私
タイムライン
4月:幣チームの副リーダーから勧誘され加入
5月:Wiki班の第1回会合 デザインや役割分担について方向性を決定
7月:時々集まって集中作業
9月:時々集まって集中作業
10月:Wiki Freeze(に間に合わず、不完全なサイトが提出されてしまう)
11月:Wiki Freeze後に集まって再び作業 完成
開発の流れ
プロジェクトマネージャーはiGEMの規約と要件を確認し、それに準拠したウェブサイトの開発計画を立案しました。必要なページの洗い出しが完了後、デザイナーがデザインを作成。そのデザインに基づき、私がHTMLとCSSでコーディングを担当しました。サイトの構築にはAstroフレームワークを採用し、Markdownファイルをウェブページに変換する実装を行いました。特に対面での作業時には、デザイン担当者と画面を共有しながら細部の調整を実施しました。
主に使用したツール
- Discord 連絡ツールとして使用
- ScrapBox 議事録ツールとして使用
- GitHub コード、Issuesの管理として使用
工夫した点
Contributorsの表示
誰がどのドキュメントを記述したのか分かりやすいように、Contributorsを表示しました。
動的に生成されるIndex
読み込んだMarkdownから動的に目次を作成する機能を実装しました。
反省点
iGEMの規約や仕様の理解が疎かだった
GitLabへのWiki提出およびiGEMのCDN仕様に関する理解が不十分であり、これが提出の不備に繋がってしまいました。Astroによって生成されたDistファイルは、単純なドラッグアンドドロップでは反映できない仕様です。提出前にアップロードのリハーサルを実施すべきでした。
最終提出時には、AstroのDistファイルをPythonで解析し、iGEMのCDN仕様に適合するようファイルとディレクトリ構造を再構築する必要が生じました。また、iGEMのCDNでは全ての画像ファイルがwebp形式に自動変換される仕様であったため、この点への認識不足から複数の問題が発生しました。
Attributionsの埋め込みを忘れてしまった
Attributionsの埋め込みを忘れてしまったため、メダルを獲得することができませんでした。
まとめ
iGEMは楽しいです。優秀で刺激的な仲間と出会い、楽しくモノづくりをすることができました。でも、規約を読まないと地獄を見ることになります。もし、iGEMに参加することになったらまずはみんなでルールと規約をちゃんと読みましょう。
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