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Looker Studio Proについて

2024/04/03に公開

はじめに

Looker Studio は Google が提供する無料の BI ツールで、データの可視化やレポート作成に優れています。一方、Looker Studio Pro はその有料版で、より高度な機能とサポートが提供されます。以下、両者を比較しながら Looker Studio Pro の特徴を説明します。

Looker Studio Proの主な機能

無料版と比べると厳格な権限管理が可能

  • IAMによる管理
  • Looker Studio Proのアセット全体へのアクセスを制御可能
  • アセット毎ではなく管理者に対してのみに付与するもの
  • 組織による一元管理
  • レポートやデータソースが個人ではなく組織に紐づく
  • 担当者の退職等による消失リスクを回避
  • チームワークスペース機能
  • 個人やグループとアセット(レポートとデータソース)を共有するスペース
  • 部署やチーム用のレポートやデータソースの権限管理が一括で可能

ロールについて

ロールの種類は以下の通りです。

ロール 権限
管理者 (Admin) チームワークスペースの設定を管理し、メンバーの追加・削除・ロールの変更が可能。ワークスペース内のすべてのアセットに対する完全な権限を持つ。
コンテンツ管理者 (Content Admin) ワークスペース内のアセットの作成、編集、削除が可能。他のメンバーにアセットの閲覧・編集権限を付与できる。ワークスペースの設定は変更できない。
投稿者 (Contributor) ワークスペース内でアセットの作成と編集が可能。自分が作成したアセットの共有設定の変更が可能。他のメンバーが作成したアセットは閲覧のみ可能。

ポイント:

  • 上記ロールはチームワークスペース単位で適用される
  • あるワークスペースで管理者の権限を持つユーザーでも、別のワークスペースでは投稿者の権限しか持たない
  • チームメンバー間でのアセットの共同編集を可能にしつつ、意図しない変更を防ぐことが可能

退職者が発生した際の対応方法の違い

Pro版では、組織がレポートとデータソースを所有し退職者によるアセットの損失を防ぐ。Google Cloud IAMと統合されており、管理者は全アセットに対するアクセス制御が可能。退職者の認証情報が使用されていても他のユーザーが上書きして復旧可能です。

対応方法 Looker Studio (無料版) Looker Studio Pro
アセット全体 管理者が手動で退職者のアセットを移管する必要がある Google Cloud IAMと統合されており、管理者がすべてのアセットに対してアクセス制御可能
レポート 個人アカウントに紐づくため、退職者のアカウント削除前にオーナー権限の移行が必要 組織に紐づくため、退職者のアカウント削除後もレポートは残る
データソース 個人アカウントに紐づくため、退職者のアカウント削除前にオーナー権限の移行が必要 組織に紐づくため、退職者のアカウント削除後もデータソースは残る
認証情報 退職者の認証情報が使われていると、レポートが壊れるリスクがあり復旧が困難 退職者の認証情報が使われていても、他のユーザーが上書きすることで復旧可能

自動レポート配信とアラート機能

主な機能 詳細 付加情報
レポート自動配信 定期的な情報提供
配信頻度の自由な設定
宛先と対象ページの自由な指定
手動共有不要
スケジュール設定により1つのレポートに20件の配信スケジュール追加可能
日次、週次、月次
Google Chatへの配信
時間削減に寄与
アラート機能 条件を満たした時の通知
頻度と条件の設定
レポートのグラフや表で設定可能
通知先はメールやGoogle Chat
異常値の検知やKPI達成度のモニタリング

Looker Studio Pro で解決できる問題

  • 無料版での個人アカウント依存によるアセット消失リスク
  • 大規模組織でのアクセス管理や権限設定の煩雑さ解消
  • レポート配信の人的作業の削減
  • 専門的な質問への対応などサポート面での不安

価格

  • ユーザー1人あたり月額 $9
  • プロジェクト単位でのサブスクリプションに基づく課金体系

以上のように、Looker Studio Pro は無料版と比較して、組織としてのアセット管理、権限設定の柔軟性、手厚いサポートが特長です。大規模組織での利用や、レポートの確実な共有と配信が求められるケースでは大きなメリットとなります。

一方で、導入・運用コストや、設定の複雑さは無料版よりも増す傾向にあります。自社での活用を検討する際は、得られるメリットとのバランスを考慮し、費用対効果を見極める必要があるでしょう。

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