FreeBSDのインストール:インストールメディアの準備
USBメモリーでインストールする方法
インストールメディアは、DVD、メモリースティック(USBメモリー)、SDカードなどが選べる。SDカードはRaspberryPiなどで使うようだ。
今回はDVDドライブが付いてないサーバーなので、USBメモリー(メモリースティック)を使ってインストールする。
インストーラーのイメージをダウンロード
USBメモリー(スティック)に、インストーラーを書き込む。インストーラーをFreeBSDのサイトからダウンロードしてくる。
Arm64用やRISC-V(64bit)用などもあって面白い。今回はFreeBSD-14.1-RELEASE-amd64-mini-memstick.img
をダウンロードした。
USBメモリーにイメージを書き込む
この記事の以下の方法より、Ventryを使った方が楽で便利である。
Ventryは、一つのUSBメモリーに複数のインストールイメージを保存して、起動画面で選択して切り替えてブートすることができる。詳しくは以下の記事を参照のこと。
ddコマンドの使い方
定番のdd
コマンドを使う。コマンドの意味は次の通り。
-
if
: 入力するファイルのパス (input file) -
of
: 出力先のデバイス(output file) -
bs
: データを転送するブロックのサイズ。指定しないと512byte(block size)
dd if=入力するファイルのパス of=出力先のデバイス bs=1m
入力するファイルはFreeBSD-14.1-RELEASE-amd64-mini-memstick.img
なのはすぐ分かるが、出力先のUSBメモリーのデバイス名は、次の章のように調べる必要がある。
デバイス名を調べる
- USBメモリーをMacに挿入する
- ターミナルから
diskutil list
と入力する - 以下のように表示される。
/dev/disk2
がUSBメモリーのデバイス名になる
mbp13r-2012:Downloads tomoaki$ diskutil list
/dev/disk0 (internal, physical):
#: TYPE NAME SIZE IDENTIFIER
0: GUID_partition_scheme *251.0 GB disk0
1: EFI EFI 209.7 MB disk0s1
2: Apple_APFS Container disk1 250.8 GB disk0s2
/dev/disk1 (synthesized):
#: TYPE NAME SIZE IDENTIFIER
0: APFS Container Scheme - +250.8 GB disk1
Physical Store disk0s2
1: APFS Volume Macintosh HD 226.6 GB disk1s1
2: APFS Volume Preboot 55.1 MB disk1s2
3: APFS Volume Recovery 1.0 GB disk1s3
4: APFS Volume VM 2.1 GB disk1s4
/dev/disk2 (external, physical):
#: TYPE NAME SIZE IDENTIFIER
0: FDisk_partition_scheme *8.0 GB disk2
1: 0xEF 819.2 KB disk2s1
2: Windows_FAT_32 8.0 GB disk2s2
ddコマンドでUSBメモリーにインストーラーを書き込む
デバイスに書き込むには、sudo権限が必要だ。今回はブロックサイズは1Mにした。
sudo dd if=FreeBSD-14.1-RELEASE-amd64-mini-memstick.img of=/dev/disk2 bs=1m
dd: /dev/disk2 Resource busy
dd: /dev/disk2 Resource busy
とエラーが返るかもしれない。
これは、指定したデバイスが使用中だからだ。
デバイスのアンマウント
以下のコマンドでアンマウントしてみよう。
diskutil unmountDisk /dev/disk2
パーティションのアンマウント
もしパーティションがマウントされていたら、個別にアンマウントしてみる。
diskutil unmount /dev/disk2s1
diskutil unmount /dev/disk2s2
デバイスを使用しているプロセスを調べる
デバイスが使用中のままになっている場合があります。lsof
コマンドでデバイスを使用しているプロセスを確認し、それを終了させてみる。
sudo lsof /dev/disk2
ddコマンドを使ってバックアップする方法
if
とof
を逆にすると、dd
コマンドを使って簡単にバックアップできます。
以下のコマンドは、/dev/disk2
の内容をイメージファイルにバックアップしています。
sudo dd if=/dev/disk2 of=/path/to/output/backup.img bs=4m
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