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法人番号や法人情報を検索するMCP Serverの実装を公開しました

に公開

概要

経済産業省が公開している gBizINFO APIを利用して法人名から法人番号などの検索や、法人番号から法人情報を取得するMCP Serverの実装を公開しました

gBizINFO API自体は利用申請をしてアクセストークンを発行する必要があります

単純に検索する分にはWEBで公開されている経済産業省のgBizINFOや国税庁の法人番号公表サイトのほうが便利です

MCPとは

MCP (Model Context Protocol) は、生成AIと外部ツールやデータソースを連携させるためのプロトコルです

法人番号とは

  • 法人や団体に一意に付与される13桁の識別番号
  • 国の機関、地方公共団体、法人、その他の団体に付与される
  • 法人番号は、法人や団体の識別に使用され、税務や行政手続きなどで利用される

機能

現時点で下記のものがあります

  • search_gbiz_info_from_name
    • 法人名から法人番号を検索します
  • search_gbiz_info_from_number
    • 法人番号から法人情報を取得します

利用方法

Claude Desktop

  1. claude_desktop_config.json に以下のように記述してください

macOSだと ~/Library/Application Support/Claude/ にあります

claude_desktop_config.json
{
    "mcpServers": {
        "gbiz-info": {
            "command": "npx",
            "args": [
                "-y",
                "mcp-gbiz-info@latest"
            ],
            "env": {
                "GBIZ_INFO_API_KEY": "<YOUR_API_TOKEN>"
            }
        }
    }
}
  1. Claude Desktopを再起動してから、「日本銀行の法人番号を検索して」とプロンプトを入力してみてください

brewやmise などでnode.jsをインストールしているとパスが通っておらず env: node: No such file or directory エラーが発生するようです
https://zenn.dev/taktamur/articles/2b5ae3f15a79dd

VSCodeでの利用方法

GitHub Copilotのエージェントモードが利用できることが前提です

  1. settings.json に以下のように記述してください
settings.json
{
    "mcp": {
        "inputs": [],
        "servers": {
            "gbiz-info": {
                "command": "npx",
                "args": [
                    "-y",
                    "mcp-gbiz-info@latest"
                ],
                "env": {
                    "GBIZ_INFO_API_KEY": "<YOUR_API_TOKEN>"
                }
            }
        }
    }
}
  1. プロンプト
  • エージェントモードにして、「法人番号3010005002599の企業情報を取得して」などのプロンプトを入力してみてください

開発

開発環境

デバッグ

私は開発の序盤直接VSCodeで settings.json でnodeとJavaScriptを指定してデバッグしていたのですが、
Inspectorを使うと簡単にデバッグできました

$ npx -y @modelcontextprotocol/inspector node ./dist/index.js
Starting MCP inspector...
⚙️ Proxy server listening on port 6277
🔍 MCP Inspector is up and running at http://127.0.0.1:6274 🚀

ローカルで立ち上がり、環境変数などを指定して、Toolsを選択して引数を入力すると、MCP Serverの実行結果が表示されます

おわり

MCPを理解するために実際につくってみました
実装自体はシンプルで72行しかありません
Resourcesとして作るべきか、Toolsとして作るべきか悩みましたが、まずはToolsとして公開しました
需要があればResourcesも追加しようと思います

法人番号の調査自体は私が運営しているクリエイターブログをアグリゲーションしているサイトで企業の法人番号などを調査するのにすで利用しているのですが、MCP経由だと生成AIのオーバーヘッドがあるため単純な検索には向かないですね

Discussion